ザ・グレート・展開予測ショー

ソードマスターの挑戦(1)


投稿者名:ピッコロ
投稿日時:(03/ 4/21)

「やったぞ・・・!!デクノボーめ!!」
美神との合体技によって横島はアシュタロスの究極の魔体を破壊した。
『まさかアシュタロスが人間に破れるとは・・・』
アシュタロスの究極の魔体が破壊されるのを見ている存在がいた。
その存在というのはレザーアーマーを着た赤い狐の獣人魔族だった。
いくつもの刀剣を背負っているのがこの獣人の特徴だった。
『見事・・・と言うしかないですね』
獣人の名はジラフ。獣人は静かにアシュタロスが滅びる瞬間を見ていた。


そして約一年の歳月が流れた。


第一話:思い出の夕日


横島は毎月同じ日に東京タワーの天辺にやってくる。しかし、今日は毎月とは違った。
彼は朝早くからいつもの場所に来ていた。
「ルシオラ・・・俺はお前に何かしてやれたのか?」
横島は空を見上げた。どこか遠くを見つめる目で。
「俺は・・・俺は・・・」
ルシオラに対して何もしていなかった。彼が自ら導き出した答えはそれだった。
「俺は何も・・・して・・・ないんだよな・・・・あいつに・・・」
空はいつのまにか夕日が沈む所だった。
「夕日が・・・沈む・・・」

逆天号の外に男と女が立っていた。男の名は横島忠夫、女の名はルシオラといった。
『ちょっといい眺めでしょ?』
「へええー!ちょうど陽が沈むとこっスね・・・!」
『昼と夜の一瞬のすきま・・・短時間しか見れないからよけいに美しいのね』
それが横島とルシオラが初めて夕日が沈むのを見た時だった。

「そういえばここで一緒に夕日を見たこともあったんだよな・・・
昼と夜の一瞬のすきま短い間しか見れないから・・・きれいなんだよな」
日は沈み夜空に星が輝き始めた。
「・・・・・・陽が沈んだ・・・か・・・」
横島は立ち上がった。
「また来るからな・・・」
ツルっ・・・
横島は足を滑らした。
「どわあー!」
横島は落下する。
「も・・・文珠〜!!」
『浮』
「助かった〜」
「ったくいつまで経っても危なっかしいわね、あんたは」
「み・・・美神さん!?」
「たまたまこの近くに用があって来たのよ!別にあんたを待ってたとか捜してたとかじゃないわよ!そこんとこはっきりさせとくわ!わかった!!?」
「は・・・はいっス・・・」
「ところで晩ご飯食べてないわよね」
「まだ食べてないっス」
「そんなことだと思ったわ。すぐそこに車を止めてあるから晩ご飯を食べたかったら乗んなさい」
「ヘ?それって俺をディナーに誘ってるんスか!?」
「まっ・・・たまにはね・・・」
(これはもしや夢!?そうだそうに違いない!俺は今頃布団にくるまって・・・)
「何ブツブツ言ってんのよ?」
夢か現実かに戸惑う横島の一日はとりあえず終わろうとしている。

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