ザ・グレート・展開予測ショー

初恋の花♪


投稿者名:えび団子
投稿日時:(03/ 4/18)

僕は恋をしてはいけない・・・

だけど気持ちは抑えられるものではない。たとえ世界中の女の子を敵に
回しても彼女を愛したい。一方的な想い・・・片思い。




〜〜〜〜それは今日から一週間程前の出来事〜〜〜〜


春の陽気がポカポカと部屋に満ちてきて布団から出ることができないでいた。
元々夜光性の僕にはかなり厳しい。それでも容赦なく鳴り響く目覚まし時計の
音に無理やり起きることを強要された僕はうつろな意識で朝の支度を
始め、神父が目覚める頃にはもうほとんど準備が整っていた。

「おや、ピート君今日は早いね?」

パジャマ姿のままの神父は眼鏡を外していて一体誰だか分からない。

「ええ、今日は花の水やり当番ですから・・・」

どうやらこのシステムを作ったのは愛子ちゃんらしくて、これも一種の
『青春』なのだと言う。花の精気を吸う僕には気がとがめるなあ〜

カツッ―――コンコンコン・・・靴を履く

ガサゴソガサゴソっと忘れ物したような・・・

「ピート君、それもう五回目だよ・・・」

「えっ、そうですか!?ははは・・・」

いつまでたっても僕は小心者かなあ?と言うより神経症??

まあこれも毎朝の事で僕は何事もなく学校に向かった、そうあの女性に会う
までは・・・



それはいつもの朝の風景から始まった。昨日と違う感覚・・・違う風景・・・

何かが違った、昨日と今日。たった24時間で全く異なる空間に変貌していたのであった。理由はすぐに分かったんだ、だってあまりにも衝撃的すぎたから。

「あっ・・・!!」

新しい花屋さんができていた。小柄な店とは対照的な鮮やか且つ色彩
で癒されそうなたくさんの花々が埋め尽くしているようだった。そして
中から一人・・・

「おはようございます!」

勢いよく挨拶を交わしてきたこの女性は年の頃50歳前半の女性だった。
上から下まで花柄模様のエプロンを着けていてどうやらこの店の従業員である
ことが想像できた。

「あっ、おはようございます・・・。」

「朝から元気のない少年だねっ、男だろ!しゃんとしなっ!!」

―――――バンバンッ―――――

背中を二発、喝を入れてくれたらしい。なかなかのテンションの持ち主だ。
初対面とは思えないくらい意気揚々な女性だった。けど、この後もっと驚くべき女性がほんの数秒後にこの眼に映るとは想像もしてなかった訳で、僕が一目惚れすることも――――初恋になることも――――


続くぅ〜〜〜〜♪


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