ザ・グレート・展開予測ショー

#ルシオラ救済SS『逆なのね・・・』


投稿者名:D,
投稿日時:(03/ 4/16)

「ヨコシマ、ヨコシマ、しっかりして!」

 ベスパの攻撃を受け、瀕死の重傷を負う横島
 ルシオラは必死になって呼びかける。

「細胞が死にかけている……ベスパの妖毒が回りかけているんだわ!?」

 横島を抱きしめ、横島の状態を調べるルシオラ。

「感じる! ヨコシマの霊体が……霊基構造が壊れかけている! 目をあけて、ヨコシマ! 霊力を上げるのよ! 霊力がなくなったら生命も消えちゃう!」

 そしてどうすれば良いか必死に考えるルシオラ

(ヤッパリ私の魂を分け与えるしか方法は無いの?・・・・・でもそんな事すれば、優し過ぎるヨコシマの事だからずっと悩み続けてしまう・・・・下手すれば全てが終わった後自殺しかねない・・・・他に・・他に方法は無いの?ヨコシマが生きられて私がヨコシマを置いていかないですむ方法は・・・?・・・ヨコシマを一人残して行くと危険なのよね?・・・なら!)

 何か思い付き、横島をさらに抱きしめるルシオラ。
 抱きしめられていた横島が段々と発光していく・・・。

「1+0.5の後に2で割りきる事はできない・・・そんな事を人ですれば片方が死んでしまう・・でも!私が女性であることが0.5を埋める事が出来る・・・」

 横島が段々光の玉へと変化していく。そして光の玉は小さく、そぉビーダマぐらいの大きさに変化し、ルシオラの下腹部に吸い込まれて行った。

「そぉ・・・女性である私は子供を産む事が出来る。だから生命を育む(はぐぐむ)ことも出来るはず!そうすればヨコシマの足りない分も補える!」

 完全にルシオラの中に光の玉が収まった。

「・・・・・ヨコシマの霊力を確かに感じる・・・・」

 そして確かめる様に、慈しむ様にお腹を摩るルシオラ

「後は産まれてくるヨコシマの為に・・・・」

 マリアの様に慈しみの溢れた笑顔を引き締め、戦いの場に向うのであった。


         〇


数時間後にアシュタロス・完全なる魔体をルシオラが倒したそうな・・・・。
そして言える事は『母は強し』って事でしょうか・・・・。


         〇

数年後

「良いのかなこんな事しても・・・・」

「良いのよ・・・」

「でもさ、俺達一様親子なんだよな・・・」

「そんな事気にしないの・・・だって私達は魔族よ!人間の法律なんて気にしないの!」

 そう良いヨコシマ(3歳児)に微笑むルシオラがいたそうな・・・・。


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 始めまして D, です!
 今回は横島が生まれ変わったルシオラに対し複雑な心境になったり、ルシオラを産んでもらう事に対する罪悪感を感じたりする話しが多いなと思い、『それなら!逆ならどうか!』と思い書いてみました。
 ルシオラなら魔族だし、人間のルールに縛られる事も無いし(?)、自分で生むんだから相手に対して罪悪感を覚える以前に相手も要らないんで・・・・。

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