ザ・グレート・展開予測ショー

#ルシオラ救済SS!『三姉妹再会編』


投稿者名:NGK
投稿日時:(03/ 4/12)

―――運命の悪戯、あるいは神の所為か。

「まだ死ぬな、ルシオラ―――っ!!・・・!?またエンジンが止まった!?」

横島はバイクを乗り捨てタワーを上る。徒歩で、だが常人を遥かに越える速度で。


―――だが・・・。


ベスパの手から光線が放たれる。

「さよなら、姉さん・・・!」


「・・・・・・!」


光線がルシオラの身体を貫く。


「――――っ!!」


横島は声にならない悲鳴をあげる。


その様子をルシオラはガラス越しに見えた。


「馬鹿ね・・・美神さんのところに行けって言ったのに・・・」


―――でもありがとう。


最後の言葉が言えずにルシオラの姿は消えた。








「俺を・・・倒さないのか?」
「・・・お前こそ、私が憎くないのか・・・?姉さんを倒したのは・・・」
「・・・だとしても俺にはお前は倒せねぇよ」
横島は地面に落ちたバイザーを懐に入れた。
「俺はアシュタロスを倒しに行く。それでも―――」
「いいさ・・・。姉さんに免じてこの場は見逃してやるから早く行きな!」
ベスパの目から涙がにじみ出ているのが見えた。
横島は無言で去っていった。









「・・・あれ・・・?私・・・?」
「ルシオラちゃん!よかった!気がついたんでちゅねっ!!」
パピリオは力いっぱいルシオラを抱きしめた。小さいルシオラには少しキツイ。
「パ・・・パピリオ・・・痛い・・・と、ところでベスパは?」
霊片を集めたのはベスパであろうことはすぐ分かった。

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「!?な、何の音!?」
「究極の魔体・・・」
どこか遠くを見る目でベスパは呟いた。
「頭脳も心もないただの殺戮体・・・今、ポチたちが戦っているのさ」
「ヨコシマが!?究極の魔体のバリアはいかなる攻撃も通じない・・・早く行かないと!!パピリオ!」
「・・・待って、姉さん。究極の魔体は未完成・・・霊視では見えないけど一部に穴がある。そこをポチたちに教えれば・・・」
「ベスパ、どうして・・・?」
「アシュ様は―――あの方は何千年も前から・・・」


―――やがて駆けつけたルシオラとパピリオのアドバイスによって横島たちは究極の魔体を倒すことに成功。





ルシオラと横島はラヴラヴな生活を送ったと記されている―――。



―――おわり。

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