ザ・グレート・展開予測ショー

〜LOST〜(3)横島&おキヌ サイド


投稿者名:かぜあめ
投稿日時:(03/ 4/ 9)


〜LOST〜(3)横島&おキヌ サイド


「・・・変死体・・・ですか?」
ファーストフード店のスミのテーブル。そこで横島とおキヌは食事をとっていた。
おキヌの言葉に横島はメモを見ながら応対する。
「そうなんだよ。発見された失踪者は例外なく変死体。
 それも発見場所は最終目撃例があった場所そのまんま・・。」

食事中にする話じゃないなあ・・、苦笑しながらハンバーガーをほおばった。
「・・・・。でもどうしてそんな・・。」
「そこなんだよなあ・・。最初の被害者をのぞくほぼ全員が見つかって・・・・
 そんな偶然起こるわけないんだが・・・・。」
犯人はおろかその手がかりすら見つからない。
自分の身近にこんな怪事件があるとは・・・、正直、横島自身意外だった。
            

・・・・・・・。
――「うわ。一降りくるなあ・・はやくしないと濡れちまう・・。」
額に一つしずくが落ちた。
帰り道・・、二人はそろって事務所に向かっている。
さっきからおキヌが妙に楽しそうなのは・・・気のせいだろうか?

「あのさ〜おキヌちゃん?なんか・・・・・・――・・?」

前を歩くおキヌは決してうしろを振り向こうとしなかった。
それもそのはず彼女の顔は爆発的といえるほど顔を赤くしている。

「あ・・あの・・横島さん?」     「・・?あれ?お姉さん?どうしたんすか?」

「無理を言っちゃってごめんなさい。 「いい!?ちょ・・おねえさんまずいっすよ!」
          ・・でも・・」            

「私・・横島さんが手伝ってくれて・・・」  「ああ!!チチが!!フトモモが!!」

・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・?
まるでかみ合わない二人の会話。
いぶかしんでおキヌが背後をふりむくと・・・・
・・そこには興奮し立ちすくむ横島と・・・彼にしがみつく女性が一人。
横島のセリフどおり胸やフトモモがぴったりくっついてるわけで・・・・・

「・・・・横島さん・・だれです?その人・・。」
おキヌの言葉に場の雰囲気が一転する。
それはもう氷のように冷た〜い声。・・笑顔が逆に恐かった。
「・・ち・・ちがうぞおキヌちゃん!!オレと彼女は初対面だ!!
 そりゃちょっとはおいしいな〜なんて思っちゃったり・・と・・とにかく誤解だ!!」

びびりにびびったという風情の横島の顔。もはや逆効果とも思えるふるえっぷりである。
事態がとんでもない方向へ進もうとした矢先・・・、


「・・・・・・・さい・・。」

見知らぬ女が声をしぼりだした。
彼女の口調は2人が発する雰囲気とは異質のもので・・・・・。

・・・・・。
・・雨が降り始める・・。

「・・助けてください・・。」
不安、恐怖、不信・・、全てが内混ぜになったその声には・・・

「ちょっと・・・!?一体どうしたんですか!?お姉さん!?」
・・深い絶望がたたえられ・・・・・・

雨音にのせて、少しずつ歯車が狂い始めていた・・。


〜あとがき〜
いや〜こういうの一度やってみたくて・・(笑)
メインカップルはこの二人でした(でも横島×美神もちゃんと書きます(笑))
だんだんシリアス度が増していきますね。
それではまた次回に・・。

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa