〜LOST〜（３）美神サイド
投稿者名：かぜあめ
投稿日時：(03/ 4/ 9)
〜LOST〜（３）美神サイド
都心から車で２時間。
深い森に囲まれたその場所に・・現山邸は門をかまえていた。
応接室に通された美神はキョロキョロとまわりを、見わたしている。
（へえ・・外だけじゃなく中も大したもんじゃないの・・これはひさびさに億単位のギャラが・・）
胸の内にドス黒い欲望をうずまかせ・・、彼女は紅茶に口をつける。
「・・ところで・・。」
目の前に座る婦人――現山三代子がそう切り出した。
夫に先立たれて以来、彼女はここの家主にあたる。
「美神さんはどこまでご存知なのですか・・？例の・・神隠し事件について・・。」
憔悴しきったかのような表情。
すこし押し黙ったあと美神もカップを下に置いた。
「事の発端は１５年前の今日。
こちらの息子さん・・・明介くんだったかしら・・が突然の失踪をとげたことからはじまった・・。」
昨夜かき集めた情報を確認しながら美神が言葉を紡ぐ。
現山婦人がそれに続いた。
「ええ、その後しばらくして明介のクラスメートが次々に失踪したんです。
・・・まるで・・・明介のあとを追うように・・・。」
最終的な被害は２６件。
警察の努力も空しく事件は迷宮入り。。
真相は闇につつまれた・・・・かのように思えたのだが・・。
・・事件はそこでは終わらなかった。
「数年後、明介をのぞく行方不明の生徒たちが次々に発見されたんです。それも・・・・。」
そこで婦人は言葉をとめた。
・・・・・。
美神はその先の事情を知っている・・・。
険しい顔で窓を見上げた・・・。
・・・外が暗い・・・これはきっと・・雨になる・・・・。
〜あとがき〜
やっと目立った美神さん・・（笑）しかしまたしばらく・・・（ゴフッゴフッ）
美神さんファンの方もう少しお待ちください。
後編は横島とおキヌサイドです。
それでは後編をどうぞ。
今までの
コメント：
[ 戻る ]
管理運営：GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa