ザ・グレート・展開予測ショー

〜LOST〜(2)


投稿者名:かぜあめ
投稿日時:(03/ 4/ 8)



〜LOST(2)〜

「珍しいノー。横島さんが召集をかけるとは・・。」
「いつもは呼ばれても真っ先に逃げるのにねー。」

放課後、横島・ピート・愛子・タイガーの4人・・いわゆる除霊委員のメンバーが机を囲んで集まっていた。
校内で起こる霊現象を一手に引き受けるこの委員。
横島に言わせれば完全に貧乏クジであり、それほど積極的に関わりたくはなかったのだが・・。

(・・今はそうも言ってられんしなあ・・・。)

一人ごちてため息をつく。
ことの始まりは昨夜の美神除霊事務所。
美神不在の中4人で食べた夕食後のことだ。
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「ああ食った。食った。悪いな〜なんかタダ飯食いに来たみたいで。」
つまようじをスーハーいわせながら、横島はどっかり腰をおろしていた。
「ふふっ。「みたい」じゃなくて本当はアテにして来たんじゃないですか?」
 食器を片付けながらおキヌが笑う。

・・・・ぴしっ。
「・・あ・・固まったでござる。」 
「当然よ。狙いを済ましたかのように美神さん不在の日に飯にありついて・・。」
そばから飛んでくる声を当然のごとく無視して・・横島は乾いた笑みを貼りつかせた。
「い・・いやだなあ・・おキヌちゃん。そんなわけないじゃないか・・・。
あ・・そうだ肩でも揉もうか・・?」

とってつけたようなこのセリフ。
・・ちなみに彼の今週の生活費は497円である。

「へ!?そんな・・いいですよ別に・・気をつかわないでください。」
「じゃあ何でもいいから手伝えることない?いまちょうど暇でさ〜」

戸惑うおキヌに珍しく食らいつく横島。
動機としては
いつも世話になっているおキヌへの礼というのが4割、
タマモが美神にちくる事への恐れが6割といったところか。
「・・そうですね・・。」
事情を察したのか少しだけ考えるようにおキヌが腕を組み・・・・
「それなら今やってる課題を手伝ってもらえませんか?」
ごそごそと鞄をあさり、一枚のプリントを取り出した。
「課題?」
学校で出されたものなんですが・・そう言っておキヌが苦笑する。
・・・横島はプリントに目を落とした。そこには簡素な文章がひとつ。
<君たちの町で起こった過去の霊能事件を調べてみよう。レポート用紙8枚詰>
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「それで僕らに聞き込みを?」
事情を聞き終わりピートがたずねる。
「ああ。正直オレ一人じゃどうにもならん。」
横島に言われ3人それぞれが頭を抱えた。
なんだかんだで付き合うあたり、彼らの人のいいところなのだが・・・。
・・・・5分後・・。

「こんなのはどうじゃろう!!7年前次々に男子生徒を引きずり込んだゲイ教師の亡・・」
「却下。」

「これはどうです?少し前世間を騒がしたスーパーヒーローヨコシマン!!」
「却下。つーかオレだろ。ソレ。」(8巻参照)

「こんなのは?20年前男を食いに食った女教師の・・・。」
「・・頼む。その路線から離れてくれ・・。」

・・時間とスペースが無駄に消費されていく。
気付けばすでに2時間が経過していた。
「・・はあ・・。はあ・・。やっぱりこういうオチなのか・・・。」
荒い息を吐きながら横島がつぶやく。
「・・・・ねえ。こんなのはどう・・?」
「・・な・・なんだ・・・まだあるのか。」
やめてくれと言わんばかりの横島の口調。
しかし意外にも愛子の顔は神妙なものだった。
・・あまり気持ちのいい話じゃない・・、そう断ってから彼女が続ける。

「・・ねえみんな。神隠し事件って・・聞いたことある?」      
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ドアが開いた。
スポーツカーから女が一人姿を見せる。
「ここか・・結構りっぱなお屋敷じゃない・・。」
目の前に立つ依頼人の家。
それを見て感想を漏らした後、彼女は躊躇なく足を進めた。

ピンポーン。
「・・どちら様?」
インターホン越しの声は少し震えている。
「ゴーストスイーパーです。ご依頼をうけた・・」
「・・・あなたが・・・美神さん?」
警戒心を露にしたその声に少しだけ微笑むと、美神令子は淀みなくこう言った。
「ええ。話していただけますね?15年前の・・神隠し事件について。」


〜カップリングについての質問〜
みなさんGS美神ではどのカップリングが一番お好きですか?
この小説メインカップルは決まってるんですが・・
(2を読んでお察しの方もいると思います)
みなさんのご意見を聞いて少しだけサブカップリングに反映させようかなあと思っています。どうぞお好きなカップリングを言ってくださいませ。

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