ザ・グレート・展開予測ショー

まごころを君に


投稿者名:にゃんまげ
投稿日時:(03/ 3/31)

経過報告――3月31日
今日から大手某企業で除霊器具の研究をしている黒川と言う人に言われこの経過報告とかいう物を書く。ホントはこんなくだらない事なんかしたくないんだが…。美神さんだって最初はくだらないだのこれだから男ってもんはいつまでたってもガキだの言ってたくせに、目の前に札束を積まれた途端、素晴らしい事だのGSとして、いや、一刻も速い全人類の明るい未来のために協力出来るなんて光栄だだの態度をコロっと変えた。シロとタマモはあからさまに興味津々で、こんな日記みたいなのを書くだけで何がわかるんでござるか?だの注射とかかいぼーはしないの?だの言ってた。ちょっと引いた。
そもそもなんでこんなものを書くに至ったのかと言うと話は随分前の事まで遡る。
アシュタロスを倒した当初、俺達の周りには常に記者陣がいた。
「東京湾に突如現れた謎の大怪獣を倒した民間ゴーストスイーパー」
まあ人間界のみならず神界、魔界、文字通り世界の危機を救ったわけなのだから当然だろう。その時はまだ俺の魂にルシオラ、つまり魔族の一部が入っていると言う事は一部の人間、つまり美神さん達や小竜姫様達などその事件に関与していた人間にしか知られていなかった。
記者陣が俺達の周りに集まらなくなってから5ヶ月位経った頃だ。この黒川と言う人が現れたのは。
この人は俺があの事件で一番の功労者であることをつきとめ、俺に何か特殊な、他のGSには無い特別なものがあるのではないのかとにらんだそうだ。黒川さんが働いている研究所に向かっている時に聞いた事なんだがこの調査はその“特殊なもの”を解明して新しい除霊器具を開発するらしい。
美神さんが知ったら何割か利益をよこせと必ず言っただろう。
研究所に行っての調査は週に一回で良いらしい。でもこの経過報告は仕事をした度に書かなければならないそうだ。俺は研究所に行くまでの交通費と礼金、それとその研究所にある食堂を無料で利用させてくれることを条件で承諾した。

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa