ザ・グレート・展開予測ショー

遠い日の思い出第3章


投稿者名:札
投稿日時:(03/ 3/24)

横島達が落ち着いたのを見て覗いていた二人が部屋へ入ってくる。

「お久しぶりなのねー。それにしてもお二人がそんなに仲良くなってたなんておどろきねー」

黙っておけば良かったものをクスクスと笑いながらぽろっと口にするヒャクメ。

「なっ!見てたの!?いつから?どこで??」

あわてる令子。それを見て苦笑いする小竜姫。

「それどころじゃないだろ。今はできるだけはやく蛍をなんとかしてあげないと」

こちらも苦笑しながら令子に話しかける横島。

「わ、わかってるわよ」

「だいたいの話小竜姫に聞いたけどもう一度詳しく教えてほしいのねー」













「う〜〜ん、これは小竜姫も出来ないのもうなずけるのねー・・・でもまかせて。私ならなんとかできるのねー!!」

手持ちのノートパソコン?をカタカタを操作するヒャクメ。
今までの顔つきとはうってかわって真剣なまなざしだ。

「・・・・・・・・・・・・OK!プログラムの出来上がりなのねー♪」

「じゃあこれで蛍も元の人格に・・・?」

令子が確かめるように聞く。隣の横島もそれを聞いてヒャクメを見つめる。

「だいじょぶなのねっじゃあはじめるのねっ」

「あ、まってください。最後にルシオラに話したいことがあるんですけど・・・」

「黙っていた横島が口を開く」

「う〜〜〜〜ん蛍ちゃんの人格はもう限界まで来てるのねー。もうテレパシーの通信は危険なのね・・・」

「あなた・・・・」

令子が横島を見つめる。

「そうか・・・はじめてくれ!ヒャクメ・・」

「・・・了解なのね」

かたかたたたっ
       



        ヴヴヴヴヴッガガガガガガヴュヴュッ






                         パシッ!






機械音とともに赤い光がフラッシュのように一瞬光る。














「ふーーーーーーーーーーっうまくいったのね。」

ヒャクメがつげると同時に令子が蛍を抱き上げる

「蛍っ!よかった・・・・」

「あっ!横島さんこれ見てなのねーーーーー!!!!」

ヒャクメが目を丸くして叫ぶ

「・・・・・・・・・ルシオラ・・・・・・・・」

横島が小さな声で呟く。
ノートパソコン?の画面にはこう書かれてあった。

『ヨコシマ、美神(令子)さん、これからよろしくね。   蛍』

令子の抱いていた蛍を今度は横島が抱いてこういった・・・・・

「蛍っこっちこそよろしくなっ!」

一瞬蛍がこれまでに見せたことの無いような笑顔を見せたのは気のせいだったのか

「水を差すようだけど聞いてほしいのね〜〜〜」

「なに?ヒャクメ」

蛍を眺めっぱなしの横島のかわりに令子が聞いた

「今蛍ちゃんの中のルシオラの記憶、人格は完全に封印したのねー。でもこんなにしっかりした人格を無理やり押さえ込んだからなにか強いショックを受けたりしたら多少なりとも記憶が蘇るかもしれないのね・・・・!!」

「そうなってももう一度封印できるの?」

令子が聞く

「一度解けたら難しいのね・・・今は赤ちゃんで大した記憶も無いから出来たけど大きくなって色んな記憶が作られたら・・・・」

「そう・・・解った。ありかとうねヒャクメ」

といいつついまだに蛍をかまっている横島をにらむ令子。

「あなたっ!今大事な話してんのにきいてんの!?」

「わっ!」

横島がビクゥっと反応する。

「もう・・・・・・」


〜遠い日の思い出・完〜




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