ザ・グレート・展開予測ショー

月面でのバトル


投稿者名:K.H. Fan
投稿日時:(03/ 3/24)

何か久々の投稿の様な気が…
月からの依頼の続きです。
暇があれば読んで頂けると嬉しいです。

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『こちら・マリア! 射程距離に・入りました!』
『核ミサイル・発射します』
………
ガシュ
ポム
核ミサイルが発射される音が聞こえた。
『『か…核!!?』』
おキヌと横島の声が重なる。
キラッ
『何か光りませんでした?』
おキヌが呟いた。
見るとそこには戻ってきている核ミサイルが…
蠅の王ベルゼブルがミサイルを引っ張っていた。
『『あんな反則技するからぁ!!』』
『マリア!! 軌道修正…早くー!!』
カッ
全力噴射で爆発を避けるが…
『全力噴射で避けたのは良いけど−落下が止まらないわ!! 逆噴射で修正して』
『インポッシブル! 衝撃波でバルブ2箇所・故障中』
ベルゼブルが外で
『たわいも無い。 宇宙の塵になれ』
等と油断していると、 マリアのロケットアームが飛んで
ベルゼブルの腕を捕獲する。
『位置エネルギー確保。 降下停止』
宇宙船を支える…とは言っても地球の6分の1の重力だが、
それでもかなり重そうだ。
『おのれっ!! 分裂!!』
ベルゼブルが叫び、 小さくなって分裂した。
『こっちも小さくなって迎撃するわよ』
美神がおキヌと横島に言う。
『『どうやって…?』』
『小竜姫の小手とヘアバンドがあるでしょ。 少しなら大丈夫だから』
そう言い、 美神は分裂した。
おキヌ、 横島もそれに続く。
唯、 横島は
『もう、 やけじゃー!!!』
等と叫びながらだったが…

おキヌの分身が霊気の剣を、 美神の分身が魔族ライフルを、 横島の分身が文殊で作り出した剣を手に各個撃退していく。
『さすが成長したおキヌちゃんは頼りになるわ』
美神がおキヌの分身がベルゼブル1体撃破した時に呟いた。
これを聞いた横島の分身は、
『俺だって負けてませんよ〜』
と言いながらベルゼブルを真っ二つにした。
『ふ…またつまらぬ物を切ってしまった』
『己はル○ンの五右衛門かい』
と言う美神の突っ込みが横島の分身に綺麗に決まった。
その間にあれだけ居たベルゼブルの分身が自滅していった。
『そうか、 横島クンが今切った奴が本体』
横島、 おキヌ、 美神はそう思った。
故に、 美神の分身が同時刻にベルゼブルの本体を撃破していた事に全く気付かなかった。

−月面上−
『ベルゼブルの気が消えたか…』
メドーサが呟いた。
『ヒドラ。 暫くここを離れるぞ。
月神族が来たら――――』
と魔力を送るアンテナの魔物へと話し掛けていたら、
上から
『メドーサ!!!』
美神の声が聞こえ、 美神、 横島、 おキヌを乗せた宇宙船が月面上に着地した。
『あんたに言いたくてたまらなかった台詞があるのよ。
極楽へ行かせてやるわ』
そう言い放ち、 魔族のライフルを構える美神。
が、 その瞬間にメドーサは超加速モードに入った。
『超加速。 魔族のライフルなんて私にしてみればどうということは無いよ。
くらえ!!!』
メドーサ特有の槍を持ち、 美神に向ける。
が、 おキヌの剣がそれを防いだ。
メドーサが止まった一瞬の隙を逃さず、 横島が『縛』の文字をメドーサに当てた。
『油断するからこうなるのよ…じゃぁね』
台詞と共に美神がメドーサの腹部に魔族ライフルを5発打ち込んだ。
メドーサは消滅した。
『よーし、 一丁上がり、 と』
そう言い終え、 アンテナの方へと向く3人。
『後はこれを破壊するだけか…』
美神が呟いたとき、 ヒャクメの声が響いた。
『美神さん、 アンテナから離れて!!』
アンテナが形を変えて3人に襲い掛かってきた。
横島がヒャクメの声に気付き、 文殊で『防』と文字を出し防ぐ。
『ヒャクメ、 何か弱点は無い?』
美神が地上に居るヒャクメに聞いた。
3人は今横島の文殊で作られた結界の中に居るので作戦を練ろうと言う魂胆だ。
『アンテナの中心部が弱点のように感じられますが…』
『あんな所までどうやって行けって言うのよ!!!』
美神が相手の攻撃範囲を見て叫んだ。
『美神さん、 安心して下さい。 最後はやっぱ主人公が決めないと…』
と横島が言い、 ハンズ・オブ・グローリーを手に装着した。
『伸びろーーーー』
横島は文殊をハンズ・オブ・グローリーで掴み、 アンテナの中心部の上へ持っていき、
文殊を離した。
『わはは!!! これで終わりやぁ!!!』
横島が歓喜の声をあげているが、 美神とおキヌは顔を青くしている。
『横島さん、 つかぬ事を伺いますが…』
『今の文殊(爆)なんて事は…』
横島の顔が喜びの顔から血の引いた顔へと変わった。
と同時に後ろへ飛んで逃げた。
『すんません!!! (爆)です!!!』
美神とおキヌも後ろへと飛んだ。
『何考えてるのよ、 あんた。 あんなのが爆発したらどうなるかは目に見えてるでしょうが!!!』
『すんませーん!!!』
逃げながら話し続けた。
『横島クン、 文殊、 後幾つ?』
『4個ッスけど…?』
『よろしい、 私に2個、 おキヌちゃんに2個渡して』
『俺の分はどうなるンスか!!?』
『あんたの責任でしょ〜が。 自力で何とかしなさい』
無理矢理美神に文殊を奪われてしまった横島。
『加』『速』の文字を早々と作り逃げてしまう。
『『あなたはそれでも人の子ですか!!?』』
横島とおキヌが一緒になって叫んだ。
『しょうがない、 おキヌちゃん、 我慢して』
そう言い放ち、 おキヌを抱き寄せ、 自分も美神と同じ文字を作った。
おキヌは横島の胸に頭を寄せる感じになり、 赤面した。
爆風と炎はもうすぐ後ろまで来ていた。
横島の目の前には異空間から手を招き寄せてる美神が見えた。
シュンッ
空間が横島とおキヌが入ると同時に閉ざされ、 炎は危害を及ぼすことなく過ぎて行った。

『はぁ…はぁ…はぁ…』
横島が息を切らせている。
手は未だにおキヌをギュ〜と抱き寄せ、 おキヌは真っ赤になりながら横島の顔を見つめていた。
『いつまでおキヌちゃんを抱き寄せてんのよ!!!』
疲れている横島にキツイ一言が…
『あんたは一言「頑張ったわね」とは言えんのか、 それどころか更にダメージを加えるような言葉を…』
『あんたがあんな無茶苦茶な事さえしなければこんなに疲れなかったでしょ!!!』
『ま…まーまー』
横島の行動からようやく我に帰れたおキヌが二人の言い合いを止めた。

『どうも有難う御座いました』
3人の後ろから声が聞こえた。
無論、 月の女王、 かぐや姫だ。
この後、 姫から激励の言葉と地球へ帰るための手続きをしてもらった。
その間に、 美神はこっそりと月の石を10キロ程地球へ持ち帰る準備をしていた。

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因みに美神は月の石を持ち帰りました。
次回はアシュタロス編の序章に入っちゃおうかなぁ、 なんて思ってたりします。

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