遠い日の思い出第二章
投稿者名:札
投稿日時:(03/ 3/23)
妙神山・・・ソコは険しい山々を登りきらなければならない難所。
一歩踏み違えば奈落の底へまっさかさまだ。
なので体力と根性が普通な・ら・ば・ひ・つ・よ・う・な・の・だ・が・!!
・・・横島一行は金まかせで軍事用ヘリでやってきたようだ。(↑強調(笑))
まあ今回は緊急ということもあるが・・・
バババババババババ・・・・
「のう、右の・・・・」
「なんだ、左の・・・」
「こやつらは妙神山を何だと思ってるのかの・・・?」
「・・・・・・わしはなめきっておると思うが・・・・・」
「小竜姫!いるんでしょ?急いでるの!!」
ギギギギ・・・
「あっ!横島さんじゃないですか。おひさしぶりです〜!!・・・・・それにしてもその「へりこぷたあ」はどこから持ってきたんですか・・・」
「その話はあとあと!今日は急いでんのよ!!」
「・・・・・・」
「ほらっ!元気だしなさいよ!!ヤドロクッ」
「あっ。ああ・・・・」
いつもならば小竜姫様〜〜と飛びつきそうな横島であるが今日はシリアスなままだったので令子も動揺を隠せなかった。それに気づいたのか小竜姫も真剣な面持ちで横島一行を中へとうした。
「どうぞ座ってください。・・・・それで急な用とは?」
「それが・・・・・」
令子は何も口にしない横島に代わり事情を話した。
そして横島はいまだにルシオラの事を想っているのか・・・と思うと自分まで暗くなりそうなので極力そのことは考えないようにした。
「そうですか。やはり・・・・・・・」
「それで小竜姫に封印をしてもらおうと思ったのよ」
「横島さんたちには色々私も助けてもらっているしやってあげたいのも山々なんですが・・・・・・」
「・・・・・できないの?・・・・・」
「はい・・・簡単な記憶の削除やコントロールならともかく高度な記憶系の封印は
ヒャクメにしか・・・」
「ヒャクメは今どこに?」
「たぶん天界にいるとおもいます。ちょっと連絡をとってみるのでしばらくこの部屋でまっててください」
バタンッ・・・・・・ドアが閉まった。横島に話しかけようとは思うがとてもじゃないが話しかける気にはなれなかった。拳は硬く握りしめられ、下をうつむいたまま・・・・・・聞こえるのは蛍のかわいらしい寝息だけ・・・。先ほどのテレパシーの通信で疲れきったのだろう。
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「なんでだよ・・・・・・」
聞こえるか聞こえないかのような小さな呟くような感じで横島が口にした。
「え?」
令子が聞き返す。
「なんでなんだ・・・・なんで記憶をもったまま生まれてきちまったんだ・・・・
ようやく・・・忘れられそうだったのに・・・・思い出さないようにしてたのに・・・・なんでなんだよ!!ルシオラあああああああああっ!」
横島の顔を大粒の涙で濡れていった・・・
「あなた・・・・・」
令子が手をさしのべようとした・・・・・が。
「ほっといてくれ!!!どうせオレの気持ちなんか誰も解ってなんか・・・・!」
パンッッ!!!
涙でびしょびしょの顔に痛みが走った。
「オレの気持ちなんか解んないですって!?ふざけんじゃないわよ!!!??じゃああんたは私の気持ちわかんの?!」
令子も大粒の涙を流しながら言った。
「びえええええええええっっ!!!」
大声に反応して蛍がなきじゃくる。
とんっ・・・・
令子が横島に身をまかせた。
「ごめん・・・私どうかしてた・・・・」
「・・・・・・オレもだ・・・・・・」
ギュッと横島が令子を抱いた。
「蛍のためにもオレたちがしっかりしなきゃな・・・・」
「横島さんたちも大人になんたんですねえ・・・。」
「そうなのねー」
ドアを少し開けて覗いていた二人は呟いた。
〜第三章に続く〜
今までの
コメント:
- はっきりいってヤバイッすね・・・・
今考えてみれば仲直りはやすぎっす・・・・・
今回はシリアスにきめてみました。
第四章はもっと明るくしようと思うので。では。 (札)
- ま、夫婦ですから(謎)。今回はその前に横島クンが「ルシオラのことを忘れようとしていた」、そして娘の蛍にルシオラの記憶や人格がそのまま残っていることを非難している(ように見受けられる)言動に走っていた点が不自然に思えたので中立です。大切な記憶を忘れようとするようなことを横島クンがするとは考えにくいですし、また前回の「ルシオラ」との会話の時の彼の雰囲気からしてもチョット唐突な感じがしました。その一方で金と権力にモノを言わせてヘリを使ってしまうあたりが令子「らしい」ですね(笑)。果たしてヒャクメは封印を施すことが出来るのでしょうか? 次回も楽しみにしております♪ (kitchensink)
- >そうなんです・・・・
本当はこんなかんじにするつもりじゃなかってんですがうまく表現できずにこのような形になってしまいました。
以後、コメがあるようでしたら最終章に宜しくお願いします。 (札)
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