橋姫伝説 その11
投稿者名:弥三郎
投稿日時:(03/ 3/23)
美智恵は本部の会議室に各部隊の隊長を集めてブリーフィングを始めた。
「みんなそろったかしら?この作戦名を発表するわ。『女神の雷(ゴッドネス・サンダー)』作戦よ」
そういう言葉とともにスクリーンには女神がロンギヌスの槍らしきものとイージスの盾を持っている絵が出てきた。
「女神と言っても、神族の協力は得られませんけどね。目的は京都防衛と反乱軍の鎮圧。それに反乱軍上層部の身柄拘束。
もうすでに作戦は始まっているわ。詳しいことは西条君から説明があります。」
「西条です。この作戦では……」
概略はこうだ。
伏見付近まで進撃している反乱軍を名阪高速で迎え撃ち、そこにアメリカ海兵隊オカルト装備部隊が山科から挟み込む。
その後、京都駅に到着したヨーロッパ援軍が梅小路機関区方面から伏見方面に回りこみ、殲滅という形だ。
図解
梅小路 京都駅
↓
↓ 名阪高速 山科
↓ 本隊(200人)
↓
↓
↓ 反乱軍 ←アメリカ海兵隊
↓ (400人?) オカルト部隊(100人)
↓
↓ ↑
→→→→→→→→→→ヨーロッパ援軍(80人)
伏見
アメリカ海兵隊が参加することが決まったので総勢380人である。(大統領の後押しもあったと言う)
一方反乱軍は1個中隊が全滅しているので人数的には80人と少なめであるが、木津の自衛隊員を洗脳して
組み込んでいることが判明。総数は400人いるのでは?と推測される。
下手したら各個撃破されかねない危険な状況である。幸いなのは制空権を握っていることであろうか?
「伊丹や小松、小牧から航空支援があるから空からは心配しなくていい。で、部隊の行動だが、目隠しするため
タイガー君の精神感応を最大限に使用する。周りを暗くすることで奇襲をかける。」
昔から日本人は夜戦が十八番である。第2次世界大戦のときの三川提督の珊瑚海突入作戦はその典型的な事例である。
つまりは夜戦と同じ状態にして相手を殲滅すると言うのがこの作戦の狙いだ。
「作戦開始は今から1時間後、援軍が到着する1時間前だ。それから、自衛隊の防衛出動が許可された。
3時間後には千単位の援軍が到着する予定だ。細かいのは連隊長から連絡がある。それを聞いてくれ。」
ブリーフィングは一通り終わった。
「なんかすごいわね、ヨコシマ。」
「だなぁ。ルシオラは震電部隊の隊長だろ?がんばれよ!!」
「うふふ、ありがと。ヨコシマは空挺部隊でしょ?」
「そうだね。神父とか、隊長とか。美神さんも参加するよ。」
「ふうん、すごい戦力ね(汗)。」
「何でも、敵の大将の首取りだそうだ。」
2人が話していると美神達がやってきた。
「横島君、準備はいいかしら?」
「ええ、大丈夫です。」
「ルシオラ、私たちをきっちり運んで頂戴。」
「わかったわ。みんな、行くわよ!!」
どこからとも無く『おう!!』と叫び声があがる。戦意は旺盛だ。
1時間後、名阪高速の監視所。
「そろそろだな。ん?」
自走砲がこちらに向かってくる。
「敵発見!!砲塔がこちらに向いて……ロックされた!!わぁ!!」
ドゴーン!!
戦いの火蓋が切って落とされた。
「監視所が攻撃され、監視員は負傷。前線では互いに撃ち合っています。」
「ご苦労です。タイガー君、お願いね。」
「わかりましたケン。」
当たり一帯が暗くなった。
同時にアメリカ海兵隊が反乱軍の横から突撃を開始した。
「時間よ、準備はいいかしら?」
「「大丈夫です。」」
「それじゃ、行くわよ!!」
美智恵、令子、横島、神父、クリス、雪之丞、ピートの空挺隊員をルシオラ、辻本ら、6人震電部隊が上空へあげていく。
後ろからはSASのヘリ2機がついてくる。ヨーロッパ先遣隊の大半がこのSASの隊員が占めていた。
相手は対空レーダーも封じられたのだろうか、対空砲を一発も撃ってこない。
宇治川を越える手前で地面に下ろしてもらう。後は敵の本陣に切り込むだけ。
展開が終わってヘリが去った後、精神感応の効果が切れたようだ。周りが明るくなる。
「成功かしら?」
「敵の目は封じたんだ。多分大丈夫だろう。」
「それじゃぁ、ルシオラさん、上空からの援護お願いね。」
「了解です。みんな、行くわよ。」
「ルシオラ!!」
横島は飛び立とうとしたルシオラを呼び止める。
「なぁに、ヨコシマ?」
「無茶するんじゃねぇぞ。」
「ふふ、ありがとう。」
そういうとルシオラは上空に上がっていった。
すでにメンバーの一人は携帯ランチャーをぶっ放しているようだ。
なにやら『往生せいやー』と叫んでいるのはご愛嬌である。
「さて、本陣に切り込むわよ!!」
日英同盟が復活したようなメンバーである。
本陣に切り込むことができるか?
今までの
コメント:
- とうとう戦闘に突入です。
時事的に多少やばいものがありますが(汗)
その辺は目を瞑っていただけたら幸いです(汗) (弥三郎)
- 何か作戦立てから実際の戦闘まで、すごく本格的な雰囲気のあるところが良いですね。果たして横島クンあたりがちゃんと作戦を理解しているのかが心配です(笑)。各国部隊をも巻き込んだ戦闘の行方やいかに? 横島クンやルシオラをはじめとする日本のGSたちの活躍に期待したいです。次回も楽しみにしております♪ (kitchensink)
- すごくたのしーくよませてもらいました☆
次回が楽しみデス。 (札)
- あんまり近代兵器戦になるのはなあ。それだと『GS』っぽくないし。ってまー、そうと決まった訳でも無いですが。(笑)
まあ、『震電』とかオカルト兵器みたいな物のようもあるし。オカルト装備部隊とかいるみたいだし。
ちゃっかりタイガー活躍してるし。(笑) (紫)
- 本当です!
時事がこの話に追いついてきたような気がしますな。(w)
いや、笑い事じゃないんですがね・・・
さてさて、いよいよ両軍激突となりますが、どんな展開になるのか楽しみです。 (KAZ23)
- 遅れてすみません。コメント返しです。
・キッチンシンクさま
ゴッドネスサンダーは如何でしたか?
横島君はルシオラがいる建前上、必要以上に頑張っちゃいます。
さて、次回はルシオラが遭難しちゃいます。
札さま
はじめまして。喜んでいただいて嬉しいです。
次回は事態が急展開。ご期待下さい。 (弥三郎)
- ・紫さま
GSらしくないですか?
兵器の弾頭はすべてオカルトですが、近代戦はダメでしたか?
納得させることが出来るように頑張ります。
タイガーはいい仕事しています。
・KAZ23さま
お久しぶりです。
あちらはマジ洒落になりましたね。こちらも洒落にならなくなってきます。
ご期待下さい。 (弥三郎)
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