ザ・グレート・展開予測ショー

横島


投稿者名:GENDEN-X
投稿日時:(03/ 3/18)

このお話は世界を救った男とそのために犠牲になった、しかし数年後神界も頭をひねるような奇跡でよみがえった女の間にできた中学3年の男の物語である。


ここ、妙神山にはいつもでは考えられないような人数の人がいる。そう、GS界でもぐりが増えてきたのでこれらを取り締まるため大会を開くことになった。
この大会ではもぐりでもそれなりの実力があるものはGSとして働けるのである。たとえ前科を持っていても。まあ、前科もちはしばらく監視がつくが・・・
そして、GS免許を持っていても規定の実力に達していない場合はGSの免許を剥奪・・・二度とGSにはなれない。
そして、ここから先は美神美知恵と六道家がGS協会の皆さんに快く(!?)引き受けてくれたGS同士のランク付けをするという。もちろん大会で。
ただこの大会はもぐりを取り締まる大会に勝ち残ったものだけが試合に強制エントリーできるものである。
もちろんこんなことを知っているの人間はごく一部である。文殊でこのことを知った人(どうやって・・・文殊より長年の経験からだそうです・・・本人談)
仕組んだ人を母に持つ人達。文殊を使う人の友達くらいである。
おっと、言い忘れていた。この大会もともともぐりをはじき出すのが目的。GS資格を持っている物は試合まで自分の好きな修行を確実にできるようにするため妙神山をこの時期誰でも入れるよ

うになっている。
ま、妙神山によくなじみがあるもの達はさっさと妙神山に向かったが。
では、妙神山を時間まで私と一緒に覗いて見ましょう。



ワイワイガヤガヤ。とても騒々しい。それもその筈。ここ妙神山はいま物凄い人数が集結している。皆、資格を失いたくないからである。
「てめぇ邪魔だよ!」
「うるせえ!てめぇがどっかいけ。」
「ンだと〜!!やんのかてめぇ」
「面白い、ぶっ殺してやる。」
試合も近づき皆ピリピリしている。ま、捨て置きましょう。おや、あそこにいるのは横島家の皆さんではないですか。それではいってみましょう。
「も〜、そうじゃないって。何度言ったら解るのよ!」
「うるへい!何とかなるわい。」
言い争っているのは横島の子供、蛍と恭介である。
「あっそう、じゃそんなむちゃくちゃな霊力バリアで受けてみなさいよ!」
そう、恭介もなぜかこの大会に出ると言い出したのだ。この大会もともと今年やるはずだったGS試験の代わりにもなるのだ。だから、恭介も出れるわけである。
モグリが新しくGSになる。GS新入生という方法で妙神山に入らないように新規の人間も入れないが、まあ横島の子供なのでそこら当たりは無茶が通る。
で、今、蛍が恭介の霊力の修行の手伝いをしているのだ。蛍も試験を受けることができるが六道女学院の決まりで高3になるまで試験を受けてはいけないという決まりのためあきらめた。
そして、今のような喧嘩が何日も繰り返され体力とタフさは当時の横島並みになったという。そして、今日も
「受けてみなさいよ!」
蛍が右手に霊気(魔族とのハーフだから妖気かも)をこめて、恭介めがけ投げつけた。
「受けてやるぜ、親父の技のパクリだ!サイキックソーサ!」
恭介も右手に霊力(も一回核の面倒だから上記参照)をこめた。蛍と違うのはためた霊気(妖気)を六角形状にしていることだ。
が、当然未熟な恭介のそくせきパクリ技。少しの間しか持たず、さっさと霊気(妖気)騨の前に貫通してしまった。
「ぐけ・・・げほ。」
もちろん威力の落ちない霊気(妖気)騨は恭介直撃。
「はい、通算172回連続貫通。・・・あんたも少しは学習したら。」
「く、くそ、も一回来い!」
「あんたね〜防御だけやっててもしょうがないでしょ。第一私みたいに霊気(妖気)騨が使えれば私の霊気(妖気)騨と相殺することだってできるでしょ。ほら右手に霊力込めて!」
二人が猛特訓している所に
「精が出ますね。お二人とも。」
「「あっ、小竜姫さまこんにちわ」」
「私に気にしないで修行を続けてくれて結構ですよ。」
「・・・そうだ、小竜姫さまこいつの特訓見てやってくれませんか?小竜姫さまはここの管理人ですし教えるのは慣れてるはずですし。」
「え、ええ。まあ。」
「じゃ、お願いしましたよ。」
といって、蛍はいそいそと走り去っていく。
「あの〜、何処行くんですか?」
小竜姫が聞くと
「父さんのとこ。」
と、振り向きもせずそれだけ言っていった。
「ファザコン」
ボソッと恭介が言う。
ヒュ〜ルルル
「サ、サイキックソーサ。」
当然蛍の全力の霊気(妖気)騨のスピードに反応が間に合わず直撃。恭介は意識が飛んでしまった。まあ、すぐに戻ってくるけど。

「まったく、父さんたちのとこに行けば久しぶりにひのめさんにイも会えると思っただけよ!」
と、振り向いて言い放つ。で、またかけていく。
そのころ横島は雪之丞とタイマンをはっていた。なんでも因縁の対決だから、といっていたが、お互い楽しそうだった。
「いくぜ、横島。」
「こい!!」
「はー!」
雪之丞が魔装術でおのれの体を包む。横島は霊波刀をだす。雪之丞が先制攻撃をする。
「くられ、連続霊波砲。」
霊波砲は上、下、右、左縦横無尽に襲ってくる。
横島は2,3発よけてよけきれない物は霊波刀で切っていく。
「甘いぜ、雪之丞。俺に当てたかったらもっとうまくやりな。」
横島はそのまま雪之丞に向かって霊波刀で切りかかる。雪之丞は紙一重でそれをかわす。雪之丞が
「へ、攻撃をかわされた直後ならいくらお前でも避けきれないだろ。くらいな。」
雪之丞は横島のわき腹に拳を叩き込む・・・はずだった。雪之丞の攻撃は横島に届く寸前何かによってはじかれた
「ちっ、忘れてたぜ。お前は、霊波刀以外にサイキックソーサがあったんだっけな。」
そう、横島は体全体にサイキックソーサを纏っていた。普段、ほとんど霊力をこめてないので見えにくいが霊力を入れればサイキックソーサはおのれを守る盾となるようになっていたのだ。
「さてと、準備運動はこのくらでいいか。いくぞ!雪之丞!」
と、横島は今までとは天と地くらいの速さで雪之丞に霊波刀で切りかかった。
「こいよ、こっちもちょうど体が温まってきた所だ!」
「「うおーーーーーーーーー」」
横島は物凄い速さで霊波刀を振るう。それをすべて受け流す雪之丞。そして、雪之丞が横島に一発当てる。横島は攻撃の威力をそぐため物凄い勢いで吹っ飛ぶ。すかさず雪之丞が追う。
横島が地面に着地したとき雪之丞とは少し間が開いていた。雪之丞は物凄い勢いで横島に向かっていく。
「空波斬!」
横島は霊波刀をそのままの状態で縦に振るう。と、刀から衝撃が走る。当然、勢いのついている雪之丞は回避不可能。もろに衝撃を受ける。
「ぐはぁ。く、くそ。わざと吹っ飛びやがったな。」
雪之丞はもろに受けた衝撃を横島のように吹っ飛んで弱めるにもかなりのスピードで走っていたため止まることもできず衝撃を真正面から受けることになり、ダメージは大きかった。
何とか立ったがすでに足はふらふらであった。それだけ横島の空波斬の威力が凄かったということだ。
(く、くそ、目までかすんできやがった。これが俺と奴との力の差か?いや、まだだ。俺はまだ奴にダメージと呼べるダメージを与えてねえ。せめて一発だけでも)
「うおー・・・」
雪之丞は最後の気力を振り絞って立った一撃にかけた。横島も雪之丞の気持ちを理解したのか正面からぶつかる覚悟を決めた。
お互いの拳と刀が交差する。・・・・・・・・・倒れたのは雪之丞だった。すでに彼は気を失っていた。
この試合をはたから見つめていた弓とルシオラが急いでかけて来る。すぐに雪之丞は医務室に運ばれた。
「お〜い、雪之丞の治療にこいつ使ってくれ。」
弓に横島が左手で差し出したのは文殊『治』。弓は無言でそれを受け取ると踵を返して先に運ばれた雪之丞を追いかけていった。彼女にしてみれば本人たちの了解を得ているが自分の夫がや

られる所を見、しかもその相手から話しかけられたのだ。心で解っていてもやはり怒りは隠せない。


「ねえ、あなた右手折れてるのね」
ルシオラがそれに気づいた。
「ああ、複雑骨折だ。しかも下手すりゃ治らないかもしれないほどひどい状態だ。」
横島はそんなことを言いながら文殊に『完』、『全』、『再』、『生』といれて右手にそれを使った。すぐに横島の右手は元通りになった。
と、同時に戦闘のときのまじめな顔から元の顔に戻った。で、
「あ〜、文殊四つ同時はやっぱつらいな。煩悩補給をしなければ。」
と、いきなりルシオラに飛びつく。
「ちょ、ちょっと。今は周りにまだ人がいるでしょ。せめて夜まで待ちなさいよ。」
「ちぇ、じゃあキスで我慢するか。」
「え、ちょ、ちょっと・・・」
ルシオラが静止する前に横島はルシオラにキスしていた。
「ほ〜う、お暑いことで!!」
背後から物凄い殺気がバックに移して立っている美神とおキヌ、シロタマがいた。
「「略すなー!!」」
「ふご・・・(作者即死)」
「ども、お久しぶりです。美神さん。」
横島はすでに何度のこの殺気を感じているせいかルシオラが近くにいるおかげかわからないがたいして怯えていなかった。
まあ横島としては自分の女に手を出しているだけなので美神達にキレられる理由が見当たらないこともあるが・・・美神にとって横島は商売がたきとしか写らなくなっていた。
美神のお金好きは何年たっても変わらなかった。おキヌもシロタマも目の前でいちゃいちゃされるのはやはりむかついた。
「な〜に、あんたまだバカップルが抜けてないの?そんな年になってもそんなことしてるようじゃそこらにいる危ないおっさんと同じじゃない。」
この言葉に切れたルシオラが
「なによ、あんたなんか太く短く生きるとか言ってたくせに40歳近い人生の、残りかす状態じゃない。そんな人が口突っ込まないでよ。」
「何ですって〜!!!」
「ルシオラ逃げるぞ。」
横島は文殊『瞬』、『間』、『移』、『動』を発動して逃げた。横島とルシオラはとりあえず正門の所にワープした。
「何で逃げるのよ!」
「あの人は金にものを言わせてなんでもする人だ。下手にかかわらないほうがいい。後で文殊『忘』を使う機会が減る。」
横島の発言にさりげなくうん、うん、とうなずく鬼門たちが存在したがめんどくさいので抹消〜。

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