ザ・グレート・展開予測ショー

竜&龍2(ドラゴン&ドラゴン)


投稿者名:空の助
投稿日時:(03/ 3/16)

14:54
「はーいって、あんた確か・・・」
「おう!久しぶり!」
 金髪に、男のような顔つき。男装していけば、 GR〇Yにでも入れそうでもある。女だが――――
「加持マキ・・だったっけ?」
「正解!最後にあったのは何年ぶりだっけ?」

この「加持マキ」という人と令子の関係は、中学生時代にさかのぼる。
「百聞は一見にしかず」、早速覗いてみよう。

1987年夏 17:36
おとなしい子程プッツンするとこわいものがある。
そんなことを美神が知ったのは、中2=13才の時である。
加持マキとは同じクラスでもあり、友人でもあった。
性格はバカ正直、冷静なタイプで、友人はたくさんいるらしい。
そんなある夕方―――――――
「遅い・・・」
令子が不機嫌そうにつぶやいた。
マキに一緒に帰ろうといわれ、彼女は正門で待っていた。
しかし、約束の時間を10分過ぎてもマキは来ない。
約束事を一度も破ったことのないマキが心配になり、自分のクラスに一度戻っていった。
そして、そこに入る一歩手前で気が付く。
誰かが泣いているのと、誰かと誰かが口ゲンカをしているらしい。
令子はそれらの人物が誰か、一瞬で分かった。
マキと留美である。
留美は、クラスのまとめ役であった。しかしその性格から、いじめをしている面もあった。
そこに一歩はいる。やはり、留美はいじめをしていた。いじめられているのがマキの友人だったので、
マキがかばっているらしい。
「あらま、そんな人かばっているなんてあんたの友達は変な人たちばかりなのね。」
留美がイヤミ口を叩く。こういう時の彼女の口調は結構変わるものだと聞いていたが、
ここまで変わるものだとわかり、令子は少し驚いていた。
なぜなら、彼女がけんかをしている現場に来たのはこれが初めてだったからだ。
その前に、寄りつこうともしないのだが。巻き込まれるとやっかいだから。
ついでをいうと、彼女の「さわらぬ神にたたりなし」の性格はここから始まったわけではない。
「五月蠅い!変な人たちとは何よ!変な人たちとは!」
令子が驚いているうちに、マキが言い放った。
留美が令子がいることに気づく。
「だってそうでしょ、令子だって以前、机を真っ二つにしたことがあるのよ。」
令子は、背中から何かがぐさっときたのを感じた。世の中では、矢印が刺さったとでもいうのだろう。
中二の五月某日、男子にちゃかされて机を思い切り叩いたらそんなことになったのである。
その原因は、その机が少し古かったこと、渾身の力を込めて叩いたことだった。
ちなみにその時の彼女の手は、傷一つ付いていなかったのである。恐るべし。
「それに、あの子だって、頭にわらでも入っているんじゃない?」
そして――ついに――・・・マキがきれた。
ブチッ  バリンバリンカッシャーン!
それと同時に、マキの中から聞こえた何かが切れる音と、何かが砕け散る音が聞こえた。
「ざけんじゃないわよ!だいたい人権差別ってのわね――!」
「きゃーーーーーーーーーー!!」
窓ガラスが割れた。しかも、教室のガラス全部―――ではないらしい。
音かあちこちから聞こえる。たぶん、この階全部だ。
「へ?」
マキも今気が付いたらしい。ガラスの破片が自分たちに降りかかってきている。
マキが机を盾にしようとした。しかし、間に合いそうにない。
そう悟ったマキは、もう為すすべもなく机を持ったまま棒立ち状態になってしまった。
「どりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
後ろから声がする。頭の中が真っ白けになったマキはただその声を聞いているばかりであった。
机が飛んでくる。ガラスがそれと共に吹っ飛んでいった。・・・・・。机が?
「ま、間に合った・・・」

実は3秒前・・・
ガラスがマキ達に降りかかる。このままでは、大怪我確定だ。
そう思った令子が、いきなり机をマキ達のいる方向に投げた。
「どりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
が、方向があっていない。これでは意味がない。そう絶望感がよぎったが――
悪運、と言うべきなのだろうか。近くにいた男子に当たった。
「へぶぅっ!」
そんなことは気にしない。跳ね返る。うまくいった。
「ま、間に合った・・・」

一応、マキや留美達に怪我はなかったが、他のクラスはどうだろうか?
でも、机が当たった男子はやばそうである。泡吹いて倒れているし。
今のガラスが割れた原因は、時限爆弾とかではない。
霊能力だ。
それも相当、圧力がかかっている。
この時令子の霊能についての興味は浅かったが、ほんの一部理解できることがあった。
それ以外のこともあるのだが、霊力がこもってるものと
こもっていないものとでは、断然こもっているものの方が強度が強い。
ここは一応新校舎なので、霊力のこもっていないものが多い。
ちなみに窓ガラスを割るためには一瞬で532マイトが必要である。しかも、一瞬でしなければいけない。
なぜなら、長時間やるとそのものが圧力に慣れてしまうのであるからだ。
あと、分かったことが一つある。
マキをキレさせてはいけないことだ。


それが令子の覚えている記憶である。
「思い出したー?」
「・・・・・・・で、何のよう?遊びにきたのなら帰って貰うけど。」
「もちろん仕事の依頼だよ。少し手伝って欲しいことがあって。詳しいことは上がってからで良い?」
「OK。じゃ、行きましょ。」


   続く。やっぱしたぶん。

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