甘い生活(ver. おキヌ)T
投稿者名:K.H. Fan
投稿日時:(03/ 3/15)
これもおキヌちゃんのレベルアップとは全く関係の無い展開です。
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ここはGS美神除霊事務所。
ここの事務所の主、 美神令子は精霊石のオークションの為、
事務所を1週間開けると言って出掛けたばかりだ。
『今日は〜』
事務所に此処の従業員である横島忠夫が入ってきた。
彼の目に一番最初に入った姿は、 彼の同僚、 氷室キヌだった。
『あ、 おキヌちゃん。 美神さんは?』
『聞いていないんですか?
美神さんは精霊石のオークションで南米に行ってますよ』
『………いつまで?』
『一週間後ですけど?』
『今日が俺の給料日なんだけど…貰ってないよね?』
『何か私が幽霊の時と同じ状況な様な気がするのは、
気のせいでしょうか…』
横島は溜息を吐いた。
実は以前にも自分の給料日が忘れられ、
美神がオークションに行っていた事があったのだ。
いつもなら此処で叫ぶのが横島なのだが、
叫ぶ気力すら無い様だ。
『やり残しの除霊作業とかは?』
『少しでもお金があった方が良い、
と言われて全部片付けてしまった様ですけど…
すいません!!!
私がしっかりしていなかった限りに!!!』
おキヌが横島に頭を下げた。
『おキヌちゃんは悪くないんだから、
頭下げるのやめてよ。
俺が悪く感じちゃうでしょ?』
横島が慌てておキヌの顔をあげさせる。
『でも…そうだ!!!
私の残りのお給料と横島さんの残りのお給料を合わせて
二人で一週間を暮らしません?
無駄遣いも出来るだけ減ると思いますし、
私が食事を作れば、 食費も材料だけで済みますよね?』
『何処で?』
『横島さんの…アパート?』
おキヌの言葉がゆっくりになった。
唾をゴクリと呑み込んでいる。
『此処はどうかな?』
『横島さんの着替えが無いでしょ?
電車で往復するより、 片道の方が安いじゃ無いですか?』
おキヌの言葉が緊張のあまり震えている。
ここで彼女の緊張の理由を知るため、
彼女の頭の中を覗いてみよう。
(何としても横島さんのアパートに行かなくちゃ!!!
横島さんの部屋に寝られるだけで幸せだし、
狭いと言う事は寝る場所も近くになるという事!!!
そしたら、 二人の関係が進展して…
あんな事やこんな事を…
ハッ、 私は何を考えて!!?)
自分の妄想に真っ赤に染まるおキヌ。
『で…でも、 俺の部屋は狭いし、
着替えなんて一人で取りに行けば良いわけだし、
それに…間違いがあったら困るから…』
横島はおキヌの大胆発言に動揺している。
『大丈夫ですよ。
私は横島さんを信用してますし、
余計な労働力を使わなくて済むじゃないですか』
彼女は今回ばかりは引かなかった。
ここまで引かない彼女も珍しいだろう。
再び彼女の頭の中
(美神さんはいない!!!
こんなチャンスは2度とないかもしれない。
絶対に横島さんの部屋に泊まらなきゃ!!!)
『大丈夫?』
横島がおキヌの目の前でヒラヒラと手を振っている。
さっきから頭で邪な事…
彼女にとっては重要な事かもしれないが、
を考えているおキヌは横島から見て
ボーっとしている様に見えていた。
『じゃ、 行く準備をしますね?』
おキヌが話を反らすように言った。
『いや、 だからね…』
横島が其処まで言いかけた時、
おキヌは彼女の部屋へと泊まる為の道具を用意しに行った。
………………
『準備できましたぁ』
おキヌがバッグを持って横島の元へとやって来た。
『あのね、 おキヌちゃん。
話を聞いてくれるかな?』
『何ですか?』
おキヌが上目使いで横島を見た。
(その目は反則だ!!!)
彼女の目により先の句が告げられなってしまう横島。
『言う事が無いのなら行きましょうよ』
おキヌが玄関へと歩き出す。
慌てて横島がついていく。
『おキヌちゃん、 分かってるの?
一週間だよ?』
(粘りますね…横島さん。
こうなったら、 最後の手段しか…)
『つまり、 横島さんは私が
横島さんの世話を焼くのが迷惑だと思ってるんですね?
私なんて必要無いって事ですね?』
(こう言えば横島さんは…)
『分かりました…
おキヌちゃんが良いならいいです』
(やったーーーーーーーー!!!!)
おキヌが心の中でガッツポーズをした。
−横島のアパート−
(とうとう来てしまった)
(とうとう来ちゃった)
二人とも思いは一緒だった。
この台詞から二人とも緊張しているのが分かる。
『ま…まず、 残金をたしか…
かひゃ…
たしかめしょう』
おキヌがそう切り出したが緊張のあまり
舌を噛んでしまった。
横島の部屋に一緒にいるだけで此処まで緊張しているとは、
先が思いやられる。
『残高7000円か…
一日1000円って言う計算だね』
『そ…そうですね。
とりあえず、 一週間分のオカズ等を買いに行きません?』
二人はおキヌの荷物を置き、
近所のスーパーへと買出しに出掛けた。
ここはおキヌが幽霊の頃から良く
横島の為に作る食事の材料を買いに来ていたスーパーだった。
『あれ、 おキヌちゃん、
デートかい?』
スーパーの店長がおキヌにこっそり話し掛けた。
おキヌは横島の方をそっと見て顔を赤く染めた。
『そんなんじゃ…ないです』
小声でおキヌは答えた。
しかし、 おキヌが横島の事を好きなのは店長にバレバレであった。
このおキヌの様子を見て分からないのは横島本人くらいだろう。
『あ、 そうそう、
おキヌちゃんには良く此処に来てくれてるから
今日は特別半額で全てのものを売るよ?』
『そんな事してもらわなくても…』
『サービス、 サービス』
今の状態なら半額と言う値段は嬉しいのだが、
ここはやっぱりおキヌの性格上、 そう簡単には引かなかった。
が、 結局店長が頑張り、 おキヌは値段の半額で買うことになった。
−再び横島のアパート−
『結構買ったよね?
いくらしたの?』
横島がちょっと不安になっておキヌに聞いた。
『1000円ですけど』
『でも、 後野菜とかを買い足すだけで
1週間位過ごせるような…』
と言っておキヌが買ったものを取り出す。
『お米5キロ…味噌汁20袋…野菜…肉…
普通にお米だけで1000円以上するんじゃ?』
『あ、 全部店長さんが半額で売ってくれたので…』
『何で?』
『私が良くあのスーパーに行くので、
サービスしてくれたんです』
横島は感動し
『おキヌちゃんが居て良かった』
と涙を流した。
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続きます。
甘い生活(ver. おキヌ)U
に続くかと思われます。
題名だけしか未だ考えてない自分ですけど…
今までの
コメント:
- こんな計算づくでゆーわくするおキヌちゃんイヤです(笑)。けど一生懸命に横島クンのアパートに泊まろうとする様子が逆に健気にも見えたので賛成です(爆)。普段に比べて格段に押しの強いおキヌちゃんに対して防戦一方の横島クンが「らしい」と思いました。そして近所の商店街で顔が利くあたりがまたおキヌちゃん「らしい」気がしました。さて、これから二人の1週間にわたる共同生活がスタートするわけですが、果たしてどんな問題が起きてしまうのでしょうか?(謎) 次回も楽しみにしております♪ (kitchensink)
- その八百屋がつぶれないことを祈るのみ。
夫婦喧嘩は犬も食わない。
桑原。くわばら。 (トンプソン)
- ちょっと計算高いおキヌちゃんがいい(笑)
おキヌっていうキャラを壊さずに、それでいて微妙にいつもと違うおキヌちゃんが見れて面白かったです♪
続き期待します♪ (ユタ)
- はじめまして、盗賊Cというものです。
前から読んでいたんですが、初めてコメントさせていただきます。
おキヌちゃーん!!!最高!!
もてるのに、鈍感だから気づかない男ってのが好きだ!
最後に一言。「恋する乙女は無敵さ!」
・・・コメントになってなかったらすいません。 (盗賊C)
- 企むおキヌちゃんが素敵だ・・・
さて、どこまで行くつもりなのやら。(w)
横島の未来が手に取るように分かります。
一歩手前まで行って、美神さんにしばかれるに違い有りません。
いや、そんなのも好きです。
さてさて・・・ (KAZ23)
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