ザ・グレート・展開予測ショー

ルシオラINスキー天国!


投稿者名:ハルカ
投稿日時:(03/ 3/10)

注)今回はギャグが強めです。



季節は冬まっさかり!!



・・・ということで美神所霊事務所の一行は
とある県にあるスキー場に現れる悪霊を除霊しにやってきたのだった。

「ちょっと悪さが過ぎたようね!!
 このGS美神令子が極楽に行かせてあげるわ!!!!」


バシュン!!


吸引札に悪霊を吸い込んで除霊は何事もなく終わった。

除霊自体は何事もなく終わったのだが
仕事が終わってからスキー場で遊んでいきたいとダダをこねる横島クンと
寒いのって大キライ!!という美神さんが少しケンカになってしまった。

結局、多数決で決めよう!!という事になり
それぞれの意見が聞かれたのだが・・・・


当然美神さんは

「寒いのにスキーなんて絶っっっ対イヤよ!!
 余計にお金もかかるし早く帰りましょ!」

である。


でもって横島クンは

「なんでっすか!?冬ですよ!?
 冬にスキー場に来て何もしないなんておかしいじゃないですか!!
 『ゲレンデには恋と出会いがいっぱい♪』なんやーーー!!!!」

なのだ。相変わらずである。


おキヌちゃん(このころは幽霊)は

「『すきー』ってなんですか?」

なので無効票。


結局ルシオラの

「ヨコシマがスキーしたいなら♪」

の一言でスキーをする事が決定した。




〜スキー場にて〜

「うわぁ・・・
 美神さんって何をやらしても上手なんですね。」

とはおキヌちゃんの言葉。
美神さんは華麗にスキー板とエッジを操り見事な滑りを披露している。
それにひきかえ・・・・・


ドガドガドシャーーーン!!


横島クンがスキー場の樹木に愉快な格好で激突していた。
それを見てクスクスと笑いながら通りすぎるスキー客の女の娘たち。

「チ、チクショーー!!
 誰も助けにこんのかーーーー!!??
 『ゲレンデには恋と出会いがいっぱい♪』なんて記事はデタラメなんかー!?」

「くすくす・・・
 何やってるの〜、ヨコシマ?」

そう言いながら出てきたルシオラ。
だがそのかっこは美神さんや横島クンと違ってスキー板やスノーボードをつけていない。

「どうしたんだ、ルシオラ?
 せっかくスキーに来たのにやらないとソンだぞ?」

「私は蛍の化身だから寒いのはちょっと・・・・・ね。
 さっきちょっとだけやってみたけど転んでばかりだから
 あそこの喫茶店で温かい砂糖水でも飲んで温まってくるわ。
 スキー頑張ってね♪
 ・・・・・・それと他の女の娘にデレデレしちゃダメだからねっ!」

最後のほうにかなり力の入った言葉を残してルシオラは喫茶店の方に歩いていった。

「そっか・・・
 俺のためになんかルシオラに悪い事させちゃったかな?
 ・・・・・・・・・・・・ん?あれは?」

横島クンが何気に足下を見てみるとそこには変な形をした草が・・・
しかもかなり大きい。

「・・・・・・これは!!
 横島クン、ヘッドホン付けて!!んで音量をMAXにする!!
 で、その草を引っこ抜いてちょうだい!!」

遠くに避難した美神さんが横島クンにマンドラゴラをひかせる。

哀れ横島クン。
マンドラゴラが引っこ抜かれるときに上げる奇声を聞くと人間は死んでしまうのだが
その事を聞かされないまま横島クンはマンドラゴラの引き抜き作業をやらされるのであった。
もっとも本人は大して気にしていない様だが。

「ふふふ。これは儲かったわ♪
 そのへんにもう2〜3本生えてないかしらね?」

貴重な呪術の道具がタナボタで手に入ってホクホク顔の美神さんが
新たなマンドラゴラを求めて探索に出た。
本来はスキーに来たはずなのだが・・・・・・



〜その10分後〜

「・・・・・本当にあった!!
 しかもデカイぞ!!これなら根の部分は人間くらいあるんじゃないのか!?」

「これは何十億するのか想像もつかないわ!!
 厄珍が10年間売りさばく量より多いかもしれない!!」

いきなり超大物を発見してしまった美神さん達一行。
それも美神さんでさえ初めて見るようなサイズだ。

「じゃ、さっそく引き抜きますね。
 うまくいったら何割か分け前くださいね?」

「あっ・・・・!!
 ちょっと待ちなさ・・・・・」

美神さんが何か言おうとしたが横島クンはそれを聞かずに
マンドラゴラを引き抜こうとしたとき・・・・・・


ボコボコボコボコ!!


なんとマンドラゴラが土の中から
抜け出して走って逃げ出してしまったのだ。

「大きいマンドラゴラは慎重に掘らないと・・・・って言おうとしたのに!
 この馬鹿!!!!追うわよ!!」

結局、マンドラゴラとの壮絶な追いかけっこになってしまった。



〜一方そのころ〜

「ふう、スキーって難しいものなのね。
 全然滑れないんだもん。
 ・・・・・・・あらっ?あれは?」

スキー場にある喫茶店で
ミルクティーを飲んでいるルシオラが(さすがに砂糖水は置いてなかった。)
何もない冬の空に向かってぼんやりとつぶやく。
そんなルシオラの目に止まったのは一枚の看板・・・・・


『レンタルスノーモービル有ります。』








ブオオオオン!!


「これよっ!!これだわっ!!
 スキー板と違ってなんて言う事を聞いてくれるのかしら!!」

レンタルスノーモービルにもかかわらず自分で改造したスノーモービルの
ビルちゃん(仮名)に乗って雪原を走りまわるルシオラ。かなりゴキゲンである。


ダカダカダカダカ!


そこへ先ほどのマンドラゴラが走ってきた!!・・・・と思ったら
やすやすとルシオラのスノーモービルを抜きさって走りぬけていった。

「私が改造したビルちゃん(仮名)をやすやすと抜いていくとは
 なかなかやるわね・・・・あのマンドラゴラ。」

なぜマンドラゴラがこんな所を走っているのか?という事が気になるよりも
自分が改造したスノーモービルがやすやすと抜かれた事が許せないルシオラ。

「待ちなさい!!私の改造したスノーモービルを抜くなんていい度胸じゃないの!!」

もはやスノーモービルとは思えないほどのスピードでマンドラゴラを追うルシオラ。
紅い爆炎を噴き出しながら疾走するルシオラのスノーモービルを見たスキー客は
『雪原の上を紅い炎をやどした蛍が走っていた・・・・』と証言したという。


走るマンドラゴラ!!

追うルシオラ!!

巻き込まれる一般スキー客!!


マンドラゴラとルシオラが爆走した後には凄まじいデッド・ヒートの跡と
それに巻き込まれ、雪の中に埋もれた不幸なスキー客だけだった。




だがやはりマンドラゴラは速い。
疲労や恐怖感が無く本能のままに走り続けるためか、あと一歩のところでなかなか追いつけない。

「くっ・・・さすがにマンドラゴラは速いわ。
 もう、アノ方法しかない・・・・・・」

そうつぶやくルシオラ。

アノ方法とは何だろうか?

その言葉だけを残してマンドラゴラが走るコースを外れて
わき道にそれていくルシオラ。

なぜわき道にそれていく必要があるのだろうか?
そんな事をすればマンドラゴラに引き離されるだけだろうに。

そんな疑問はすぐに打ち消される事になる。
ルシオラの乗ったスノーモービルの進む先には高くきりたったガケが・・・・

「ニトロ加速スイッチ・ON!!
 飛ぶわよ!ビルちゃん!!(仮名)」




ズゴオオオオォォォォ!!(ニトロにより加速)


ブンッ・・・・・・!!(飛んだ)


ズチャッ!!(無事着地)



見事に着地成功だ。
これに驚いたのは別にマンドラゴラを追っていた美神さんと横島クンである。

「ル、ルシオラ!?!?
 今、空から飛んで・・・・・ええええっ????」

「ちょうどいいわ!あいつを捕まえてちょうだい!!
 あのマンドラゴラは数10億にもなるのよ!!」

金欲で走る美神さんと露天風呂の為に走る横島クンと合流して
マンドラゴラを追う美神除霊事務所の一行。
でもこの先にはお約束のレーザー光線が待っているわけで・・・・


ビカッ!!
BOM!!BOM!!


儚くも美神さんの夢である大金と
横島クンの夢である露天風呂の若いねーちゃんは夢と消えたのであった。






(おまけ・その1)

「そういえばヨコシマ、さっき
 『露天風呂の若いねーちゃーん!!』とか言ってたわねぇ・・・・(怒)」

「いや、その・・・・あれは・・・・・」

しどろもどろになる横島クン。

「言ってくれれば私が一緒に入ってあげるのに・・・・・(赤)」

突然のルシオラの大胆な発言に『ドビシッ』っと美神さんとおキヌちゃんの額に
青筋が走ったのは言うまでもない・・・



(おまけ・その2)

「ここの温泉の女将さんですか?
 あの・・・・レーザーを分解させてくれないでしょうか?」

「はぁ?」

スノーモービルの次はレーザーに興味を持ったようである。
ルシオラもまた普通に冬を楽しめないヒトであった。

                         Fin

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