ザ・グレート・展開予測ショー

橋姫伝説 その7


投稿者名:弥三郎
投稿日時:(03/ 3/ 8)

久しぶりの投稿です。
さてどんな展開になるのでしょうか?>(実は作者も知らない(爆))


横島が新幹線改札口につくと西条が待っていた。
横島は未だに暴れる鳥井を床に放り投げて気絶させると西条がねぎらいの言葉をかけてきた。

「横島君、ご苦労だったね。」
「西条、俺にそういう言葉かけるとは……お前、偽者か?!」

そういわれた西条は大きくずっこける。

「そんなわけあるかーー!!今のは素で言ったんだ!」
「その証拠はどこにある!」

などと言い合っていたが、

「そうだ、ルシオラたちは?」
「ああ、今ホームに上がってる。最終の臨時が出るぞ。」

そういわれると横島はいそいそとホームに上がっていった。


ホームではルシオラと愛子たちが話していた。

「ルシオラさん、気をつけるのよ。」
「大丈夫よ、ヨコシマがついてるわ。」
「あら、羨ましい。相当信頼しているのね。」
「当たり前じゃない、妬ける?」
「うふふ」

乗降口で話している3人。アナウンスが流れてきた。

『臨時列車6号名古屋行きが発車します……』

「気をつけてね……」

ルシオラはさびしそうに見送った。

「あ、間に合わなかったか」

横島が荒い息をついてあがってきた。

「横島さん、惜しかったですね。」
「こんなことだったら西条と言い争うんじゃなかったー」
「またやっていたんですかノー」
「『また』とはなんじゃい、『また』とは!」

横島はルシオラが寂しそうにしているのを見ると抱きしめてやった。

「そんな顔するな、ルシオラ。これが終われば愛子たちにまたあえるだろ?」
「でも、アシュ様との戦いみたいに……」
「弱気になるな、俺がいるじゃないか。」
「……そうね。ありがとう、ヨコシマ。で、この手は何?」

よく見ると、横島の手はルシオラの胸を触っていた。しかも思いっきり。(揉んでいるし)

「い、いやぁ、不可抗力と言う奴で……」
「そんな言い訳が聞くと思うのぉ!!この万年発情変態男!!」
「はぁ、青春ねぇ。ルシオラさん、ほどほどにしてあげたら?」
「そういうわけにはいかないわ!ちゃんと懲らしめないとね、愛子・さ・ん?」
「やっほー。結局乗らなかったわ。あ、ストレートがクリティカルヒット(汗)」
「辻本さんまで……」

ルシオラは横島の顔面にパンチを叩き込むと、慌てて彼女達になぜ?と聞いた。

「ここまで関わったからには最後までやらせてもらうわ。」
「そうよ、これこそ青春ねー。」
「ふたりとも……」

ルシオラはあふれてきた涙をこらえ切れなかった。2人に抱きつくと泣いてしまった。

「あれ、横島さんは?」
「そういえばどこに言ったんですかノー?」
「おおい、ここだぁ〜」
「あれ?どこにいるんですか?」
「線路の上だよ〜」

そういう風に横島が情けない声出しているのでホームの下を見ていると仰向けになって横島が線路の上に落ちていた。

「早く引き上げてくれー」

ピンポンパンポーン
『まもなく、19番線に10:09発、のぞみ8号東京行きが参ります……』

「わー、電車が来るぞ!早く引き上げてくれー!!」

一時、騒然となったが、ダイヤは元々乱れていたのでそれほど心配することは無かったようだ……


「司令、京都駅封鎖失敗しました。」
「ふん、鳥井のことだ。そのリスクも考えてあるな?」
「はい。今、GSたちは京都駅に関心が向かっています。」
「ならば、京滋バイパスを……」
「了解しました。」

黒ずくめで黒いサングラスをかけた一見ハンサムな男。司令と呼ばれているコイツは何者か?


その後、隊長がびっくりして2人の「強制送還」も考えたそうだが、護衛班に加えることで一応決着を見た。
京都市内で暴れまわっている悪霊たちは未だに多いが、だいぶ弱くなってきている。
少し暇になったのでルシオラな何やら作業を始めたようだ。

「おーい、なに作っているんだ?」
「ちょっといいものよ。ええと、べスパ(バイクだよ)のエンジンを乗っけてっと。」
「おい、その部品は何だ?」
「人間界では今の技術じゃ生産不可能なものよ。しかも魔道工学ってぜんぜん盛んじゃないし。」
「まさか永久機関じゃないだろうな?」
「ご名答。分かってるわ、熱力学第1法則で永久機関が作れないことぐらい。だけど魔道工学を利用すれば
 簡単に作れちゃうの。なんか矛盾してるでしょ?」

なにやら難しい話をしているが、どうも兵器を作っているようである。

さらに1時間後。

「できた!」
「ひょえー、なんかボーグみたいだな(汗)。」
「早速だけど、ヨコシマ、操縦訓練よ?」
「いい!?俺が!?」
「あなただったらどこからでも帰還できるでしょ?大丈夫!私の腕を信じなさい!」

なにやら不安げな横島はルシオラが作り上げた機械を背負い込み、ヘルメットを付ける。
透明液晶ゴーグルを取り付けて、そして左右に出ている操縦桿を握った。

「意外と軽いな。それに結構使いやすそうな。」
「わかる?このボタン押してみて。」
「こうか?」

ぴ!ウイィィィィーン、ガション!!

「ヒョエ〜、辻本の借りたのか。」

中からあのモデル銃がせり上がってきたのだ。

「それからこのボタンを使えば飛行もできるわ。と言うことで、いってらっしゃい!」

シュゴー!!、ドドドドドドド・・・・

「ザザ『おい、ルシオラ!!何で俺を実験台にした!!責任とってもらうぞ!!』」
「ヨコシマ、ごめんね、後であなたの望む形で埋め合わせするから。今は協力して、ね。」

横島にはこの「あなたの望む形」と言う言葉に引かれていた。

(もしかしてあんなことやこんなこと、そしてこんなことまでルシオラとできるんじゃぁ。うひひひ、やったるぜー!!)

「ヨコシマ、全部言葉に出てるわよ。」
「ザザ『のおぉぉぉぉぉぉ!!またおんなじことをー!!』」
「まぁ、いいわ、とにかくデータとって欲しいの。」
「ザザ『了解。しかし、べスパのエンジンがここまで能力発揮するとは(汗)』」
「魔道工学ですもの。それにこの機械、震電と名づけるわ。」
「ザザ『んじゃ、行くか、震電。』」


飛行を終えて戻ってきた横島は、低速飛行時と回転時に飛行が不安定になることを伝えた。
そこで、ルシオラは高速飛行時にはデルタ翼、低速時には翼を横に展開できるよう、可変翼を取り付けた。

「この機械が完成したら制空権確保できる。がんばってくれ」

などと西条が喜んでいた。
さて、機械の整備しようかと言うとき、

「大変よ、みんな聞いて!!」

いっせいにメンバーの顔が美智恵のほうに向く。

「たった今入った情報だけど、京滋バイパスが爆破されたわ。敵は本気よ。」

その言葉で否応にも紛争に巻き込まれつつある事を知ることになった。

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