時を駆ける少女
投稿者名:DIO
投稿日時:(99/ 8/21)
東京某所 路地裏
人気のない路地裏で、突然に閃光が起こり、その光の中に誰か二人の姿があった。
「痛たたた、マリア大丈夫?」
「イエス・マリア・大丈夫です」
二人のうち一人は、あのドクター・カオスの最高傑作、マリアであった。もう一人は10歳かそこらの少女だった
「ここ、どこなの?」
「西暦1999年・東京です。」
「じゃあ、本当にここにパパたちがいるのね。」
少女の名は蛍子。2022年の世界から来た横島の娘である。
2022年 東京
あのアシュタロスとの戦いから23年の月日が流れた。ほとんどのものはあの頃と変わってしまった。もちろん例外もあって、今なお現代医学しか信じていない院長先生や、厄珍とカオスのろくでもない計画などである。
テレサの政策に失敗してから20年あまり、その間2人は魔法科学の研究・新商品の開発に励んできた。その多くは失敗策で、美神や横島を巻き込むことも多々あった。そんな中で2人はついに『タイムマシーン』を発明したのである。
時間移動はアシュタロスとの戦い以後、神族・魔族の両方からストップがかかっていたが、美神美智恵はアシュタロスと戦った34歳以前に、この時空よりも未来に行ったことがあった。その美智恵はもちろんストップのかかっていることなど知らない。厄珍は、その時ちゃっかり時空震における霊波と呪場を記録・解析し、ついに魔法科学で時間移動を再現したのだ。マリアにはその試作第1号が装備されていた。
横島蛍子は母親の顔を知らない。彼女が物心ついたときにはもう母はいなかった。亡くなったのか、父親の浮気性に愛想つかせたのか、それは分らない。父もその友人も教えてはくれ中田。
彼女はまだ11歳だったがよくできた子で忠夫の女グセの悪さには比較的寛容だったといえよう。しかしどんなにしっかりしていても、なき母を思うことはあった。
そんな折、仲のよいアンドロイドのマリアがタイムマシーンを装備したと聞いて、彼女は頼み込んだ。自分の母親を見てみたい、と。
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コメント:
- 「マッド・サーカス」の途中ですが、思いついたので書きました。
横島の子供ネタは、ルシオラの復活を根絶やしにしかねないので
(絶やされなくとも可能性激薄ですが)
正直まっぴらだったんですが、こういうのならいいかなと。
(DIO)
- ルシオラーーーーーー!
(アンタッチャブル)
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