ザ・グレート・展開予測ショー

GS横島ヘの道(6)


投稿者名:ピッコロ
投稿日時:(03/ 3/ 7)

「よう!横島!!」
「おう!メガネ!!」
横島が教室に入るとすでに来ていたメガネが横島に声を掛けた。
「横島は昨日バイトで早退したから聞いてないと思うんだが、今日このクラスに転校生が来るんだってよ」
「マジ!!」
「ああ」
横島は転校生という言葉を聞いて目を輝かせた。
「美人で優しくて何でも言うこと聞いてくれてムチプリの姉ちゃんだとええなあ」
「おいおい横島、あんまし期待しすぎないほうがいいぞ。せいぜい女ってとこでとどめた方がいいぞ」
「グヌー!メガネ!!お前はわかってないぞ!妄想を膨らませることの醍醐味を!!」
「まあ、仮にお前の想像してる子が来たとしてだな、お前の相手をしてくれるとは限らないぞ」
「だ〜から!妄想を膨らませるだな・・・」
横島が先程と同じようなことを語ろうとしたら教室のドアがガラリと開いた。担任の先生が来たのだ。当然その先生の後ろには転校生がいる。
「なあー!!」
横島は固まった。予想したこと、いや妄想したこととは全くの別人がそこに立っていたためである。だが、固まっていたのは横島だけではなかった。転校生が昨日のうちに来るということを聞いてはいたが、高校生とは思えない顔つきの大男が来るとは思ってもいなかったからだ。
「お・・・おなご!クラスの半分がおなごー!わっしはまだ心の準備ができとらーん!」
「ああ!タイガーくん!!転校早々早退はいかんよー!!」
教室を飛び出したタイガーと呼ばれた転校生の大男に担任の先生は必死の呼びかける。
「・・・何しに学校に来たんや?」


横島は今教室をいきなり飛び出した転校生タイガーを捜している。くじ引きで決定したためである。とことん運のない人はこういう時に限って当たりくじを引いてしまうのである。はっきりいってうれしいことではない。それが横島だっただけのことである。
「教室におなごおったくらいでうろたえて・・・われながら情けないノー!!」
タイガーがいた。体育館脇の木下に立っていた。何かの写真を持ったまま。
「あれ?この人確か・・・」
「みーたーなー!?」
「わああ!スンマセン!!」
「これを所持してることをエミさんに知られたらわっしのピュアなイメージが!!」
タイガーが持っていた物はエミの捨身であった。
「おお!!そうだ思い出した!昨日空港で会った人だ!!」


「タイガーには転校初日で悪いけど、仕事にかかってもらうワケ」
エミがタイガーヲ呼びに来たのだ。
「ん?」
エミは見た。横島とタイガーが仲良さそうに話をして盛り上がっていた。
「お・・・おたくは確か昨日令子と一緒にいた」
「エミさん!!わっし友達ができたんジャ!!」
「横島っス!いやー聞けば同じGSのアシスタントだとか・・・」
「その話令子には?」
「してないっスけど」
「タイガー!縛り上げて連行するのよ!!」
「何故ですかエミさん・・・!?横島さんはわっしの友達・・・」
「ってー!!縛っとるやないかー!!」

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