ザ・グレート・展開予測ショー

RUINOUS ROOM  


投稿者名:Fantasy
投稿日時:(03/ 3/ 3)



何かが足りない


雑音が心地よく響き渡る部屋の中で


この世界に何かが足りない


帰路を急ぐ群衆をしり目に


この日常に何かが足りない


きっと今日も相変わらず


その何かを探しているはず


見つかるはずのない・・・その何かを・・・




なんとなくっていう軽い理由で


外に出てみる


なんとなくっていう軽い理由で


ここに生きている


そんな不安定さ・・・





儚さは美であり力だと気づいた日


同じ景色をどれだけさまよえば


断ち切ることが出来るのだろう・・・




すれ違う人波の中


自分の存在が明確に浮かぶ感覚




いつもの空間で


見上げた空は大きくて


狭い胸が小さく軋む


最も愛しい者が・・・最も大きな傷に変わる瞬間・・・


手を伸ばしても手は空を仰ぎ


振り返っても涙がにじむ


壊れかけたものが・・・完全に破滅する瞬間・・・





返る言葉もなく響く


帰宅の音


どうしても眠れない日ってのはあるから


今日もまた夢を見せて


何も望みはしない


ただ君のいる場所を求めて


この破滅の空間に一人・・・二人・・・座り込むはず・・・






壊れない程度にやさしく


壊れない程度に非現実


そんな曖昧な日々に


あの時を重ねるのに慣れてしまった




きっと明日もうまくやれる


だから今日は泣かせて


きっと断ち切れはしない想いを抱きかかえ・・・


この壊れかけた小部屋のなかで・・・


そっと居場所を求めて・・・







明日も・・・探しにいくから・・・


崩れそうな・・・儚く淡い輝きを・・・












RUINOUS ROOM By Fantasy
THANKS FOR EVERYONE TO READ THIS POEM.
RUSHIORA&TADAOYOKOSIMA.

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