ザ・グレート・展開予測ショー

replay (1)〜前編〜


投稿者名:狂
投稿日時:(03/ 3/ 3)

俺…横島忠夫は、《美神令子除霊事務所》所属のGS……だったんだが…
どういう訳か、5年程タイムスリップしちまったみたいだ。
でも、タイムスリップと言っても、肉体は5年前のもの。
つまり、当時の俺という事になる。
記憶があると言う事は、精神だけ時空を越えたんだろう。
ま、ここで考えても答えは間違いなく出ない。
俺は『現状を受け入れる』という選択をしたんだ。
それに、美神さん所に居ればいずれ原因が掴めるかもしれない。
…なるようになるさ。




タイムスリップしてから一ヶ月近く経った…
この一ヶ月間いろいろ試してみたんだが、どうやら霊力は行使可能みたいだ。
とは言っても、せいぜいサイキック・ソーサーを扱うしかできないけどな…
にしても、俺ってこのころから霊感高かったんだな。
問題は体の方か。
全くと言って良い程ついて来ない。鍛え直さないとな…
日常生活に至ってはまったく問題は無かった。
と言うか、記憶にある当時よりは遥かにマシな生活をしてる。
エロ本エロビデオを止めて、飯も自炊してるのが効いたんだろう。
お陰で時給250円という薄給と両親の仕送りで何とか普通に暮らしてる。
さて、明日は《人骨温泉ホテル》へ除霊に行くんだよな…早く寝て体力温存しとくか。





「大丈夫、横島クン?」
「あ、当たり前じゃないっすか…」

とは言うものの…正直言ってキツイ…
5年後の俺だったら苦も無いんだろうけど…

「先に行くわね〜ッ♪」

美神さん、あんた何もそこまで…まぁいいか、それがあの人だからな…
さて、ボチボチ向かいますかね…そういえば、確かここで…

『えい!』
「どわっ!?」
『大丈夫ですか?お怪我はありませんか?私がよそ見していたばっかりに…』

そうだ…ここで始めておキヌちゃんに出会ったんだよな…

「いや、俺は大丈夫だよ。君のほうこそ大丈夫?」
『うっ!さっきの衝撃で持病が…もし宜しければ、あそこの薬を取っていただけますか?』
「こ、これは…」

そこには豪華に飾られた薬があった。正露丸と書かれてるのは気の所為か?
他にも「ヨク効ク薬」とか「御自由ニ御取リ下サヒ」とか書いてあって怪しさ120%だ。
見るのはこれで二回目だけど、なんつーか…
突っ込み所ありすぎてどこに突っ込んで良いかわからん…

『大丈夫!ちっとも怪しくなんてありません。』
「いや…こりゃ十二分に怪しいだろ・・・」
『お願いします!』

仕方ないな…ちと危険だけど…

そ〜〜っ…
ガラガラガラッ…どがん!!!

案の定、空から岩が降ってきた。

『ああ……失敗…………せっかく死んでいただけそうな人を見つけたのに………しくしくしく………』

いや、おキヌちゃん、死んでいただけそうなって……
一瞬反論しようかとは思ったが、止めた。
些細なことでも歴史が変わっちまうことがあるからな…

「早く美神さんに追いつかなきゃな…」

<つづく…と思う(ぉぃ>

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