ザ・グレート・展開予測ショー

黒絹日記

投稿者名：ＮＡＶＡ
投稿日時：(03/ 3/ 3)



−黒絹日記　第一話−


私の名はおキヌ。魂の名を黒絹と言う。
今日、私は長きに渡って括り付けられていた山から抜け出すことに成功した。
そして、美神除霊事務所の小間使いという立場を確保したのだった。

時給３０円？
く　た　ば　れ　美　神　令　子　。
と、昇竜拳をかましたい気分だが、それを甘受したのには理由と書いてワケがある。

横島忠夫その人だ。

そう。これはひと目惚れ。
天然の表人格おキヌはそれを認識してはいないが、私はあんなカマトトぶった女とは違う。

私は貴方に会うために生まれたのかも知れない･･･。

ふふふふふふ。ふはははははっ！！！！

あの守銭奴業突張りな女の全財産を奪い取り！！
そして私の傍には愛する横島さん（はぁと）
これよ！！
これこそが私の人生よ！！！（握り拳）

というわけで、原作一話から徐々に私の愛の日記をここに記す。

勝手に見たら殺すゾ☆



−黒絹日記　第二話−



今日も横島さんが、奴の風呂を覗いていた。
確かに奴は乳だけは凄いので、仕方のないことなのだろう。

･･･いつかあの胸削ぎ落としてあ・げ・る☆


それはともかく。
今日は久々に収入を得た。
そう、８千万円のお札をちょろまかしたのだ。
ことの顛末はこうだ。
今日の仕事で、奴は少々調子に乗っていたようで。
相手の強さを侮って、身動きの取れない状況になってしまった。
そして、その過程で横島さん（はぁと）のうっかりミスで、お札とかが入ったカバンが閉ざされたエレベーターの中に残されてしまった。
そこで登場するのが、幽霊の私である。
奴を見捨てるのは構わないが、それでは横島さんまで死んでしまう。
私は断腸の思いで、お札を取りにいったのだ。
エレベーターの扉は意外に緩んでおり、すぐにお札を取り出すことに成功した･･････が、ここで私は閃いた。

破ケタコトニシテシマエ

と。

丁度、奴と横島さんが敵を退治するのが見えた私はすぐさま行動に移した。
似たようなお札を破いて偽装し、８千万のお札のように見せる。
そして奴に泣きついたのだ。
普段、３０円で大満足しているふりをしている私を、奴が疑うそぶりも見せなかった。（￣ー￣）ニヤリッ

こうして、私は８千万円のお小遣いをゲットしたのである。
徐々に徐々に、奴の財産を搾りとっていくのを実感出来る良い日だった、まる！！


――――補足――――

翌日、厄珍さんの所へお札を持って行った。
最初は渋っていた厄珍さんだったが、私の入れ知恵で、８０００万円で買い取ってくれた。

『プレミア価格！！業界トップＧＳ美神令子のお札！！』

９２００万で売れたらしい。

厄珍さん・・・今後も夜露死苦ネ☆



−黒絹日記　第三話−


まずい・・・。
非常にまずい・・・。

今日、私達は女子高へ除霊に行った。
結論から言うと、その霊は校長先生の若かりし頃の『イド（潜在意識）の怪物』であった。

井戸にイドを封じ込めたのが原因だ。ププッ

こんなに面白い洒落なのに、これを言った時の奴と横島さんが苦い顔をしたのは何故だろう？
まぁ、そんなことはどうでも良い。
問題なのは、私も同じことをしているということだ。
私も近所の枯れ井戸に、

『金！！横島！！金！！横島！！』

と、リピートアフタミーな勢いで夜な夜な叫んでいる。
これはまずい。
いつか私のイドが姿を現すのだろうか？

・・・・・と思ったが、良く考えれば私そのものがおキヌのイド（潜在意識）だったっけ。テヘ☆

そういえば、今日私はペンフレンド募集に応募した。私が本心で語れる誰かさんに巡り合えることを祈る。


――――補足――――

後日、ナ･リタ王国の未来の王妃を名乗る女性から返事が来た。
名前はワネットという女性。
『王妃？フザケテんのかゴルァ！』
と思ったが、こちらは自称幽霊。
本当に幽霊なのだが、向こうはそうは思うまい。
お互い様ということで、彼女とは仲良く手紙のやり取りをすることになった。
というより、彼女以外に手紙が来なかった。

返事寄越さなかった奴、殺っとくか………（遠い目）


−黒絹日記　第四話−


今日は銀行強盗をした。
私の役目は陽動役の奴と横島さんの裏で、こんぴーたーを使って、オンラインの不正操作をすることだ。

ふふふふふふふ。

やはり私も数百年も山にいたせいでしょうね。
世事に疎いものだわ。
スイスというところに秘密口座があるだなんて・・・。
幸い、今回の一件で奴の秘密口座の番号も分かったことだし。無問題だ。
やはり、普段の私は姿を隠して、おキヌに任せていることが奴の油断を誘っているようだ。（￣ー￣）ニヤリッ

ついでに私の秘密口座も作っておこう。
そして、奴と私の秘密口座に１０億円を振り込み、さらに、奴の口座から５０００万円ほど私の口座に移動させておいた。
徐々に徐々に移すことで、奴が事態に気付くのを遅れさせるためだ。

しかし・・・日本国の国家予算ほどの貯蓄があるなんて、さすがの私も驚いてしまった。
しかもこの様子では、海外口座を分散させているようだ。つまり、単純に考えても、奴は日本人全員が１年に納める税金以上の稼ぎをしてるわけだ。

そう、これは天誅なのよ！！
名も無き小市民達の苦労を嘲笑うがごとき奴の振る舞いに対する天誅なのよ！！

・・・というわけで、やっぱりもう５０００万円ほど私の口座に移動させておいた。


ところで、ワネットちゃんは良い娘だ。
報われぬ恋に枕を濡らす日々を送っているそうな。
そこで私は色々とレクチャーしてあげた。
徐々に成果は上がっているとのこと。

フフフ。横島さん、未だ顔も知らぬリョウさん。
恋する乙女は強いんだゾ☆（邪笑）


――――補足――――

後日、奴が言っていたことだが。
どうやら私は１０億円のところを間違って、１００億円振り込んでしまったようだ。
言われて確認すると、私の口座にも１００億円が振り込まれていた。一括処理しちゃったからなぁ（苦笑）

というわけで、２００億の使途不明金を抱えたかねぐら銀行は潰れますた。

奴は残り１００億の行方を不思議に思っていたようだが・・・（￣ー￣）ニヤリッ





続・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・かない方が良いよね？ｗ
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