ザ・グレート・展開予測ショー

GS横島ヘの道(5)


投稿者名:ピッコロ
投稿日時:(03/ 3/ 1)

「あれ?横島もう帰るのか?」
「ああ、バイトでな」
四時間目の授業の終了のチャイムが鳴ると横島は鞄を持って立ち上がった。それを見ていた通称メガネが横島に声をかけた。
「GSの助手って言ってな」
「おう、じゃーな!」
横島は教室を出て靴を履き替えて校門の所まで走った。
「遅いわよ横島くん!!減給ものよ!」
「なっ!これでもチャイムと同時に出てきたんですよ、それだけは勘弁してくださいよ」
「まあ、いいわ、早く車に乗って」
「は・・・はい!!」

「今日の仕事はなんなんですか?」
「飛行機にいたずらをする小悪魔を退治するの」
「で・・・その小悪魔の正体は分かってるんスか?」
「グレムリンといってね、第一次大戦中によく飛行機にいたずらしてパイロットを震え上がらせた小悪魔よ」
「だから今日飛行場に行くって言ってたんスね」

「き・・・来ましたよ!!」
「私が極楽ヘ行かせてあげるわ!!」
美神の神通棍がグレムリンに見事決まった。
「終わった終わったー、帰るわよ横島くん」
横島、美神の二人は空港の出口まで歩いた。すると・・・
「あれ?エミこんなところで何を?」
「れ・・・令子!?おたくこそ何なワケ!?」
「私は仕事に決まってんでしょ。あんたは違うんでしょ?」
「うっ!」
「あの〜美神さんこの人は?」
めっちゃくちゃいやらしい目つきの横島が美神に聞く。
「小笠原エミ・・・ブードゥーからエジプトまで呪いが専門のむちゃくちゃやな奴よ」
「あら、本業はあくまでGSなワケ」
「なーにがGSですって!あんたの呪いでひどい目にあったのは一度や二度のことじゃないわ!」
「おたくこそ!しょっちゅうあたしの仕事の邪魔ばかりして!営業妨害もはなはだしいわ!」
「呪いをかけられた人間に依頼されて祓うのは当然でしょ!?」
「あたしは時々政府や国際機関の依頼で、法の目をかいくぐってる悪党に脅しをかけてるだけよ!!金さえもらえればどんなマフィアの言いなりになるおたくとは違うワケ!」
「呪い屋の分際で何を偉そうに!」
「そーゆうおたくは地上げ屋みたいなものじゃなくて!?」
「ふん!仕事でもないのにこんなとこうろついてる暇人相手にしてらんないわ!」
「くっ!」
「よーするにこの二人は同業者で仲が悪いってことか・・・」
横島がそうボソっと言ってるうちにエミはどっかに行ってしまった。

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