ザ・グレート・展開予測ショー

人生いろいろ(をい)


投稿者名:veld
投稿日時:(03/ 2/28)


 注:壊れまくっています。






 大切な人を失ったショックに、未成年なのに酒浸りの生活。自暴自棄の果てに手を出したギャンブルによって膨らんだ借金、夜逃げ同然に飛び出したアパートから、旅の道連れにした(というか、勝手についてきた)子鳩ちゃん。
 「二人で生きていきましょう」(子鳩ちゃん談)、駆け落ち同然の二人に訪れる幾度もの試練。




 「私なら君よりも子鳩さんを幸せに出来るっ!!」

 二枚目小金持ち(中流家庭)との子鳩(自称内縁の妻)をかけた戦い。

 「てめえなんかに俺の女を渡せるかよっ!!」

 自分よりも幸せに出来ようが出来まいが、そんなもん知ったことかと吼える横島。

 「(ぽっ)・・・横島さん」

 そんな彼の独占欲の強さに惚れ直す子鳩(をい)。







 「ふふふっ、貴様の持つ力―――文珠。私たちの為に使わせていただこう」

 明らかに怪しい、悪の組織ですよぉ、と書かれているかのような服装をしている連中との戦い。

 「文珠一つ五百万円っ!!これ以上はまからねえぜっ!!」

 疲弊しきった心には最早善悪の区別さえもつかないのか、問答無用で相場の値上げを要求する横島。

 「五百万・・・五十円・・・(かぁっ)」

 小さな声で、付け足す子鳩。







 「畜生っ!!八方塞がりかよっ!!」

 とうとう追い詰められてしまった横島。

 「横島クン・・・もう、逃げ道はないわよ・・・」

 某極悪守銭奴悪徳GS兼金貸しの魔の手から逃れられないと悟った横島の取った手は―――

 「子鳩ちゃん・・・駄目みたいだ・・・ごめんな・・・」

 「横島さんっ!!」

 彼女を助ける為に自分が犠牲になることだった。





 「・・・横島さん・・・素敵・・・(ぽぽぽぽぽぽぽ)」

 惚れ直す子鳩(投槍)











 「貴様は無力だと言うことがまだ分からないのか?」

 掛けられる過去の幻影の無慈悲な言葉。

 「駄目ですよ、横島さん。僕、お金もってないですから―――」

 かつての仲間からの決別の言葉。

 「すまんですのー・・・横島さん・・・ワシも持ってないんじゃー・・・」

 全く期待していなかったが予想通りにごく僅かな期待を裏切ってくれた西洋からやってきたセクハラ虎(基本設定)の言葉。

 「・・・子鳩さんと・・・逃げたそうですね・・・その間に何があったのかご説明していただけますか?」

 変わってしまっていた少女との再会。

 「先生・・・拙者・・・」

 純粋無垢なる狼少女の言葉は彼を変えることができるのか?

 「無理でしょ」

 無理らしい(某誌連載中のコラム『お揚げ大好き(はぁと)』筆者談)。

 「あんたは、もう私の手の上から逃げることは出来ないのよっ!!ほ〜ほほほほ!!」

 給料前借三十年分の果てに生まれた魂の牢獄―――

 「逃げること・・・許されないのか・・・・・・子鳩・・・」

 嘆く彼に訪れる人生の転機―――

 「横島ぁ?どうした、そんなしけた面して!?」

 再会した友がくれたチャンス―――

 ―――そして、賭けに勝った男―――





 「これで・・・あんたへの借金はなくなった・・・」

 が―――彼女の言葉は残酷だった。










 「―――あんた、借金には利息ってもんがあるのよ?」

 しかもトイチ。(十日で一割)







 「そんなもん払えるかぁぁぁぁ!!」



 キレた彼の決心したのは―――二度目の夜逃げだった。





 それは、遠い日の物語―――

 「子鳩っ!!新天地でやり直すんだ・・・!!」

 男はもう二度と借金なんてしないと決意し―――

 「はいっ!!横島さんっ!!」

 女はその男の言葉を信じてついてゆく。

 「逃げ切れるなんて思ってるんじゃないでしょうね・・・」

 執拗に襲い掛かる借金取りの魔の手―――

 そして―――新天地で営まれる二人の甘い生活―――

 「横島さん・・・」

 「子鳩・・・」





 あん♪
















 ・・・人生、いろいろ。



 全ての矛盾をかいくぐり、非合法ギリギリ(っていうか、非合法)のデッドヒートを繰り返す追うものと追われるものの人間ドラマ―――
 それは当人達にとっては必死でも―――傍目から見れば滑稽極まりないコメディーのように見える。
 そして、衝撃の展開―――!!



 「横島さん・・・み〜つけた・・・」

 「お・・・おキヌちゃん・・・」

 「な・・・何故ここが・・・」

 幸せな生活を送る彼らの前にやってきた黒い巫女・・・

 その言葉が―――全てを壊す。


 「ルシオラさんが―――今、ここにいますっ・・・キャッ♪」

 やや膨らんだ様子のお腹を指差し、幸せに浸る女―――

 「・・・どうゆうことですか?横島さん・・・」

 「・・・(滝汗)」






 「・・・ふふふ・・・誰にも渡さないわ・・・。ヨコシマは私のものよ・・・」

 その某巫女のおなかの中で息巻く某悲劇のヒロイン



 ・・・人生・・・いろいろ(投槍)


















 そして―――オチ(にいまいちなってない)


 「あんたって子はっ!!あんたって子はっ!!」
 「ちょっ・・・ちょっ・・・痛いっ!!痛いってばっ!!ママっ!!」

 人の弱みに付け込んだ(らしい)女の哀れな末路。

 おしおきを食らっている彼女の足元で札束を遊具のように扱う幼児。彼女の未来は―――


 そして―――


 「ほ・・・、ほほほ、蛍っ・・・?」

 「今だけは・・・私はルシオラよ・・・ヨコシマ・・・ふふふふふふふぅ・・・」

 「ふぁ・・・甘い匂いに・・・柔らかい感触・・・って、だ・・・駄目だっ・・・幾ら急激な成長を果たした(ご都合主義)とはいえお前は一歳児なわけでっていうか娘と父親の禁断の愛なんて惹かれるものはあっても決して現実のものとしてはいけないんだぁぁぁぁっ!!」

 「大丈夫・・・今だけはルシオラだから・・・」

 「それなら大丈夫・・・・・・・・・なわけあるかぁぁぁぁぁぁ!!!」

 理性と本能の板ばさみ。しかし、執拗な誘惑に―――

 「「忠夫さん・・・?分かってますよね・・・」」



 「はい」


 ―――負けたら死ぬ。



 はたして、彼の運命やいかにっ!!




 ・・・手を出すほうに三十ペソ(マテ)





 同時上演:忠犬シロ物語






 「狼でござるぅ!!」

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