ザ・グレート・展開予測ショー

横島の家族


投稿者名:GENDEN-X
投稿日時:(03/ 2/27)

俺の名は横島忠夫。ただし、今年で37になる。現在思いっきり幸せな家庭を築いている。
「あなた〜。そろそろ起きたら〜。」
お、彼女の声が聞こえる。彼女の名はルシオラ。魔族の女性であり俺の妻。
「お父さん。起きたほうが良いわよ。」
いつの間にか俺の近くにきて、俺を起こそうとしている子供は俺とルシオラの愛の結晶、蛍だ。17歳の女子高校生。どこと無くルシオラに、似ている。彼女は現在六道女学院の高校2年生だ。
鬼道が前に、もらしていたそうだ。「横島の子供とは思えんくらい優秀でまじめだ。」と。当たり前だ。俺とルシオラの子供だぞ!とと、危うくまた親バカになる所だった。
さて、そろそろ起きますか。俺は暖かかったダブルベットからおきだして、とりあえず顔を洗い服を着替えた。その後、ルシオラの待つダイニングルームへと向かった。
「もう、やっと起きてきたのね、ねぼすけさん。」
「わりい、わりい。」
そういって、さりげなくルシオラにキスする俺。(く〜、毎日こんな事してられるのが一番の幸せだー!生きててよかった〜。)ちなみに彼はかれこれ20年近く思い続けている。
横島がそんなことを思っているとなぜかルシオラが赤くなっている。なぜだ?
「親父・・・また声に出てるぞ。」
そこには昔の俺・・・いやいやちょっと若いぞ。そう、こいつは俺とルシオラの愛の結晶第2だん。恭介である。ちなみに中3であり、通う高校が決まりゆっくりしていられる時期なので、たいてい家にい

る。
「あちゃ〜、また声に出ちゃたか。」
「ああ、でてたぜ。なあ、お袋。あれ、どうしたの顔まで真っ赤だけど。」
「もう、からかわないでよ。」
ルシオラは耳まで真っ赤だ。とりあえず助け舟をと
「そ、そういえばお前今日予定入ってるか?」
「ああ、ばっちし入ってるぜ。親父とお袋、邪魔しちゃわりいからな。伊達と一緒に秋原いくことになってんだ。」
「な、そ、そういうつもりじゃ・・・」
くそ、1本取られた。
「じゃ、いってきま〜す。お父さんもそろそろ事務所行かないと遅刻しちゃうよ。」
蛍が登校しに行ったようだ。俺もそろそろいかねーとな。
「じゃ、ルシオラ俺もそろそろ行くぞ。」
「あ、ちょとまって。」
「もう、今日が何の日か覚えてる。」
ルシオラが聞いてきた。俺はかなりあせった。
(なんだ、今日は。初めて一緒に夕日を見た日か。・・・いや、違う。今日じゃない。じゃ、結婚記念日か・・・それは無い。さすがに結婚記念日は、忘れない。)
「・・・・・・。解んない。」
「やっぱりね」
なぜか、ルシオラは笑っている。
「今日は、バレンタインよ。昔よくおキヌちゃんに、もらってたじゃないの。」
「あー。そうか、今日はバレンタインか。じゃ、仕事はキャンセルだな。」
「なんでキャンセルするの?」
「ふ、知れたことよ。・・・デートしよ。」
「え、」
ルシオラは驚いたようだ。
「でも、どこ行くの?」
「デジャブーランド。まえのクライアントが料金払いきれなくて借金の担保としてVIPチケットを2枚くれたんだ。俺はいいって言ったんだけど・・・。」
「じゃ、いこ。でも、ちょっと待ってて、服着替えなきゃ。」
ルシオラは嬉しそうに着替えに行った。そのときプルルル 電話が鳴った。俺が取った。
「はい、横島です。・・・
「すぐに来てください。除霊をお願いしたいのですが・・・あっ、お金ならいくらでも出します。」
「・・・ただいま(い)留守にしております。お急ぎの方はまたおかけ直しください。」  がちゃん。 俺は思いっきり受話器を置いた。
何がすぐ来てくださいだ!俺とルシオラのデートを邪魔するやつは悪霊にでも襲われてろ。
否!!殺されろ!!否!!いま死ね!すぐ死ね!おっ死ね!地獄へ落ちろ!
俺が唐突に電話をしてきたクライアントを罵っているとルシオラガ下りてきた。
「ごめん、まった?」
「いいや全然。じゃ、行こう。」
やっぱり、ルシオラを見てると心が和むと思う今日のこのごろ。
そして彼らは実に10年ぶりくらいのデートに出かけた。                                                                            
その背後ではこのデートを仕組んだ者たちがひそかに除いていた。
「おい、恭介・・・お前いったい何考えてるんだ?」
「それはだな、まあ親父たち最近お互いに暇が無かったからなささやかなプレゼントさ。解るか伊達。」
「その手に持っているデジタルカメラは何だ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「気にするな!」

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