ザ・グレート・展開予測ショー

GS横島ヘの道(4)


投稿者名:ピッコロ
投稿日時:(03/ 2/26)

平和な時間は突然の訪問者によって一気にぶち壊しになった。

「はあい、どなた?」
「れ・・・令子ちゃん〜〜!!」
「その可愛い方は美神さんのお友達で?」
部屋の奥からしまりのない顔をした横島が現れて美神に聞く。しかし、次の瞬間・・・

ドゴーン!!

「み・・・美神ひゃん・・・ほのひほは一体・・・?(ガク)」
「オース!横っち今日も来たでー!!」
銀一がやって来た。しかし、銀一はその事務所の光景が余りにもひどすぎる状態であったため言葉もなく、ただ固まっていた。

訪問者の名前は六道冥子といい、美神と同様にGSである。そんな彼女は『式神使い』で十二匹の鬼を自在に操ることができる。ただ、ちょっとした精神的動揺で式神が暴走するのである。

「お・・・落ち着いた?冥子」
「ごめんなさい〜。私、うろたえちゃって〜。昨日から暴走しっぱなしで〜〜!お願い〜いなくなった式神捜すの手伝って〜!!」
「捜す!捜すから暴走だけはやめて!!いなくなった式神ってのは何!?」
「マコラなのよ〜!マコラには変身能力があって、放っておくと身を守るために周囲の人間に同化しちゃう習性があるのよ〜〜〜。もう心配で心配で〜〜〜!!」
「め・・・冥子!!お・・・落ち着いて!!」
再び

ドゴーン!!!

「よ・・・横っち・・・あんなん二回も体験してよ〜生きとるな・・・」
「お・・・おうよ・・・しかし、銀ちゃんもタフじゃないか・・・」
「とにかく、あの子にこれ以上暴走されちゃたまんないわ!身の安全を確保するためにも急いで見つけなきゃ!!」
「美神さんこんなとこにいるんスか?」
横島が美神に聞く。
「見鬼くんの反応あるし多分・・・」
「でもここファッションショーやってるところですよ、人も大勢いるし・・・」
今度は銀一が美神に聞く。
「この霊視ゴーグルで見てみたら一発でわかるわよ」
『次は飛び入り参加の超美人です!審査員のP子さんコメントを!!』
「おお!これはたまらん!!」
「横島くんこの霊視ゴーグルつけて見てみれば?」
「お・・・俺はあんなのに欲情してたのかー!!」
「近畿くんこの呪縛ロープを使って捕まえるのよ、横島くんもいいわね」
「逃げるな!逃げないで冥子さんのところに帰るんだ」
『おーっと!これは驚き!人気アイドル俳優の近畿剛一が飛び入りです!!』
『彼がグランプリよ!あのロープがいいわー!!』
「ちょ・・・ちょー!!」
銀一ファンがステージに上がり込んでサインだの握手だの求めて大混雑した。
「後は任せろ銀ちゃん!!」

「じーさんばっかね、この辺怪しいわ!!」
美神は再び霊視ゴーグルで辺りを見る。
「いーかげん世話やかすんじゃないわよ!うちに帰んなさい!!」
「そーれがわからんのじゃー」
「ツアーの方ですかいのー」
美神の周りにご老人達が群がってきた。
「横島くん、助けて!!」
「奴を見失います!」

横島は追いかける。横島は邪なことを考えながら追いかける。マコラはある広い建物の中に入っていった。
「こ・・・ここはー!女子寮!!無駄じゃー!こんなことで俺の行く手を阻むことはできんぞー!!」
横島は入った。ためらうこともなく入っていった。横島がボコボコになったのは言うまでもない・・・

「・・・であんたは女子寮に忍び込んだわけね」
「ホントですって!式神が女子寮に入って・・・」
「わかってんの!今度また冥子が来たら式神暴走するわよ!!」
「令〜子ちゃん〜〜〜」
「め・・・冥子落ち着いて・・・」
「マコラちゃん一人で帰ってきたの〜」
「「「へっ?」」」
「あ〜!」
「今度は何?」
「あなたは〜近畿剛一くん〜?」
「そ・・・そうだけど」
「お会いするの初めてですよね〜、ファンなんでサインください〜!」
「へっ?(ちょっと前に会ったばっかやんけ!)」

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa