ザ・グレート・展開予測ショー

GSアフター外伝…ある夜の刻


投稿者名:ルーン
投稿日時:(03/ 2/24)

「美神さん!!それだけは…それだけわぁぁぁ!!!」
「うるさい!!ともかく手を出さないのよ!!私は、寝るから後は、タマモ頼んだわ。」

美神は、さっさと自分の部屋に消えていった。

(ヤバイ…ヒジョーニヤバイ。)
「…どうしたの?」

横島が、脂汗をにじませて俯いているとジュリアが下から覗き込んできた。

「のわぁっ!!」
「ひゃっ…」

横島が、大きな声を出したので、ジュリアは、すこし驚いたようだった。
そこに…少し嫉妬(?)したタマモが…

「まずは、お風呂ね…ジュリア…シャワーでも浴びに行こう…横島…のぞかないでよ?」
「当たり前だろ。」

横島が、ソファーに腰をかけようとした時…
ジュリアが袖口を引っぱる…

「・・・・・・」
「俺は、いけないぞ。美神さんやタマモに殺されたくないし…」
「…ジュリア…早くして。」
「・・・」(ふるふる)

ジュリアは、かたくなに拒む…

「仕方ないわね…横島…文珠で、「盲目」出して、自分に使って、着いてきて。」
「…嫌だ…そんなことしたら美神さんに殺される…」
「横島なら死なないわよ…」
「そういう問題か?大体ばれたらロリコンと呼ばれるやもしれねんだぞ!!?」
「…なら黙っとくから…」

横島は、遂に観念した…横島は、聴覚、嗅覚以外全て封じて、いく…

「人工幽霊一号…今回の事は、美神さんに映像を見せないでくれ…」
「わかりました…確かに追い出されかねませんからね。」
「恩にきるよ…」

ジャーー
横島は、ジュリアが離れて入れるぎりぎりの範囲で、まっている…
目を閉じて、瞑想を…
しかし…

「♪〜〜〜♪〜〜〜〜♪♪〜♪」
「♪〜???」
「♪〜〜〜♪」
「♪〜〜〜♪?」

ジュリアとタマモのハミングを聞きながらというのも落ち着かない…

「ふ〜さっぱりしたぁ〜。」
「・・・」(ごしごしごし)
「洗い終わったんなら早く上がってくれ…じゃないと入れない…」
「言われなくてもそうするわよ。」
「・・・」

またジュリアが動かない…
また横島だ…

「横島も来る!!ジュリアが動かないから。」
「・・・俺に選択権は、無いよな?」
「勿論。」
「はぁ…生殺しだ…」

さて次に問題は、横島の入浴だ…
別に見られても良いが…(なんせクラスメートの前で、裸になったぐらいだし…)
ジュリアが見たら…大騒ぎしそうだ…

「タマモ…抑えてろ…」
「分かってるわよ…でも早くしてよね…」
「分かってる!!」
「!!」

タマモがジュリアを抑えると同時に、横島が脱衣所に入り服を脱ぎ捨てた。

「きゃ!!」
「・・・」

しかし、そこでタマモがはじかれた。
横島は、タオルで、覆い隠す…
そして、ぎりぎりセーフ…

「・・・」

ジュリアは、拗ねていた…
どうして、あんなことをしたの?と目で、問いかけてきた。

「人間見せたくないものも有るんだよ…」
「わかった…」

納得したわけでは、なさそうだ…

まぁ兎も角、風呂も無事に終わった…
次は、就寝…

「さっさと寝るわよ…横島…くれぐれも変なことをしないようにね…」
「はっはひっ!!」

タマモの声と視線は、とてつもなく冷えていた…
その冷え具合といったら…雪女も顔負け…
なんせ、先程はとても痛い目に遭ったのだから…横島のせいで…
それは、兎も角…一同は、寝室に入る…
昔は、おキヌの部屋だったが…
今は、居候が一人になったので、ここがタマモの部屋になっている。
屋根裏は、すでに物置状態である…
物置というよりは、宝の山に近いかもしれない…

「ところでさ…何処で寝れば良いんだ?」
「ベット…」
「でもさ。一緒に寝るのは行けないだろ?だから俺は、床で寝るよ。」
「布団が無い。」
「大丈夫だって、俺は、馬鹿だ!!だから風邪を引かない!!」
「だめ…それだとジュリアが風邪引く…」
「・・・?」

ジュリアは、なぜ横島が一緒に寝ようとしないのか分からず首をひねって考えている。
「布団が無いんなら…屋根裏から…」
「あそこに入ったら生き埋めになるわよ?」
「…万事休すか…」
「そういうことね。ほらさっさと寝ようよ。明日もどうせ早いんでしょ?」
「…はぁ…なんでこんなことに…」

横島は、いきなり窓を開けて…咆哮した…

「こんなん生殺しや〜〜〜〜〜っ!!!!!!」
「???」
「はぁ…ほんとにバカ…」

兎も角就寝…

「おいタマモ…」
「何?横島」
「何で、獣化しないんだ?」
「別に勝手でしょう?」
「じゃあ何で、俺が真ん中なんだ?」
「意味は、無いわ。」
「なら、俺は、端っこに…」
「しいてあげるなら…」

タマモが、横島の腕を締め付ける…

「抱き枕が欲しかったからかな?」
「ああ〜〜〜っ!!やめろ〜〜〜っ!!」
「………」

今度は、ジュリアも…
しかし、腕では無く…

「じゅっ!!ジュリアっ!?やめれぇ〜〜〜っ!!」
「やだ…」(ギュッ)

抱きついた場所は、体…

「横島お休み…ふわぁ〜〜っ…」
「く〜…く〜…」
「…嗚呼ッ!わき腹に柔らかい感触が!腕も同じような感触がぁ〜〜!!」

横島は、寝るどころか…
どんどん目が血走って、冴えた…

「ううっ…酷い…こんなん生殺しもいいとこや…」
「横島ァ〜。」
「・・・・・」(スリスリスリ)

横島は、一晩中さめざめと泣いていた…
しかし、女性陣は、とても居心地が良さそうな顔で、寝ている
そして、遂に一睡も出来なかった…
目は、赤くウサギのようで、
顔はやつれている…

「…何があったの?横島君…」
「………訊かないで………」

その後横島は、明後日の方を向いて、念仏を唱えていた…
ジュリアは、傍でなんなのか興味津々で、聞いていた。
タマモは、ご満悦…
美神は…

「…ほんと何があったのかしら…人工幽霊一号?」
「映像を出すことを拒否します…」
「貴方の独断?」
「いえ。横島さんのお願いです…あと決して、変なことはしていませんでしたよ?」
「そう…それなら良いんだけれど…」
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…なんかぎりぎりの作品っぽい…
今回…とても苦労しました…
でも兎も角完成して、安心しました。
次回もよろしく!!

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