ザ・グレート・展開予測ショー

竜&龍(ドラゴン&ドラゴン)1


投稿者名:空の助
投稿日時:(03/ 2/24)

14:51
「ここかな・・?」
ここは、美神除霊事務所前。
さっきこの中から悲鳴が聞こえてきたような気がしたが、気にせずチャイムを鳴らした。

14:43    屋根裏部屋
「この頃仕事が来ないでござる。これじゃ修行になんないでござるよ。」
シロはこの頃この言葉を口にすることが多い。
「シロ、あんたって修行しにここに来たの?
 私にはどうも横島にじゃれつきに来ているような物ばかりだと思うけど。」
そう鋭いつっこみを出したのは、タマモだ。
「うっ・・いちいち五月蠅いでござる。」
シロがばつの悪そうな顔で答える。
「まぁまぁ2人とも。それとシロちゃん、仕事が来ないんじゃなくて、
 美神さんが仕事を入れてないだけなのよ。」
何処からともなくおキヌが口を挟んだ。
「それはまた、どうしてでござるか?」
「美神さん、ここ数日霊感がうずいているらしいの。」
「それって、またピートの時とにたようなことなのか?」
と、今来たと思われる横島が3人がいるところに来た。
「あの時は確か・・・思い出すだけでとってもチクショー!」
わら人形を釘をさして、いかにも年季が入っていそうな金槌で打つ横島。
「よ、横島さん(汗)」
慌てて止めに入るおキヌ。
「先生、そのわら人形はどこから・・」
「シロ、そんなこと考えても無駄だと思うけど・・・よくあることだし。」
5分後、やっと正気になった横島。
「つまり、他の仕事を入れないほど大変な仕事でござるな。」
「まぁ、そう言うことになるな。俺としてはタダ飯食えるし、
 美神さんの風呂がゆうゆうとのぞけ―――・・!!」
「「「よ、横島(さん)(せ、先生)・・・」」」
「はっ・・」
「ほう、仕事もないのにここにいる理由がそんな理由とはね。ええ?横島クン。」
令子がただならぬ殺気を出しながら現れた。
「美神さん、何時からそこに・・・」
「わら人形を打つ音が聞こえてきたから。
 エミが変なところから事務所には行って来たら困るから。」
「エミさんって、変なところから入ってくる人なの?美神さん。」
タマモのどうでもいいような疑問が出てくる。
「こ、これはその・・・なんというのか・・・・・かんにんやー!しかたなかったんやー!!」
「問答無用。」
 横島の必死の弁解もむなしく・・
ドカッ バギッ ガスッ ベキッ バコバコバコっ!
「うぎやぁ―――○▽≠★〒!!」
「な、何かの公式!?」
横島の断末魔の叫びと共に、暴音が響いた。
 ピンポーン♪玄関のチャイムの音だ。
「あ、お客さんが見えたみたいですし、私、見に行ってきますね。」
「ま、まってー、おキヌちゃん!それより俺を助けてー!」
もはや、横島は神通棍でぐりぐり状態である。
「横島さんのバカ!」と思っているおキヌは、脇目もくれず行ってしまった。
「シ、シロー!俺を助けろー!俺はお前の師匠だろ!」
が!しかし!令子が鋭い目つきでシロを見た!
「わ、分かっているでござる、美神どの。すまぬ、先生。
 先生を今助けると拙者1ヶ月間ご飯抜きになってしまうでござる。」 
シロが本当にすまなさそうな顔で答えた。
「じゃ、じゃあタマモも・・・」
「私も・・1ヶ月間ご飯ぬきっつーのはシロの散歩よりきついからねー。」
タマモが「あんたがそんなこと漏らしたのが悪い」とでもいわんばかりの声で答えた。
「そう言う事よ。横島クン。」
 ぐりぐりぐりぐり。神通棍をひねる音だ。
「ぎゃぁ――――――――――――――――――――――!」
 横島、またも断末魔の声。
「美神オーナー、おキヌさんからの伝言なのですが・・」
「なに、人工幽霊一号?」
「お客様が美神オーナーの知り合いらしいので、オーナーに直接きてほしいのだそうです。」
「うん、分かった。すぐ行く。横島クン、このお仕置きはまた後でね♪」
「た、助かったー。」と、横島。まぁ、当然と言っちゃ当然だろう。

14:54
「ハーイッて・・あんた確か・・」
  

  続く。たぶん。








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