GSアフター一章…四(心閉ざしし者)
投稿者名:ルーン
投稿日時:(03/ 2/16)
「ちっ!!何で、ピート達の所へ行ってやがらねぇんだ!!」
「絶対に殺せ!!殺し損ねたら、一生豚箱じゃ済まされねぇぞ!!!」
目的の実験体安置室前に、五人ほどの兵士がいた。
「てめぇらには、恨みは、無いけど許せよな!!」
横島は、『爆』を投げつけた。
「ぐぁぁぁぁぁっ!!!!」
「うぎゃぁぁぁぁっ!!!」
「あちぃぃぃぃっ!!!」
苦しみもだえる兵士達。
「じゃぁな。」
横島は、扉を開け放つ。
そこに広がる光景は、地獄絵図…まさにそのものだった…
ホルマリン漬けにされた年端も行かない子供…
手術台と思われる血のこびりついた台…
そして、奥に無造作に放置されている…
10歳から25歳くらいまでの人たちの死体…
「…こんなに実験を…絶対に…」
横島が、声を続けようとした時別の声が割って入った。
「許さないかね?許さなければどうする…私達を殺すか?」
「お前は…」
「私か?私は、夜王邦彦(やおうくにひこ)…ここの実験担当の職員だ。」
「お前が、これをしたのか?」
横島は、具現化するほどの霊力を発していた…
怒りのために…
「ふふふっああそうだとも…」
邦彦は、嘲笑を浮かべる。
「まぁ失敗作にしては、いい声で、断末魔を上げてくれたよ…くくくくっ。」
「きさぁ〜まぁ〜〜!!!!」
横島の力が、爆発する。
横島は、素早く跳躍し男に殴りかかる…
しかし、次の瞬間…
「ぐほっ!!」
「ふふふっ君が馬鹿にした、実験の成果がこれだ…」
そこにいたのは、空ろな瞳をうかべて、表情も何も無い三人組…
男が一人女が二人…
「さぁ…やれっ!!!」
「ちぃ!!」
三人は、見事に決まった攻撃を繰り出す。
男は、前衛方。
茶髪の女は、後方攻撃型…
金髪の女は、回復方…
まず、遠距離攻撃で、隙を誘い…
次にとてつもなく強力な一撃を喰らわせるというパターンだ。
勿論機械などには無い柔軟さを持ち合わせていて、とても強い。
「はははははっやれぇ!!そんな奴は、いくら霊力が高くても失敗作になるに決まってるからなぁ!!!」
邦彦といった男は、後ろの方で、高笑いしている。
「これで、我慢してくれ。」
横島は、「封」「縛」と創り行動を出来なくする…
「せめて、来世では、いい暮らしをしろよな…」
横島は、「死」を使った後「成」「仏」とつかった。
三人の体は、見る見るうちに消えていった。
「さぁ…次は、貴様の番だ!!」
「ひっ!!ゆるし…」
「黙れ!!」
横島は、霊波刀で、両腕…両足を切り落とす…
という悪夢を見せた…
勿論文殊で…
「ぎゃぁぁぁぁぁっ!!!」
「こときれやがった…まぁいい…しかし…使いすぎっちまったな…」
横島の霊力は、底を着きかけていた…
横島は、奥へ奥へと進んでいく…
重い足取りで…
「うっ…おえっ…ぐうっ!!」
横島は、奥へと進むたびに嘔吐した…
奥へと進むたびに血の惨劇が目に見えるのだから…
そして、やっと最後の部屋に着いた。
「やっ…やっと見つけた…」
「・・・・・・・・・・・」
横島は、最後の部屋で、この研究所の唯一の生き残りを見つけた。
AMM−3−0064だ。
「君を迎えに着たんだ。さあ…こっちに…」
「・・・・・・・・・・・」
しかし、少女は、頭を抱えて、小刻みに震えているだけだった。
横島は、仕方なく彼女の近くに行って、肩に触れようとした時…
「ひっ!!!」
その少女は、壁をけって、横島から素早く離れる…
今度は、淡い緑色の瞳を涙ぐませ、横島を睨みつける。
「おっおい。大丈夫だから…俺は、何もしないから…なっ?だからこっちに…」
「・・・・・・」
言葉も無しに、震えながら横島をかたくなに睨みつけている…
横島は、あえて、彼女に近付かず話しかけてみる…
「俺は、横島忠夫…君の名前は?」
「・・・・・」
しかし、帰ってきたのは、無言…
だけど、諦めず語りかける。
「なぁ…教えてくれないか?」
「・・・・・・」
またしても無言…
横島の意識は、朦朧としていく…
「っく…だめだ…まだ気を失っちゃぁ…」
バタンッ!!
ドアが、いきなり開かれる。
「実験体!!!お前を廃棄する!!しねぇ!!」
現れた男は、少女にマシンガンをむける。
(っく!!文殊の精製が間に合わない!!ここからあそこまで、跳べるか!!)
横島は、一気に跳躍し少女と銃の間に割ってはいる。
バババババッ!!
そして、マシンガンから弾が、発射される。
その弾は、全て横島に吸い込まれるように当たる。
「ぐぁぁぁぁぁっ!!!」
「あっ…あああっ…あうあああ…」
少女が、声を上げる…
「くそっ!!邪魔が入った!!まぁいい喰らえ…?」
また、発射しようとすると、男の頭が、吹飛んだ…
「ううううっ…あうああああ…」
少女は、横島の冷たくなっていく体を抱いて、すすり泣く。
バタンッ
またドアが、荒々しく開かれる…
「横島!!無事か!!?」
雪之丞だった…
少し前…
バババババッ
「ぐぁぁぁぁぁっ!!!」
「横島の声か!!あいつ、しくじりやがったのか!!」
雪之丞は、あらかた施設を破壊し終わって、この近くにたまたまきていたのだ。
偶然とは、怖いものだ…
「此方、雪之丞!!横島と合流した!!」
雪之丞は、トランシーバーで、西条と連絡を取っていた。
「了解!!此方もデータは、収集し終わった。そちらに向かう!!」
「いや!!来るな!!横島が、瀕死の重傷を負っているんだ!!何とかできないか!!?」
「なら、文殊に、病院に移るそう念じるんだ!!そして、文字が浮かんだら、使用するんだ。」
雪之丞は、早速行動に移る。
「横島!!しっかりしやがれよ!!」
「・・・・」
横島の後ろには、少女が一人…
「お前か、今回の保護対象は、お前も来い!!」
雪之丞達三人は、光に包まれた…
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次回で、やっと一章が終わりだぁ〜〜〜…
あっそうそう。
AMM−3−0064の名前は、候補を挙げておきます。
(1…ジュリア=T=クローズ
(2…セイン=P=ピース
(3…ルミ=A=マリウ
どれが、良いと思います?
個人的には、2がお気に入りなんですが…
コメントお待ちしています。
今までの
コメント:
- それでは私は前回コメント欄でKAZ23さんがプッシュなさっていたジュリアでお願いします。セインですと、どうしても男の名前と言うイメージが強いんです(笑)。さて、今回も第2話目の中立票と理由が少しかぶってしまうのですが、横島クンがいくらキレていたとは言え研究所員の四肢を斬ってから殺すような真似はしないと思ったので中立です。敢えて殺すこと自体が彼のキャラからして不自然に思えますし、嬲り殺す(なぶりころす)ようなことをしたら研究所の連中とやっていることが変わらなくなってしまいますから(汗);彼ならば個人的には一気に殺す気がしました(飽くまでもし殺すなら、と仮定した場合の話ですが)。瀕死の重傷を負ってしまった横島クン、大丈夫なのでしょうか? 次回も楽しみにしております♪ (kitchensink)
- 一応…誤解を解いておきたいのですが…
横島が、四肢を切って殺した…
そういうのは、邦彦という研究員が見たとっても現実的な悪夢…
幻覚って、言った方が良いですかね。
その幻覚に耐え切れなくなって、事切れたという風になっているんですが…
たしか、幻術って、強くかかると強い暗示みたいになるんですよね。今回の場合は、自分が死んだという暗示にかかったようなものなのです。…言い訳終了
名前の方に、票を入れてくださってありがとうございました。
また会いましょう。 (ルーン)
- あう(汗)。ちゃんと「文珠を使って悪夢を見せた」と本文中にありますね;済みませんでした(ダメ)。ただ、やはり横島クンが結果として人殺しをするような事態に陥るのはチョット...と言うことで引き続き中立にさせていただきます。色々と申し訳ありませんでした(平伏)。 (kitchensink)
- 初にお目にかかります。あらひといいます。いやー横島君容赦なしですね。こういったまじめな横島君も好きです(馬鹿なのもすきです)名前は1番が自分は好きです。次回も楽しみにしてます! (あらひ)
- 横島が殺しましたか・・・
まぁ、それもアリかと。
しっかし、最初に思っていたのとは完全に違ってシリアスっすね。
ダークも入ってる。
こういうのはこういうので嫌いでないです。
ジュリアは樹木のじゅと瑠璃のりで緑色を強調してみました。 (KAZ23)
- KAZ23さんのジュリアで、これから通していきます。
KAZ23さんどうも名前を考えていただきありがとうございました。
(かしこまって礼) (ルーン)
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