ザ・グレート・展開予測ショー

橋姫伝説 その1


投稿者名:弥三郎
投稿日時:(03/ 2/16)

弥三郎です。
さて、今回は前回予告した通り修学旅行が舞台です。またまたルシオラが登場です。
舞台は鳥羽、奈良、京都。途中までは平穏な旅行が続くのですが京都で一大事が。
旅行先は自分が体験した事と準じた形で書いていきますが、何とぞよろしく。


『まもなく、名古屋です。東海道本線、中央本線、名鉄線、近鉄線はお乗り換えです。お忘れ物が……』
修学旅行でのぞみ号に乗っている横島たち。もうそろそろ名古屋らしい。
ここまでの道中は大変であった。横島はうかつに入ってしまった女性乗務員に手を出そうとしてルシオラに撃沈され
そのルシオラはよほど700系新幹線が珍しいのか乗務員さんに話をつけて運転台に入り込んでいた。
さすがに研究(分解ともいう)はさせてくれなかった。
「2時間も電車の中はつかれるなー。」
「ほんとですね、でもさらに近鉄特急で1時間かかるそうですよ。」
「げろん、まだかかんのかー。」
横島はピートとたわいも無い話をしている。
ぷしゅー
『名古屋、名古屋です。ご乗車ありがとうございました。』
「おっと、おりよう。」

横島たちの学校は3泊4かの日程で関西に来ている。
目的地は伊勢神宮、吉野、奈良、京都である。
横島は元々関西の人間であるが、ルシオラは何せ、アシュタロス戦以来関東から出た事が無い。
周りの風景が珍しいのかきょろきょろしている。
「ルシオラー、あんまりきょろきょろしてるとはぐれるぞー」
「あ、ヨコシマ、待ってよー」

横島たちは近鉄特急に乗り換えて一路伊勢神宮を目指した。
途中の列車内では新幹線と同じ光景が繰り広げられていたそうな。

所変わって伊勢神宮前。
「なぁ、なんか展開早くねぇか?」
「さぁ?」
それはほっといて(汗)伊勢神宮は神道の総本山とも言えるような存在であり、霊的な聖地でもある。
本殿は20年ごとに立て替えを行う事で有名であり、世界でも唯一生きている神殿でもある。
本殿の周りはうっそうとした森が生えており、清らかな霊的秩序が保たれている。
「うひょー、やっぱり近所の神社とは違うわ。なんか格があるっていうか。」
「そうですね。キリスト教になじんでいる私でもなんか畏怖を感じますね。」
ルシオラは物珍しそうに辺りを見回している。
「いくら魔族出の私でもなんか落ち着くと言うか。」
GSメンバーはこの清らかさにリラックスできたようだ。

観光バスは鳥羽市内に入っていく。
鳥羽は真珠の生産地でも有名であり、土産店にはたくさんの真珠が売られている。
バスは高台に登っていく。
ついたところは見晴らしの良い、海がきれいに見れる宿であった。
「学校も粋な事するなー。」
「わー夕日が綺麗ー!」
誰もが気に入ったようだ。

夕食後、部屋でトランプしていた横島、ピート、タイガーの3人であったが、
「なぁ、女子部屋に行かないか?」
「よ、横島さん、駄目ですよそんな事しては!!」
「そうですじゃ、横島シャン。せっかくの自由行動が無くなってしまうかもしれんですノー」
「へぇ、じゃぁ、エミさんや魔理さんにあんな事やこんな事伝えてもいいのかなぁ。」
何やら横島は2人の秘密を握っているようである。
「や、やめて下さい!そのような事されるとエミさんが何をしでかすか分かりません!」
「ワシは魔理シャンに殺されますケン、やめてくだせえぇ!」
どうやら致命的となりうる情報を横島はつかんでしまったようだ。
「だったら俺についてこい。分かったな?」
2人からは返事がない。
「わ・かっ・た・か・な・あ?_」
横島が意地の悪い笑顔とドスの利いた低い声で再び2人に聞く。
「「わかりましたぁ(泣)」」
ドバーと涙を流して答える2人であった。

「横島さん、本当大丈夫なんですか?」
「なぁに、俺の野生の感が大丈夫だと言っている。」
ベランダをひょいひょいと移動していく3人。ある意味こっけいな風景ではあるが。
「ふふふふ、ルシオラ、待ってろよー!!」

ぶるっ
「なんか悪寒がするわ。」
「風邪?大丈夫?」
ルシオラと一緒の班である愛子が聞いてきた。
「いや、風邪じゃないと思うけど……」
「ちょっといい?」
文化祭で一緒に仕事した辻本が2人に呼びかける。
「なんか物音しない?」
そう言われてみると、外からごとごと音がしている。
「なんかこちらに向かっているらしいわね。」
「やだ、強盗?」
「この下は崖よ。強盗が入り込むのは無理だわ。」
「だったら、ヨコシマたちかしら?」
「あり得るわね。そんな事だと思ってこれを用意していたわ!!」
そう言って辻本がとり出したのはモデル銃がたっぷり詰まったバッグ。
中にはMG43機関銃、COLTM16A2、SG550などといった機関銃とオートマグ3、グロック17L、ワルサーPPK
といったハンドガンが詰まっていた。
「わー、こんなのどうやって持ってきたの?」
「根性で持ってきたわ。それにこれも……」
といって取り出したのはウージーSMGやワルサーMPLといったサブマシンガンが入っていたバッグ。
「「………」」
さすがにルシオラや愛子は思考停止。
「気を取り直して、ヨコシマ迎撃をしましょう!」

「ありゃま、不用心だなー。鍵かけてねーぜ。」
「横島さん、やっぱりやめましょうよ。」
「ここまで来ておいて今更やめてどうする!!待ってろールシオラー!!」
そこまで叫ぶと横島は一気に窓を開けて部屋に入った。
「ありゃ、電気もつけないで。もしかしてもう寝てる?こうなったら夜ばいだー!!」
そこまで叫んだ時、閃光が走った。
「うわ!」
「相手はひるんでいるわ。今のうちよ!!」
たたん、たたたたたた!ヴィィィィィム!!
「どわぁぁぁ!!」
あえなく全弾命中してしまった横島。まだ生きている。
「ピート、助けてくれ……。」
「僕らはそういう事で(汗)」
敵前逃亡である。
「のおおおおお!!」
「私たちの部屋に夜ばいかけるとはいい度胸ね、いい子なのでご褒美上げましょう。」
そう言うと電源スイッチを入れた。
ババババババ!!
「きょえ〜〜〜〜!!!!」
「ねぇ、愛子さん、彼女すごいわね」
「そうね、ルシオラさん。ある意味すごいわよね。」
横島が辻本からお仕置きを受けている時、ルシオラと愛子はひそひそと話していたのでした。
こうして修学旅行第1日目は更けていくのでした。

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