ザ・グレート・展開予測ショー

人工幽霊一号の観察記(一日シリーズ)


投稿者名:ルーン
投稿日時:(03/ 2/16)

私は、人工幽霊一号…
ここの事務所のオーナー美神令子に仕えている者です。
私は、今とても幸せです。
何故なら…
私を気にかけてくれる人…
仲間が私に出来たのだから…

「オーナーそろそろ仕事の時間です。」
「う〜んもう少しねかして〜。」

今私が話しかけている女性は、美神令子…
私のオーナー…
とても低血圧で、朝はなかなか起きてこない。
まぁ仕事の無い日は、これで終わらせるのですが…
仕事の有る日は、いくら相手がオーナーであろうとたたき起こします…
勿論後の粛正が怖いんですけどね…

「オーナー起きて下さい!!!」
「うわぁっ!!」

私は、人型になって、オーナーの布団を剥ぎ取ります。
しかし、それでも猫のように丸くなって、寝る時は、抱えて部屋から出します。
はぁ…本当に困ったお方です…

「ちぃーすっ!!」
「横島さんおはようございます。」
「おう、人工幽霊一号か。」

この方は、ここのアルバイトの方…
横島忠夫…しかし、彼はアルバイトといってもかなりの安給で働いているはず…
私には、どうして苦しい思いをしてまで、ここに通うのか分かりません…
彼の実力なら望みどおりの報酬を得られるはず…
勿論名前も世界中にとまでは言わずとも…
GS界では知らない者は、居ないはずですから。
事務所を開いても大繁盛するはず…
そこは、皆を見捨てられない横島さんの性なんでしょうけど…

「あっおはようございます。横島さん。」
「ああ、「おキヌちゃん。」

次に現れた巫女服の女性は、氷室 おキヌ。
最初に会ったときは、幽霊でしたけど、今では立派な人間です。
やはり、自分の体が有るというのは、羨ましいものです。
私も形を象る事は出来ても肉体を作ることは、出来ないですから…
彼女も記憶を失うというリスクの元に生き返ったわけですから。
とやかく言えませんけどね。

「先生〜〜〜〜!!!!」
「あ〜馬鹿犬!!静かにしてよ!!」

次に現れたのは、元気一杯の人狼のシロさんと…
金毛白面の者九尾の狐の生まれ変わりのタマモさん。
それにしても、ここのオーナーの周りに集まってくる人は、なにかの事情があります。
横島さんは、両親がナルニアに行って、バイトをしなければならなかったから。
おキヌさんは、自分をあの世へ送り届けてもらえるお金を稼ぐ為に…
シロさんは、父を殺され、横島さんに着いていくことを決意したから…
タマモさんは、人間社会になじむ為…
勿論私の居なかった時の事は、オーナーからデータを頂きましたので、分かるんですけどね。

「美神さんまだ起きてこねーのかな。」
「多分今階段の近くで、寝てますよ…」

今は、元気に振りまいている横島さん…
だけど、夕日を見るととても悲しそうな顔をする…
何があったのか…そうオーナーに訊いても答えは、返ってきません…
横島さん…貴方は、この事務所のメンバーの核なんですから…
もっと元気になってください…

「美神さん!!起きて下さい!!」
「わ〜たわよ。」
「早く仕事に行くでござる!!!」
「じゃあ行くわよ!!!」

私は、今本当にとっても幸せです。

「人工幽霊一号!!あんたもきなさい!!」
「分かりました。」

私をきずかってくれる人が、近くに居るのだから…
そして、そんな皆の輪を崩さない為にも…
横島さん貴方には、元気になって、皆と心の底から笑いあってください…
私は、何時かその日が来る事を願っています…
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どうも!!今回は、人工幽霊一号です。
実は、このキャラも凄く好きなんです。
次回は、勿論横島です。よろしく。

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