ザ・グレート・展開予測ショー

モンスタースイーパー (その10):中編


投稿者名:TAITAN
投稿日時:(03/ 2/12)

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モンスタースイーパー (その10):中編



「我が名は、英雄三勇士の1人、ディオ・アスカルトなり!」
「同じく、ネスカ・ミルトクスなり!」
「同じく、バロス・メトラータなり!」
「「「悪人ども、覚悟しろっ!!」」」
そう、貴族の格好をした若造が言った。
・・・・・・・。
はぁ〜・・・・・・・。
「ファイヤー・ボール。」
私は、手の平の上に現れた火球を、3人に向かって投げつける。
ちゅどーーーーーーん!!
「「「ギャーーーーーーーーー!!」」」
「さっ、逃げるわよ。」
「こんな処に、長居は無用だからねぇ。」
「「「「「・・・・・・・お〜い。」」」」」
逃げる私とゴーゴンを見て、横島クンたちは言った。
その横島クンたちの傍に、黒焦げになった三勇士がいた。
ピクピクッ!
一応生きてる。
いや、念のため・・・・。



ガツガツガツッ!!
「うまい!!こらうまい!!」
「あ!!それは拙者のものでござる!!」
「そんなこと、誰が決めたの?」
「このクソ狐!!斬り捨ててくれる!!」
「落ち着いて、シロもタマモも。」
睨み合っているシロとタマモを、おキヌちゃんが宥める。
「アンタたちねぇ・・・・。」
私たちは、すでに兵士達に囲まれた酒場の中で食事をしていた。
「ふぅ・・・・・、食った食った。」
腹を叩き、満足した表情をする横島クン。
本当に幸せそうね。
その時、横島クンが私を見る。
・・・・・・。

「美神さ〜〜〜〜ん!!どうするんスか!!」

ズデーーーーーン!!
椅子に座った状態で、私はその場に倒れた。
「さっきまで、のんびりと飯食っていたのに、何なのよ!!」
私は怒鳴った。
「んなモン、逃避に決まってるじゃないスかーーーーー!!!」
ブシャー、と涙と鼻水を出しながら、横島クンが言う。
あっ、そう・・・・。
「しかし、どうするんですか、美神さん?」
心配そうに、おキヌちゃんが聞く。
「大丈夫よ。」
私はゆっくりと立ち上がる。
「さてと・・・・。」
そう言って、ゴーゴンも立ち上がる。
「何よ?」
私は、ゴーゴンに言う。
「ただ、アイツらを蹴散らすだけさ。」
そう言って、ゴーゴンはニヤリと笑う。
「・・・・勝手にすれば。」
そう言いながらも、私は笑っていた。
出入り口の前で、私とゴーゴンは立ち止まった。
そして、呪文の詠唱を始める。

「「暗雲に立ち込めし、光の雷よ。我に仇なす者どもに、裁きの雷を!」」
私とゴーゴンは、両手を天井に向かって伸ばした。
「「十字の雷(サンダー・クロス)!!」」

ビシャーーーーーーーーン!!
「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーー!!」
外から、兵士達の悲鳴が聞こえた。
悲鳴が収まった後、外を見ると、ピクピクと動いている兵士達がいた。
黒焦げになっているが、生きている。念のため・・・・。
「ま、こんなもんかね。」
軽く息をつくゴーゴン。
「まぁね。さぁ、出発するわよ。」
「は、はぁ・・・・。」
横島クンたちは、そう返事をした。
まだ、犯人は見つけていない。
早く見つけないと・・・・・・・。

「大金が稼げないじゃないの!!」

「「「「「だぁーーーーーーーーーー!!!!」」」」」
ズッこける横島クンたち。
あ、声に出てた?
「やれやれ・・・・。」
ゴーゴンは、溜め息をついて、小声で言った。

続く・・・・。

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