ザ・グレート・展開予測ショー

モンスタースイーパー (その10):前編


投稿者名:TAITAN
投稿日時:(03/ 2/11)

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モンスタースイーパー (その10):前編



私たちは、街の中を歩いていた。
・・・・・。
「どこへ向かってるんだい?」
後ろにいるゴーゴンが言った。
無論、僕のバベロスもいる。
何故、ゴーゴンたちがいるというと・・・・。


「何ぃ!?私たちを連れていけですってぇ!?」
私はそう叫んだ。
「アンタたちと一緒にいた方が、金を稼げるんじゃないかと思ってね。」
「・・・・・・。」
「どうせ、悪どいことをしてるんだろ?MS協会に報告しようか?」
「うっ。」
私は、冷や汗を垂らす。
「アンタに酷い目にあった死霊使いとあってね。その時の、アンタの行為を忠実に証言してくれたよ。」
「・・・・・・分かったわよ!!仲間にしてあげるわよ!!」
「仲間じゃなく、同行人だけどね。」
「うるさいわね!!」
私は怒鳴った。


というワケ。
ゴーゴンとバベロスが、この旅に同行することになった。
けど、何か別のコトを考えているみたいだけど・・・・。
まぁ、いいわ。
そして、街中を歩いて1時間ぐらい。
「あ、美神さんのイラストがありますよ。」
おキヌちゃんは、壁に貼られた張り紙を指差す。
へぇ、私も有名になったもんね。
私は、その張り紙を見た。
・・・・・・げっ!
私は絶句した。
その張り紙には、キツい目をし、歪んだ笑みを浮かべ、口から蛇のような舌を出している私の似顔絵が描いてあった。
「う〜む、これほど美神さんに似た似顔絵は初めてだ。」
バキッ!!
「ぶっ!!」
私の鉄拳を喰らい、横島クンはその場に倒れる。
「けど、ホントに似てますねぇ。」
「そうでござるなぁ。」
「ホント、似てるわねぇ。」
うっ。
皆に、似てると言われるとは思わなかった。
・・・・これからは、ちょっと優しく接しないと。
そんなコトはどうでもいいのよ!!
「何、呑気なコト言ってるの!!これ、指名手配状よ!!」
「えっ!?」
そうなのだ。
似ても似つかない(?)私の似顔絵が描かれた張り紙は、私の指名手配状だったのだ。
「ほ、本当だ!!」
「その隣を見なさい。」
おキヌちゃんが、私の指名手配状の隣を見る。
そこには、横島クン、おキヌちゃん、シロ、タマモ、ゴーゴン(メドーサ)、バベロスの指名手配状が貼ってあった。
しかも、ゴーゴン以外凶悪そうな似顔絵が描かれている。
「えぇ!?これ、俺っスか!?」
「わ、私、こんな顔してません!」
「こ、こんな悪人面、拙者はしてないでござる!!」
「そうよ!!バカ犬ならともかく!!」
「誰がバカ犬でござるか!!それに、拙者は狼でござる!!」
「メドーサさまと旅をし、いつかこうなるかと思っていたけど・・・・。」
驚愕する横島クンとおキヌちゃん、喧嘩を始めるシロとタマモ、溜め息をつくバベロス。
ちなみに、私たちに懸けられた賞金を言うと、

美神 金貨500万枚

横島 金貨100万枚

おキヌ 金貨30万枚

シロ 金貨50万枚

タマモ 金貨75万枚

ゴーゴン(メドーサ) 金貨200万枚

バベロス 金貨1000枚

「意義ありーーーー!!」
突然、シロが叫ぶ。
「何故、拙者の賞金が、このクソ狐より下なのでござるかーーーー!!?」
えぇ〜い!そんなコト、私が知るワケないでしょうが!!
文句があるんだったら、賞金を懸けたヤツらに言いなさい!
それはともかく・・・・。
私たちは、賞金首になってしまったのである。

続く・・・・。

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