ザ・グレート・展開予測ショー

ドッグス オア ウルヴズ?(6)


投稿者名:MAGIふぁ
投稿日時:(03/ 2/10)



これは弟子のために災難にあう師匠のお話



「いや…だって、どうしてって言われてもな〜…」

あらためて聞かれると…シロがまだ子供だからと言うしか無いわけで…でもそれで今のシロが納得するとは思えんな…

「子供だからでござるか!?拙者はもう大人で御座る!せーりだってあるし、胸だってこの通り日々育っているでござるよ!」

そう言って胸を張るシロ。うっ、確かにこれはそろそろBカップに届くか…?

はっ、いかん!おキヌちゃんと美神さんの視線が冷たい!

「違うっ!俺はときめいてなんかいないっ!いないったらいないんや〜〜!」

ガンガンと壁に頭を打ち付ける。落ち着け!落ち着くんだ、オレ!シロは俺の弟子であいつはまだ子供だ!オレはロリじゃない!ロリじゃないんだ!

「先生…拙者は先生にとってそんなに魅力が無いのでござるか…?」

目に涙をためてこっちを見ながら上目遣いで見つめるシロ。

いつのまにこんな高等テクを…なんかメチャメチャ良心が痛むぞ。

「い、いやそんな事は無いぞ。だけどやっぱり…」

まだ早い。そう俺が言うよりも早くシロが叫んだ。

「だったら!だったら…拙者を嫁にもらって下され」

……………

ハイ?何故イキナリそこまでトビマスカ?

呆然としている俺をよそに、突っ走るシロ。

「拙者を、横島シロにしてくだされ!先生!」

ゴゴゴゴゴゴ……

背後からのプレッシャーで俺は正気を取り戻した。この感じ…美神さんだけじゃない、おキヌちゃんもか…俺は悪くないと思うんだけど…聞いてくれないんだろうな…

「……せんせぇ?」

シロが不安そうにこちらを見つめている。俺の返事を待っているんだろうが……

断ったら泣くだろうし、おキヌちゃんにも美神さんにも責められるんだろう…かと言ってOKしてしまったら、間違いなく美神さんに殺される。おキヌちゃんも黙っちゃいないだろう………どないせいっちゅーねん!俺がなにしたっちゅーんじゃ〜〜!!

うぅ…シロを傷付けないように断れれば、何とかなるかも知れん…やるだけやってみるか。死んだフリとかじゃどーにもなりそーにないからな…

「あ、あのな、シロ。結婚っていうのは男は18歳、女は16歳にならないと出来ないんだ。お前は…16歳よりもっと下だろう?」

よし。我ながらナイスな言い訳だ。心なしか背後からのプレッシャーも弱まった気がする。

だが、シロには通用しなかった。

「拙者の事なら心配ないでござる!以前西条殿が「君は人間ではないから、法律的にも何があってもおっけぃ」だと言っていたでござる!」

あ…あの野郎シロにまで余計な事をっ…

再び強くなったプレッシャーに急かされ、西条に対する怒りを一時押さえ込んでシロの説得を続ける俺。

「でっでも、俺もまだ17歳だしさっ。ほら、俺もお前もまだダメだろ?な?」

「分かったでござる!」

おお、分かってくれたか。シロっ!偉いぞ、それでこそ俺の弟子!

「ならば先生が18になったら拙者と結婚するでござる!」

わかってねぇぇぇ!!このバカ弟子はわかってねぇよ!

俺が思わず頭を抱えた隙に、シロは再び玄関を開けて外に出て行ってしまった。

「約束でござるよ〜〜!」という一言を残して。

そして、とうとう極大になったプレッシャーに俺は振り返る事が出来なかったわけで…

俺が…俺が何をしたっていうんや〜〜!!!

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa