ザ・グレート・展開予測ショー

ドッグス オア ウルヴズ?(5)


投稿者名:MAGIふぁ
投稿日時:(03/ 2/10)



これはタマモの一言が起した騒動の結果、どうなったかのお話。



不機嫌を隠そうともしない美神に横島がシロが帰ってきてからあった事を説明した。

いつもの事とはいえ、損な役回りではある。特に今回はシロが横島を名乗るという地雷が混ざっているのだ。

「あんた、シロにまで手を出す気!?このケダモノ!」

「ぶ!?俺が言ったんじゃなくってタマモが…」

「シロだけじゃなくってタマモにまで!?」

「いや、だから話を聞いて……ぶべらぁっ!?」

お約束どおりに横島は美神にシバかれた。濡れ衣ではあるが、この場にいる他のメンツも止めようとしない。というか、止められない。

彼女達にはただでさえ朝が弱いのに、寝不足で起き抜けな為とても機嫌が悪い美神への生贄として彼を差し出す他に出来る事はなかったのだ。

「ごめんなさい、横島さん…」

「うう…申し訳ありません先生…無力な拙者を許して下され…」

「骨は拾ってあげるわ…」



約一時間後。思う存分暴れてスッキリしたのか冷静になった美神にシロが説明して、美神も事情を飲み込めた。

「ふ〜〜ん…横島クン?」

「な、なんスか…?」

未だ床に倒れている横島が、美神の問いかけにビクゥ!と震えて恐る恐る聞き返す。

その横島を横目で睨んで問い詰める美神。

「あんた…ホントにシロに手を出してないでしょ〜ね?」

「出してないってさっきから何度もゆ〜とるやないですかっ!なのに何度も何度もシバくとはどーいう事ですかっ!こうなったら償いとしてそのチチちょっとばかしもませて〜〜〜」

グシャ!

床から半ば物理法則を無視したように美神に飛び掛った横島は、美神の肘で打ち落とされ再び床へと倒れた。

「…ったく、ホントに学習しないわね、コイツは…」

これで終わればいつもの事ですんだだろう。しかし、この時はシロが一歩踏み込んだ。

「先生っ!先生はなんで拙者に手を出さないんでござるか?」

「シ、シロちゃん?」

「シロ?」

「答えてくだされ!先生っ!」

何故か動揺するおキヌと美神を無視して、シロはまっすぐ横島の目を見て真剣に問い掛けた。

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