短々編
投稿者名:人生前向き
投稿日時:(03/ 2/10)
耳を澄ませば聞えてきそうで
学校を終えた帰り道、バイトに行くまでちょっと寄り道。
目を凝らせば見えてきそうで
名残惜しさを与える季節の、名残惜しさをくれる時間。
雲ひとつ無い空に、できるはあやふやな境界線
あっちは赤い、そっちは黒い、同じ色はひとつもない。
声を出さずに潜んでいると、ひょっこりきそうな待ち人は、
片膝抱えて待ってる俺に、今日も来る気は無いらしい。
腕に巻かれた時間の元を、外して下に叩きつけた。
止まった針に満足するが、今なお赤を覆っていく黒。
俺の時間は止まったが、動きつづける全てのもの。
「一瞬だから美しいのよ」
脳裏に浮かんだ待ち人は、諭すように俺に告げた。
壊れた時間を拾い上げ、俺は重たい腰を上げる。
「お前も一瞬だったよな」
俺が立ち上がった時は、すでに色が黒の時間。
「俺はお前を背負って生きるよ、引きずらずに。」
でも年に一度は許してくれ、一人で・・・・・・・つらいんだ。
今までの
コメント:
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短っ!!!私の足のようだわ(爆) (人生前向き)
- なんか、格好いいけど、切ないですね。どんなに背負うとしても、人間だから良いことも悪いことも思い出してしまう。だけど、横島の「彼女」へのけじめと強さが現れていて良かったです。 (Raygaldzardo)
- 悲しみに暮れるだけでなく、怒り&やりきれない気持ちをぶつける横島クンの様子が新鮮でした。アシュ事件であれだけ大騒ぎになり、自分は最愛の恋人を失ったにも関わらず、いつのまにやら何事も「無かった」かのように時間が過ぎていく周りの世界に理不尽さを感じる彼の心情が如実に伝わってきました。常に気負わずに、どこかで自分に正直になる時を設けるあたりに彼「らしさ」が感じられました。投稿お疲れ様でした♪ (kitchensink)
- う〜ん言いたい事をもう言われてしまった…まぁ何はともあれ、次回作期待してまーす。 (相良)
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