ザ・グレート・展開予測ショー

異邦者7(アルの一日前編)


投稿者名:相良
投稿日時:(03/ 2/ 9)

横島視点

「さぁ一杯食べてくださいね。」

何時ものロレシーの掛け声で、食事が始まる。

「はぁ〜こんな料理食べれるなんて、幸せだなぁ〜。」
「そう言ってもらえると嬉しいですぅ〜。」

しかし、今日は、やけにアルちゃんの視線が痛い…
俺は、何か彼女に失礼な事をしたか!?
確かに、昨日のことは、やばかったが…
俺のせいじゃないよな?

「ごちそーさまー。」
「横島さん…あの…」
「そういえば、昨日の約束まだだったよね?。今から手伝うよ。」
「はい。ありがとうございます。」

こっちでの生活はいいもんだ、時々彼女らが、侵略者という事を忘れてしまう。

「ふ〜ん…随分仲良さそうねぇ〜。」
「そんな事ないですよぉ〜?」

こっこれは、目の錯覚か?…
アリスの背景に…炎が見える…
ついでに仁王も…

「横島…あの時言った好きって嘘だったのねぇーーー!!!ぶわぁーか!!」
「うごふぅ!!」

アリスの鉄拳は…
俺のあごを的確に捉えた…
なんて、重さだ…
しかし、誤解を解かねば…

「アリス!!俺が、何時好きだって言ったぁ!!」
「うわぁぁぁぁぁぁっ!!!」

アリスは、滝のような涙を流しながら走り去った。

「聞いちゃいねぇ…」
「横島さん…早くしてください。」
「はっはひ。今すぐに!!」

煮えをきらしたのか、凄みの聞いた声で、まるで、おキヌちゃんが、起こった時のような声で、しかも耳元で、囁いた…
これは、効いた…

以下アル視点



私は、アルメキア=ロキ…
私は、喋るのが、苦手…
感情を前に出すのが、出来ない…
それより、感情って何?
昨日、初めて、変な感覚が出た。
でも、その時だけ…
今は、そんな感じなど沸いてこない。
私は、いろんなことを考える…
けど、どういっていいか分からない…
でもそれは、仕方の無い事…
私の能力を扱う為には、必要な事…
でも、私は感情という物を、
心という物を手に入れたい。
人形から人へ変わるために…
私は、今変な感覚を覚える相手を凝視している。
それは、横島 忠夫とか言う人間。
今は、ロレシーと一緒に皿洗いをしている。
とても楽しそうに笑ってる。
楽しいって言う言葉は、しってる。
けど感じた事なんて無い。

「ナノマシン…」(ボソッ)

私は、鏡を造り笑ってみる。
ロレシーのまねをして…

「…引きつってる…」

流石に、笑えない…
私は、生まれてこの方、喜怒哀楽を感じた事が無い。
喜んだ事も無い、起こったことも無い、悲しんだ事も無い、楽しんだ事も無い。
だけど私は、初めて興味というものを懐いた。
それは、横島について…
あの時、私は何で、取り乱したんだろう…
今思えば、あれも感情の一種だったのかもしれない。
私は、もっと知りたい…
私に感情をもたらしてくれるかもしれない彼の事を…
だから、今日も明日もあの人について回る。
お風呂だって、色素と霊波を絶てば分からないはずだ…多分。
今、私は願う。
何時か普通に笑ったり涙を流したりする事が出来るようになることを…

「横島さん、できれば明日も…」
「う〜ん…まぁ居候ですから。出来るだけ手伝いますよ。」
「ありがとうございます。」
「さーて、ここって、体動かせる場所ある?」
「え〜と…」

どうやら場所を動くらしい…
体を動かす場所といえば、トレーニングルームだろう。
私は、横島の服を引っぱる。

「・・・・・・」
「んっ?なんだ?」

私は、精一杯ついて来てとエールを送る。

「多分ついて来て下さいって言ってるんじゃあ…」
「そうなのかい?」
「・・・」

私は、頷くそして、袖を引っぱって、歩く。

「おっおい。」
「・・・」
「そんなに、強く掴まなくても俺は、逃げたりしないよ。だからね…」
「・・・」

どうやら、掴まれるのが、嫌らしい…
けれど、横島とは、歩幅が違うので、置いていかれてしまう…

「頼むからさぁー。」
「分かった…」

私は、しぶしぶ離す…
そんな私を見かねてか横島は…

「手でも繋ぐ?」
「えっ?…」

私は、小さくだが、思わず声を上げた。

「いや、別に嫌なら良いんだけど…」
「・・・」

私は、とりあえず手を繋いでみた。
すると何故か、心拍数が乱れた。
原因は分からないけど、嫌な感じはしない。
もう少し、強く握ってみる。

「じゃいこうか。」
「・・・」

横島は、私に笑って見せた。
笑うというのは、こういうことなのかとしげしげ眺めていたら…
頬が火照ってきた。
兎も角…先を急ごう…
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どうも、今日二回目の投稿っす。
多分これ以上続けれないと思うので…
まだかけるなら、後どれくらいか教えてください。

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