ザ・グレート・展開予測ショー

異邦者6


投稿者名:相良
投稿日時:(03/ 2/ 9)

ここは、妙神山。

「う〜っ…ここは…」
「気がつきましたか?美神さん。」

横島が、美神たちを襲った時から、約二十四時間…

「私達…確か横島君に襲われて…」

美神が半狂乱になる。
そして、次々と目覚める面々も半狂乱に陥った。

「皆さん!!落ち着いて!!落ち着いてください!!」
「これが…これが落ち着いていられる状況!?私達は、横島に…あいつに殺されそうになったのよ!?」

美神が、小竜姫に掴みかかる。
しかし、掴んだ後すぐに、小竜姫の平手打ちが飛んできた。
バチィーン
その音は、皆の耳にも届き皆が、静まった。

「少しは…少しは、横島さんを信じて、あげたらどうですか!!横島さんは…横島さんは、『あの時』と同じ用に…一人で、敵陣にもぐりこんだんですよ!!」
「!!!」

小竜姫の言葉に、皆が驚いた…

「彼は、私達神族が、気づかなかった異邦者に立ち向かって行ったんです。」
「じゃあ…じゃあ何で、横島は、あの馬鹿は、私達に言わなかったのよ!!?」
「それは、横島さんが、貴方々を信頼してらっしゃったからでしょう!?皆さんなら、自分を信じてくれるって…」

小竜姫と美神の口論は、激化していく。
他の面々は、次第に冷静さを取り戻していった。

「横島さんは、私達仲間です。横島さん…私あの時のように、貴方の後ろじゃなく…貴方の傍で、戦いたいです。私だって…貴方を支える事くらい出切るから。」

おキヌは、少し涙ぐんだ瞳を震わせて、決意を固める。

「ヨコシマ…前に何があったか私には、分からない…けど私は、ヨコシマを信じるから…何があっても…」

タマモは、明後日の方向を向いて、繊細に…そして、力強く呟く。

「もうたくさんよ!!!あのバカのせいで、これ以上振り回されるのは!!」
「彼は、ずっと貴方のわがままに付き合ってたんです。これくらい…」
「これくらい何よ!!とにかくこんな…あのバカの為にするような仕事絶対にしないからね!!」

美神は、さっさと、退場して行った。

「ふぅ…少しばかり言い過ぎましたかねぇ。」
「大丈夫ですよ…美神さんは、ああ見えて、義理に固い人だから…」
「まぁ…少なくともヨコシマを見捨てるような事をしないわ。」
「そうだといいんですけどね。」

一方、妙神山を降りた美神は、オカルトGメンのところへ足を運んでいた。

「おっ。令子ちゃんじゃないか。一体何をしに…」
「西条さん…ママ呼んでくれる?…」
「あっ…ああ。分かった…」

西条は、これ以上ないという位の殺気を美神から感じていた。
そして、母、美智恵との対話…

「ママ!!居る!!?」
「あら、令子そろそろ来る頃だと思ってたわ。」

美智恵は、あたかも予期していたような口調で、答えた。

「どういう意味よ…」
「どうもこうも無いわ。横島君のことなんでしょう?」
「まさか…」
「ええ、我々は、すでに情報を横島君から貰ってるわ。」
「横島君がなんで、私に教えなかったのか教えて。」
「そんなの簡単よ。理由は、心配をかけさせたくなかった…それだけよ。」
「私は、横島が、私達に攻撃を仕掛けてきた時の方がよっぽど心配だったわよ。」
「まぁ私達は、大抵こうなるだろうと予想していたから小竜姫様に頼んだんだけどね。」

その後…親子の話に花が咲いた…

「じゃ。協力が必要なら電話してね。すぐ行くから。」
「ええ。分かったわ。」

バタンッ  キィ〜
美神が出て行った後すぐ西条が入ってきた。

「本当の事を話さなくて良かったんですか?」
「今は…まだ話す時じゃないわ…」
「しかし、知っていた方が…」
「まだ、知っちゃいけないのよ…あの子は、ああ見えて、繊細だから…」
「確かに、一番弟子が、半魔になってるなんて、知りたくないでしょうけどね。」

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ちわっす。
今回は、どうでしたでしょうか。
満足いただけたなら幸いです。
ちなみにまだかけそうなので、閑話入れます。お楽しみください。
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閑話

異邦者達の拠点…

「どうやら横島をこちら側に引き入れたみたいですね。」
「しかし、今回あまり薬の効果が、発揮されていないと報告されたが…」
「それは、奴が半魔になっているからだろう。」
「確かに、人間以外には、殆んど効果は無いからな。」

暗闇に光る四人分の目…

「まっ、早めに用済みの道具を処理せねばな…」
「ああ、例の事件みたいに裏切られては、たまったもんじゃないからな。」
「ところで、横島とか言う半魔は、どうする。」
「我らの姫のところへ連れて行けば良い…後は、姫が何とかするじゃろうて…」
「執事のお前が、そういうなら確かにそうだろうな。」
「姫も大変彼を気に入っておいででございますからね。」
「そこまで、大変な事にはならないな。」

噂の姫…

「ふふふふっ…横島様…お待ちどうしゅうございますわ。」

すこし、不気味に笑うドレスを着た少女…

「まるで、そう…血と肉が踊るような…嗚呼早くお会いいたしたいですわ。」

着付けた真紅のドレス…
そう…それは、まるで血で染められたかのように紅い…

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