マッド・サーカス!!(その1)
投稿者名:DIO
投稿日時:(99/ 8/ 9)
美「吸印!」
商売繁盛、感謝御礼、今日も美神は稼ぎます。
横島は今日は休み。4人で仕事をこなし、事務所へ戻ろうとコブラを走らせている。
美「いやー、やっぱ気がねなく小銭を稼げる毎日っていいわねー。ちょっと前のことがうそみたいだわ。・・・・・・・・・・その前はもっとボロかったんだけどさ。」
ここんとこのギャラはだいたい平均で500万。バブル景気の頃は毎日のように億単位のギャラを稼いでいたものだ。おキヌや横島にグチをこぼすのはけっこうあることだ。
シ『あ、あれなんでござろう。』
キ「えっ」
シロが見つけたのはサーカスのテントであった。
美「何よ、サーカスじゃない。」
タ『さーかす?』
テントの前で猛獣使いとクマが風船配って宣伝している。
猛「ただいまより開演でございますー!」
ク「ガウガウガウガガガーッ!」
(都合によりクマ語の翻訳は割愛します。)
シ『タマモ、見に行くでござる!』
シロ、タマモは車を飛び降りまっすぐテントへ向かった。
美「ちょっと、あんたたち!」
結局、美神とおキヌちゃんも一緒に見ることに。おキヌちゃんは楽しそうだけど、美神はしぶしぶ。帰るまでにせっかくのギャラが減るなんて、と言いたそうだ。
球乗り、火の輪くぐり、空中ブランコ、ナイフ投げ、雑疑団ばりのアクロバット、とまあお決まりの、でも何度見ても面白い芸の数々にシロもタマモも大興奮。ただこのサーカスにはあるはずのものが一つだけなかった。
シ『面白かったでござるなー!』
キ「ほんとですね、美神さん。」
美「まあね。」
タ『でも、このチラシにはピエロが書いてあるのに、何で出てこなかったのかな。』
美「ピエロなんてどこのサーカスでも宣伝に使ってるわよ。たいした意味なんてないでしょ。ほら早く帰るわよ。」
かくして美神たちは事務所に帰ってきた。もうすっかり日が沈んでいる。
美「おキヌちゃん、お茶入れてちょーだい。」
キ「はーい。」
おキヌちゃんが台所へ向かおうとすると、途中、事務所の倉庫に使っている部屋から、何か物音がする。
キ「何してるんですか、横島さん。今日はお休みのはずじゃ」
倉庫の中はだいぶ散らかされていて、しかもなぜか横島がいた。
横「あ、おキヌちゃん。いや、ちょっと探し物を・・・・。」
倉庫の中には今まで使ったりガメたりしたアイテムがたんまりしまってある。ヒミコを呼び出したヤマタイの鏡、中世でガメた変化の杖、強化セラミックのボディアーマー、等々。
キ「何を探してるんですか?手伝いましょうか。」
この事務所では9割がたおキヌの管理する所となっている。
横「いや、いいっていいって。もう探し物見つかったし。」
横島、こそこそっと倉庫から出て行こうとする。そのとき手を滑らせて何かを落とした。
キ「あら、なんですか?」
おキヌちゃんが拾おうとしたとき、横島はすばやくその手を跳ね除け、そいつを掴んだ。
横「いや、ホントなんでもないって。そ、それじゃ」
横島、そそくさと帰る。
キ「横島さん、なんだか・・・・」
美「様子がおかしいわね。」
キ「美神さん。」
美「私の留守中に横島くんが下着を盗んだ形跡がないなんて、どこをどー考えてもおかしいじゃない。絶対になんかあるわ。つけるわよ、おキヌちゃん!」
キ「は、はあ。」
美神、おキヌちゃん、シロ、タマモはこうして横島の後をつけた。横島の行く先はなんと昼間のサーカスのテントであった。
キ「横島さん、何でここに・・・?」
シ『先生もすごいサーカスを見に来たのではござらんか?』
美「なわけないでしょっ!!」
横島がテントの中に入ったのに続いて美神たちも入ろうとした。入るなり、突然何かが飛んできた。
シ『美神殿、危なーいっ!!』
カ日発シロが美神を助けた。飛んできたものは複数のナイフだった。
そのとき、テントの奥で言葉を交わすものがあった。
『フフフ、よくやったわクラウン。やっとこいつが私の手に入ったのね。』
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コメント:
- カ日発?間一髪だろうな、たぶん。
今までパターンからして美人がからんでるか、もしくは美人のねーちゃんの
格好した妖怪に騙されてるとか。
(遊霊)
- 横島の性格からして、
美人のねーちゃんの姿の、妖怪に決まってるいる。
(夢雄)
- どーもすいません、確かに力日発は間一髪の誤りです。
(DIO)
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