ザ・グレート・展開予測ショー

ギア・オブ・ディスティニィー〜運命の歯車は今回る〜二話


投稿者名:相良
投稿日時:(03/ 2/ 8)

横島とタマモは、取り合えず美神除霊事務所に向かう事にした。
今までのいきさつを簡単に話すと…
ワルキューレ&ジークは魔界に帰り。
小竜姫に、妙神山で、説明を受けてから町に出てきた。
説明というのは…

「ここの世界は、私達の世界の完全な過去じゃありません。」
「じゃあ、平行世界ですか?」
「へいこうせかい?それ何横島。」
「この世には、いろいろな時間軸が交じり合って…」
「もっと簡単にならない?」
「まぁ平たく言えば…似てるようで、何処か少し違う世界ってとこか。」
「ふ〜ん。」
「ちなみに時間的に言えば、辻斬りが起こる一ヶ月前ってところです。」
「辻斬り?なんかシロが絡んでそうな言葉ね…」
「まぁ俺とシロが始めてあったときだからな〜。」
「あと、こっちの世界の横島さんなんですが…」
「俺が、どうかしたんっすか?」
「死んでるんです…」
「えっ死んでる?」
「はい。だけど、名前の方は、そのままでいいと思いますよ?」
「はぁ…」

こんな所だ…
談笑っぽいけど…

「そういえば、俺が死んでるって、言ったけど誰が、俺の代わりしてるんだろ。」
「さぁ。まぁ美神なら、問題なく雇ってくれるだろうけどね。」
「まぁ、美神さんが雇った人なら問題は、無いだろうからな。」

そんな事をしている間に、事務所に着いた。

「なつかしいなぁ〜〜。」
「ほんと…まぁ私にも思い出が詰まってる場所である事は間違いは無いしね。」

事務所内…

「美神オーナー…外に客人が着ておりますが。」
「んっ。通して。」
「私珈琲入れてきます。」

そして、外…

横島とタマモの前に、フードを被いた一人の男(?)が現れた。

「きゃぁ。」
「人工幽霊だ…安心しろ。」
「お客様…此方へどうぞ。」
「分かった。行くぞタマモ。」
「うん。」

横島とタマモは、人工幽霊一号の後ろに続いた。

「美神オーナー…客人をお連れいたしました。」
「ご苦労様。」

横島は、元気そうな美神の顔をみて、思わず涙が溢れそうになったが必死にこらえた。

「で、今日は何ようでしょうか?」
「今日は、俺達を雇ってもらいに着たんっすけど。」
「却下…」
「えっ!!どうしてですか!!」
「人員が足りてるから。」
「でも…人数が多い方が、いいんじゃない?」
「それは、そうね。じゃあまず名前は?」
「俺は、忠夫です。」
「私は、タマモ」
「わかったわ。じゃあどれくらいの霊力があるか見てみたいから、だして。」

横島とタマモは、静かに気を練っていく…
勿論手加減をしてだ。
まぁタマモは、手加減などしないけど…

「ふむ…合格…だけど、家は妖怪は、雇ってないの。ごめんなさいね。」
「なんで、妖怪がダメなのよ!!」
「なんでって、私達の仕事は、悪霊だけじゃなくて、妖怪とも戦わなくちゃいけないときも有るのそんな時、情がうつって、裏切られたんじゃたまらないからね。」

そこに、おキヌが珈琲を持って、入ってきた。

「美神さん。こーひー入りましたよー。」
「ここの事務所は、頻繁に対峙する霊はやとっても…妖怪は、雇わないか…」
「露骨な差別ね…」

なんとなく、陰気な雰囲気に美神がのまれそうになったとき…
バンッ!!
扉が、いきなり開いて、一人の少女が入ってきた。

「ただいまぁー。おキヌちゃん。なにかおやつない?」
「たしか、ドーナツがあったと思いますけど…」
「じゃお願い。」
「あのねぇ…美恵ちゃん?お客が着てるときは、静かにしなさいって、言ってるでしょーーが!!!!」

美神が飛び出して、美恵に拳骨をかます。

「あたっ。痛いじゃないですか。」
「あんたが、言う事を聞かないからよ。奥に引っ込んでなさい。」
「は〜い。」

さっさと、美恵は奥に退散した。

「今の人は?」
「ああ家の従業員で、横島 美恵って言ってね。あの子が、小学四年位の時に兄貴と一緒に家族と離れて暮しだしてさ。そしたら中二の春兄貴が交通事故で死んじゃったらしくて…まぁ霊能が有ったから雇ってんだけどね。」

横島とタマモhが、衝撃を受けた。

「失礼っすけど、そのなくなった兄貴の名前って…」
「横島 忠夫よ…あんたと同じ名前なんてね。そういえば、苗字聞いてなかったわよね。」

横島は、少し間を置いて、話す。

「横島…横島 忠夫です。」
「!!!何ですって!!でもなんで、さっき有った時に…」

横島は、反応に困ったが、古典的な反応で、誤魔化した。

「俺、記憶喪失なんです。」
「じゃあどうして、名前を?
「身分証明になるものを持ってたんです…」
「じゃあ、タマモって子は?」
「記憶があるときからの付き合いです。」
「私もたまたま封印解いて、うろうろしていたらあった。それだけだから。」
「ふ〜んっであんたらは、恋人同士なの?」
「「!!!!」」

二人は、顔を真っ赤に染めた。

「そそんな事…」

横島が、否定しようとした時…

「そう見えます!?」
「なんか親しそうだものねぇ?」
「…それは、兎も角雇ってもらえるんですか?」
「家のに関係が有りそうだから臨時採用ね。成果が上がったら正式に雇うわ。」
「ありがとうございます。」
「それより、妹さんに会ってあげれば?」

美神は、間髪居れずに、美恵を呼ぶ。

「なによ。美神さんが、奥に引っ込んでろって言ったんじゃない。」
「あんたに、お客さん。」
「えっ。」

美神は、横島を指差す。

「よう。」
「あああああっ。」

美恵は、目に涙を溜めて、横島の胸に飛び込む。

「お兄ちゃぁぁぁぁん!!!!」
「おっおい泣くなって。」
「今まで、何処に行ってたのよっ!!」
「記憶がなくなってな。」
「でもなんか、合点がいかないのよね…だって、私をかばって、お兄ちゃんは死んだって、訊かされたのに…」
「多分死にぞこなってるってゆうのと聞き間違えたんじゃないのか?」
「でもいい!!お兄ちゃんが、帰って来てくれたんだもん。」

タマモは、自分の居場所をとられて悔しいが、一人身の辛さは、人一倍分かっているので、ここは譲った。

「やれやれ。この兄弟には、困るわね。」

ともかく、横島とタマモの戦いの日々は、始まった。
特に横島は、これから起こる受難の数々を知る由も無かった…

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いや〜久しぶりに書きましたよ。
ギア・オブ・ディスティニィー。
次回もギアで行きたいと思います。

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