ザ・グレート・展開予測ショー

カチンコGS道!!(仮)


投稿者名:ハルカ
投稿日時:(03/ 2/ 6)

(注)これはちょっと前にねこがらさんがUPされた『お験し期間終了につき』と
過去ログ53番、作品番号65番の矢塚さんの『番組紹介』のオマージュ
・・・・・のつもりです。



ここはとある番組の撮影所。

「ハイ!!今週から始まりました【カチンコGS道】!!
 司会の近畿剛一です!!!!
 このコーナーは全国から霊能の腕に自信を持ってる若者が
 3ヶ月後に迫った倍率100倍近いGS試験に挑むというものです!!!!
 では、さっそく選考会場の様子を見てみましょう。」

近畿クンのナレーションと共に画面が切り替わり
選考会場の様子が映し出される。

会場の中には
妖しげな本を読みながらブツブツ言ってる者、
木刀を抱えながら待たされていることに明らかに不愉快な顔をしている者、
目の焦点が合っていない者などさまざまな若者でいっぱいだ。

「お〜〜・・・・・
 一癖も二癖もありそうなヤツがいっぱいますねー。
 でも、今回の講師を見て何人が残るでしょうかね?(ニヤリ)」


バタン!!パシーーーーン!!!!


選考会場のドアが勢いよく開けられ(蹴破られ)、神通鞭の音が会場中に響き渡った。

「あんたたち!!私が【カチンコGS道】の講師になった美神令子よ!!!!
 私が講師をするからには当然合格してもらうわ!!
 そのためにはこの3ヶ月間は私に絶対服従!!!!いいわね!!」

もちろんその音の主は美神令子その人である。
近畿クンから直接オファーがきて

『マスコミにコネを持っといて損は無いわね。
 なにより美神所霊事務所のCMにもなるし・・・・
 めんどくさくなったら横島クンに任せればいいか♪』

などと考えながらこの依頼を受けたのだった。

「ヘッ!!誰が・・・・・・・へぶらっ!!」

ドバシーーーーン!!!!

「アンタ、馬鹿かーーーーーー!?
 GSを嘗めるのもいいかげんにしなさいよ!!!?
 GSは遊びじゃないの!!
 一つ間違えば死ぬ事だって十分にありえる危険な仕事なのよ!!!!
 一人じゃ自分の身、一つ護れないヒヨッコが生意気言うんじゃない!!!!
 それくらいわかんないヤツはもう帰れ!!!!」

止せばいいのに美神さんの言葉に口ごたえしようとした男が
神通鞭によって吹っ飛ばされた。
予想外の事態にスタッフも近畿クンも慌てている。

「ま、まあまあ・・・・美神さん。
 確かにGSというのは危険な仕事で美神さんの指示に従わないヤツは
 訓練においても安全を保証しきれないって事ですよね?」
(まいったなー。
 ここは受験生たちが抑えきれへんって所を見せるはずやったのに
 抑えきれへんのは美神さんの方やったか。
 ・・・・・・まっ!!これくらいのほうが面白くなるやろ!!)

「まあ、そういうことね。
 これを見てまだ残りたい者だけ残りなさい。
 言っとくけど私の訓練はキツイわよ?」

近畿クンのフォローと美神さんの台詞でひとまず収録終了。
30分の休憩の後に残った人間で【カチンコGS道】本番開始である。



〜休憩中〜

「ふう・・・・・・ちょっとやりすぎたかしらね?
 まさか1人も残らないなんて事は・・・・・・・!?」

「ハハハ・・・・・ありえますねー。
 でも、この企画はずっとやりたかった企画ですからね。
 GS試験を受けるみんなにも本気で受けたいヤツだけが残って欲しいんです!!
 そういう意味では美神さんの行動は良かったですよ。」


〜そして30分後〜

「さあ、選考会から大波乱の【カチンコGS道】!!
 あれだけの惨劇を見せつけられても、なおGSを目指したいという
 猛者4人を紹介します!!」

(へええ・・・・それでも4人残ったんだ。
 なかなか鍛えがいのあるヤツ等じゃないの♪)

美神さんがそんな事を考えていると意外にも聞き覚えのある名前が・・・・

「一人目はタイガー寅吉君!!
 彼は前回GS試験で1次審査、2次審査の1回戦を勝ち抜くも、
 2回戦で惜しくも敗退!!
 得意技は精神感応による幻覚やテレパシーだそうです!!」


バターーーーン


美神さんが激しくずっこけた。

「なななな・・・・・・なんでここにタイガーがいるのよ!?」

「ウウウ・・・・
 今度GS資格を取らないとエミしゃんに間違い無く殺されるので
 ワラをも掴む思いで・・・・・
 お願いですジャーーーー!!ワッシを強くしてつかさい!!!!」



「二人目は一文字魔理さん!!
 彼女は六道女学院に通う高校一年生!!
 この企画に参加するにあたって並々ならぬ覚悟があるようです!!!!」

「私には親友が二人いるんだけどさ・・・・・
 そのうち一人がネクロマンサーでしかも実戦経験も豊富なんだ。
 しかも、もう一人は勉強も霊的格闘術も学年トップでさ。
 このままじゃいけない!!!!
 親友の二人に追いつくためにもここで頑張らなくちゃって思ったんだ!!
 それにタイガーもいるしなっ♪」

(へえ・・・・・
 彼女、良い目をするようになったじゃない。
 このぶんならひょっとして3ヶ月で大化けするかもね。
 それにしても残ったのが私の関係者だけってのは・・・・・
 ううん!あと二人残ってるじゃない!!)

『ひょっとして一般人は誰一人としてついてこれなかったのでは?』
という疑問を打ち消す様に気合いを入れる美神さんだったが・・・・・・
当然のごとくそんな気合いは打ち消されてしまう。



「3人目は・・・・・・
 ええっ!?これはなんかの間違いちゃうんか!?」

突然慌てだす近畿クン。
彼がこんなNGを出すのは極めて珍しい事なのだが・・・・・



〜テイク2〜

「・・・・・・3人目は横島忠夫君。
 前回のGS試験でGS資格を取得。
 今は美神所霊事務所で研修中・・・・・やんなぁ、横っち?」

いぶかしげな顔をしながら横島クンの顔を見る近畿クン。
その近畿クンの言葉をさえぎって美神さんがツッコむ。

「そうよ!!なんでアンタがここにいるのよ!!!?
 だいたい私は何も聞いてないわよ!!!!」

「なんでって・・・・・全部あんたのせいやないかーーーーーー!!!!
 あんたがいつまでも正式なGSにしてくれんから
 資格を剥奪されたんじゃーーーーー!!!!」

美神さんのツッコミに『ブシーーーーー』と涙と鼻水を吹き出しながら答える横島クン。

「えと・・・・・
 コイツ、俺の昔の友達なんですけど、
 すでにGS資格を取得してるはずなんですが・・・
 いったい、どうしたんや?言うてみ?」

「聞いてくれよ、銀ちゃん・・・・・
 GS資格を取得したあと1年6ヶ月以内に申請しないといけないのに
 美神さんったら2年近くも・・・・・ぶっ!!」

「余計なこと言ってんじゃないわよ!!!!
 ・・・・・・・はっ!?今のところ、カットしといてくださいね♪」

哀れ、横島クン。
彼の頭はセットの地面にめり込んでしまった。
いつもの調子で横島クンをシバいてしまった美神さんが
隠蔽工作を忘れないあたりも流石だ。
近畿クンも『ハハハハハ・・・・・』と乾いた笑いを浮かべる事しかできなかった。

「はあ・・・・もう一般人が残ってる事を期待するのは止めにするわ・・・・
 やっぱり誰一人として普通の人は私達のノリにはついてこれないのね・・・・
 で、あと一人は誰?前回落ちたカオスかしら?」



「最後の一人は横島ルシオラさん!!
 実は彼女は魔族なのですが、保護観察処分も解けて
 今度のGS試験から試験を受けれるようになったのだそうです!!」
(おい!!横っち!!この娘はいったい誰や!?
 美神さんとおキヌちゃんはいったいどうなったんや!!??)

(ハハハ・・・・・
 ま、まあ色々あってなー。今、付き合ってるってゆうか・・・・・)

(はぁ!?付き合ってる!?!?
 ・・・・・まったく、オイシイとこばっか持ってくヤツやで、ホンマ。)

さすが小学生のころからの友人同士である。
アイコンタクトだけでこれだけの会話を成り立たせてしまった。

「こんにちは!ルシオラです。
 えっと・・・・
 ここでなら『ライバルも少ない』ですし、
 『3ヶ月の間に勝負をかけれる』と思ったので応募しました。
 あっ、一文字さんとさっきお話したんですが一緒に参加してる女の娘が彼女で
 (すでに決まった相手がいてライバルになりえないから)本当に良かったです♪♪」

もちろん何も知らない視聴者には
ルシオラがGS試験のことを言ってるように聞こえるのだが
事情を知っている関係者には宣戦布告にしか聞こえない。

ルシオラの「宣戦布告」を聞いて美神さんの額に『ピキッ!!』と青筋が走った。
横島クンと近畿クン、タイガーと魔理さんはすみっこでガタガタと震えている。

「・・・・・・なかなかいい度胸してんじゃない。
 いいわよ!!アンタたち24時間訓練づけにしてあげるわ!!!!」

「あら?私もヨコシマも霊力を上げる訓練はもう必要無いんじゃない?
 むしろ今年から始まった筆記試験に向けて
 図書館で二人っきりでお勉強の方が・・・・・
 ふふふふふふふ・・・・・・・♪」


さあ!!いきなり大波乱の様相を呈した【カチンコGS道】!!
横島クンはGSになれるのか!?
ルシオラは横島クンをGETできるのか!?それとも美神さんが勝つのか!?
はたまた、この放送を見て未知の途中参加者が現れるのか!!??

・・・・・・・・・・・・続かない。



今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa