ザ・グレート・展開予測ショー

モンスタースイーパー (その8−4)


投稿者名:TAITAN
投稿日時:(03/ 1/31)

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モンスタースイーパー (その8−4)



翌日・・・・。
私たちは荷物をまとめ、出発した。
無論、セリーヌ王女の傍には横島クンがいる。
・・・・・・・・。
面白くないわね・・・・・。
とにかく、先に進むことにしよう。


途中で敵と遭遇することもなく、
私たちは、のんびりと林道を進んでいた。
いい天気・・・・・。


ギュルルルル・・・・・・


・・・・・・。
「お腹が減ったでござるよ〜。」
シロ・・・・。アンタの腹虫か。
ま、私も小腹が空いてきたころだし、
お昼にでもしよう。


私は、横島クンとシロに、近くの川で魚釣りを、
おキヌちゃんとタマモに、キノコ採りを頼んだ。
私は、途中で出会った行商人から買ったトウモロコシで、
コーンポタージュを作っている。
「・・・・・・。」
セリーヌ王女が、ジーッとこちらを見てる。
こっちは手伝って欲しいのに。


コーンポタージュが出来、それを器に入れ、セリーヌ王女に渡した。
「はい。熱いから気をつけなさいよ。」
「は、はい・・・・。」
息を吹きかけてから、セリーヌ王女は、コーンポタージュをゆっくりと飲む。
私も、器に入ったコーンポタージュを飲もうとした。


「あ、あの・・・・。」
セリーヌ王女が尋ねてきた。
「ん?何?」
セリーヌ王女の顔を見る。
聞こうか聞くまいか悩んでいるようだった。
それを気にせず、私はコーンポタージュを口に入れた。
その時、セリーヌ王女の口が開いた。


「横島さんのこと、どう思ってるんですか?」


ブウゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーー!!!!!
私は、口に含んだコーンポタージュを、一気に噴き出した。
「ゲホゲホ!!な、何よ当然?」
咳き込みながらも、私はセリーヌ王女に聞いた。
「だから、横島さんのこと、どう思ってるんですか?」
「ど、どうって言われたって!アイツは、私の助手!それだけよ!」
私がそう答えると、セリーヌ王女は、また質問してきた。

「・・・・・美神さんは、横島さんのことが好きなんですか?」

ずがべしゃっ!!
私は、コーンポタージュがまだ残っている器の中に、顔を突っ込んだ。
「な、なんで私があんなガキを!!んなわきゃないでしょ!!」
顔中にかかったコーンポタージュを、ハンカチで拭きながら、私は答えた。
「本当にですか?」
「当たり前でしょ!!」
「ウソです。」
「へ?」
「貴女はウソを言ってます。」
「う、ウソって・・・・。」
「じゃ、なんで私と横島さんに、嫉妬に似た視線を当てたんですか?」
「!!」
私は驚いた。
さらにセリーヌ王女は言う。
「それに、横島さんを一番頼もしく思っているのは、貴女じゃないんですか!?」
セリーヌ王女は、鋭い視線で、私を見る。
「ハッキリと言っておきます。私は、横島さんのことが好きです!!」
「!!」
「あの人には、優しさがあります。ぬくもりがあります。私は、その優しさが嬉しかった。いつも城の中では、自分の地位ばかりを心配してオドオドしている召使が傍にいて、他の国の王子は、優雅に振舞っているだけで、本当はただの馬鹿だったり・・・・。そんな日が何年も続きました。そして、横島さんと出会ったんです。」
その後、セリーヌ王女は、初めて横島に会ったことを私に話してくれた。
「あの人は、下心もなしに、私を介抱してくれたのです。いえ、どんな女性であっても、そのようなことをされて、恋心を抱かない女性(ひと)はいません!」
セリーヌ王女は、再び私を睨む。
「教えてください!美神さんは、横島さんのことが好きなんですか!?」
・・・・・・・・・・。
私は、ゆっくりと口を開いた。
「・・・・・・・私は・・・・。」


それから数分後に、横島クンとシロ、
おキヌちゃんとタマモが帰ってきた。
その後、昼食になったが、私は食べなかった。
・・・・・・もう、精神的に限界・・・・・。

続く・・・・。

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