ザ・グレート・展開予測ショー

頼まれごと?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(03/ 1/30)

今日も今日とて、仕事の毎日。
高校生の身分で、なんでこんな働いているのだろうか?と思わず自分でも首をかしげたくなりながら横島は、どっぷりと暗くなった夜道を歩いていた。
ひゅうっと吹きすさぶ北風に首をすくめながら、家路を急いでいた。
ぽつん、ぽつんと、道路にたっている外灯の半端な光が、またもの悲しく寒さを倍増させる。
「うーっさむいいいいっ」
横島は、ポケットに両手をつっこみ、鼻の頭を赤くしながら、歩いている。
早くアパートへでも帰ってあったかいコタツにはいろーっと思い更に足を速めていた。

が。しかし

横島がはいろーと思っていたコタツには先客がいた。
「よお」
しゅたっと片手をあげてカップ麺をすする男。
そう、雪之丞である。
もちろん、ここは横島の部屋であり、雪之丞が食べているカップ麺も横島のものだ。
がくっと思わずその場に、膝をつく横島。
「な、なんでおのれがここに」
そりゃもっともな疑問であろう。
第一この男が此処にくるとろくなことがない。
ついこの前ろくでもない目にあったばっかりだ。
が、雪之丞はそんな横島ににっこしと笑いかけ(そりゃもう胡散臭さ150パーセントの笑顔である)
「親友に会いたかったからにきまってるだろーがっ」
と、のたまわった。
ウソである。
ぜったいウソである。
「……、親友?」
その単語を今度、辞書で調べ様と横島がおもったことは置いといて、その口からでた言葉はおもいっきし胡散臭げである。
「んだよ、そのうさんくさそーな、口調は」
カップ麺をすすりながら雪之丞。
いや、ならせめてカップ麺を置いて話してほしいと思うのは横島だけであろうか。
なにやら、仕事の疲れだけではない疲労感がどっと全身へと回る。
「………で、なんの用だ」
此処で、不毛な言い争いをしていても仕方がない。
さっさと話をしてさっさと追い出そうと思いとりあえず、話を促す。


数分後。


「ぜええっっってえ嫌だ!」
とは、用件を聞いたあとの横島の弁である。
「なにをおっ人がこんなに頭を低くして頼んでるだろーがっ」
むうっと頬を膨らませ雪之丞。
まるっきり子供である
「頭をひくくしてってつーのは、人ん家に勝手に上がりこんで勝手にラーメン食べるやつのことかああっ」
言い返す横島。
どっちもどっちである。
「ほおおっひとが報酬にあーんな写真やこーんな写真をだすというのにかっ」
ぴらっと写真をみせびらかし、雪之丞。
「その写真のせいで俺が何日生死の境をさまよったかしっとるだろーがっ」
ぴくっと写真の存在にこころ動かされながらも(笑)よっぽど嫌な思い出でもあるのだろう。頑として否定の形を崩さない。

雪之丞は、そんな横島に何をおもったのか、ふいっと顔をそむけ
「ふ、今回はビデオつきなんだがな」
とのたまわった。
ぴくっと横島の耳が反応する。
「しかもレアものなんだがな」
ぴくぴくっと更に耳が反応する。
こうみえても横島、限定品によわかったりする。
それにそれに、ビデオなら濡らすなんてことはありえないだろー


さて、この後横島がどんな反応で、でたのかここに記すまでもないだろう。

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