ザ・グレート・展開予測ショー

モンスタースイーパー (その8−3):番外編


投稿者名:TAITAN
投稿日時:(03/ 1/30)

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モンスタースイーパー (その8−3):番外編



セリーヌは眠れなかった。
横島が流した、一筋の涙。
そして、あの言葉・・・・。


「・・・・・アイツは、俺を守るために死んで、俺はのうのうと生きている。
・・・・・・神様に言いたいよ。どうして、こんな運命になったんだって・・・・。」


アイツって、誰だろう?
セリーヌは思った。
親友だろうか?
それとも・・・・、恋人?
多分、後者であろう。
「・・・・・・。」
セリーヌは悩んだ。
一体、どういう恋人なんだろう?
ヨコシマさんと、どういう想い出を創ったんだろう?
・・・・・・・。

・・・・・・・・ルシオラァ。

「!!」
セリーヌは驚いた。
突然、人の声がしたのである。
しかし、セリーヌには、聞き覚えのある声であった。
「・・・・・・・・ヨコシマさん?」
セリーヌは外に出た。
横島の姿は、どこにもない。
そして・・・・、さっきの言葉。

ルシオラ

それが、何を意味する言葉か、セリーヌには分からなかった。
夕方の横島の顔が、頭をよぎる。
セリーヌは、しばらくその場に止まった。



「タカシマァ!!」
「すまねぇな・・・・。メフィスト・・・・。」
「死なないで!!お願い!!タカシマァ!タカシマァァァァ!!」



「!!」
美神は飛び起きた。
体中から、汗が流れ出ている。
「・・・・・あぁ、ヤな夢見た。」
額の汗を拭う美神。
まるで、自分の前世みたい・・・・。
ブンブン!!
美神は、首を横に振った。
歯痒い感じがした。
その時である。

・・・・・・・・ルシオラァ。

「!! 横島クン!?」
美神は叫んだ。
聞き覚えのある声。
間違いなく、横島の声である。
「・・・・・・・。」
美神は、不意に哀しい顔になった。
いつもそうである。
夕陽が綺麗なとき、いつもどこかへ行ってしまう。
その翌日、無理に作った笑顔を、私たちに見せる。
「・・・・・・・・。」
美神は、深く溜め息をついた。
溜め息をついたくらいで、どうにもならないのは、分かっている。
それでも、今の気分を紛らわすには、これしかなかった。
「・・・・・・・蛍か。」
美神は、哀しげな顔をして、そう呟いた。

外は、無数の星が輝き、美しい夜である。

続く・・・・。

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