ザ・グレート・展開予測ショー

伝説の男「ヨコシマン」参上!!!!(NO、4)


投稿者名:えび団子
投稿日時:(03/ 1/29)

「勝手に人の体を使うんじゃね〜えぇ!!!!」

――――――ぬっ、少年・・・いや横島くん!――――――

「ったく・・・!!」

「よ、横島くんなの!?」

「そうっすよ、どうかしました!?」

「だって、今・・・あんた・・」

「韋駄天の野郎ですか?あいつなら今俺の中にいますよ!」

当然のように答える横島であるが何故彼に韋駄天が憑依している時の
記憶があるのか?以前は、とり憑かれた時の記憶は聞かされるまで何も覚えて
いなかった。尚且つ自分の意思で魂変換ができる点でも驚かされるところである。

「俺の中って・・・」

「へへへ!もう今回はタダ働きはしたくないっすからねっ!」

―――――ちっ!―――――

舌打ちをする美神

「あ、あの〜ところで美神さん?」

「何っ!?おキヌちゃん?」

ご機嫌ななめなのか声にトゲが入った言い方になり、おキヌもそれを察知したみたいで少し畏まる。

「さっき、九兵衛って言ってましたけど・・あれは一体何なんでしょうか!?」

「あっ、そうだったわね!!」

おキヌの言葉を聞くといなやクルッと体勢を旋回し横島を見つめる美神。その目が物語っていることは「さっさと韋駄天を出しなさい!」とまあこんな調子だった。
横島も必死に目を背ける。

「・・・・・・・ヒュ〜ヒュ〜♪」

口笛を吹く横島。

「・・・・・・・・」

無言の美神。瞳は笑っているがその後ろから発せられるオーラは尋常ではなかった。

――――――あああ、嫌だ・・・今変わったら又コキ使われる!!

――――――早く変わりなさい横島あぁ!そうすればまたボロ儲け♪仕事はまだ入ってないけどね!

沈黙の闘いが繰り広げられている二人の傍でシロとおキヌが何やら話しをしているらしく内容はこんなとこだ。

「おキヌ殿、九兵衛って者はどんな奴なのでござる!?」

「あんた、さっきも説明して貰ったでしょ!?バカ犬!!」

頭の回転ではタマモの方が一歩も二歩も上手であり、シロをバカにするタマモ。

「ふんっ、頭ばっかり働いたって実力が共伴わなかったら意味ないでござるよ〜!!」

又も睨みあう二人。やれやれ水と油だなこりゃ!

「まあまあ、タマモちゃんもシロちゃんも喧嘩はやめてねっ?ねっ?」

宥め役に徹するおキヌの甲斐あって何とか収まった二人。で、もう一度シロに詳しく説明をしだす。ところでこちらは・・・

「・・・・・・出しなさい!!」

美神が動いた!先制ジャブ!!

「・・・・・・出せません!!」

横島回避!?・・・・逃げ切れるか???

「・・・・・・出しなさいって!!」

ワンツーパンチ!これでどうだ!!

「・・・・・・まじで出せません!!」

案外しぶといぞ!この男・・・

「私の言うことが・聞・け・な・い・の!?」

とうとう決めにきました!お〜い、降参しとけ殺されるぞっ!!

「いや、ほんとに出せないんです・・・どうやらこいつ(八兵衛)眠っているらしくて・・・」

信じてちょうだいい!!

「へえぇえ〜え!よくもまあそんな嘘がつけるわねー!!」

――――――やばい!本当のこと言ってるのに殺される・・・こんな理不尽な!!

「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!ほんとに出せないんですよ!!」

懸命の命乞いも虚しく美神には聞こえてはいなかった。唯でさえここ最近仕事がなくてイライラしていて横島も殆どこれといったミスもしないので殴るに殴れずストレスのみ増幅する毎日だった美神にとってはこれは又とないチャ〜ンスなのだ!!

「雪やコンコン・・・あられやコンコン・・・お金は降ってもまだ降り止まぬ〜・・・フフフフフ♪」

「う、うわああ!お、おキヌちゃん!!助けて〜!!」

「あああ、すいません、すいません!!横島さん、大丈夫ですよ・・・死んでも生きられます!ちょっと死ぬほど苦しいけど・・・」

―――――――あああ、おキヌちゃん〜〜〜〜〜〜〜

「犬〜は喜び〜お金ザックザック♪」

「し、シロぉおおぉぉおおお!!!」

「せ、先生!!お教えして貰ったことは一生わすれんでござるから!!」

―――――は、薄情もの〜〜〜〜!!!

「猫はこたつで千両箱〜♪」

「た、タマモぉオオオオオ!!!」

「よ、横島・・・油揚げ上手かった。」

―――――は〜ん・・・

「さあて、横島くん!覚悟はできてるんでしょうね!?」


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