ザ・グレート・展開予測ショー

前途洋々?文化祭 その3


投稿者名:弥三郎
投稿日時:(03/ 1/26)


ばらばらの部門に振り分けられてしまった4人。
さて、彼らの文化祭はどんなものになるのでしょう?

ーピートの場合ー

「では、ピート君、この地域のポスター貼りお願いします。」
「分かりました。」
ピートはポスター貼りを任されたようだ。
「と言っても、この地域って……」
ピートが担当を任された地域は高校が集中している地域だった。
しかも多いのが私立女子高。
つまり、美男子である且つ外国人であるピートはとても目立つ存在なのだ。
「ま、なんとかなりますよね……」
あえてそこに近づくのを控えていたピートであったが仕事だとあきらめて行く事にした。

ータイガーの場合ー

「さて、舞台設置に取り掛かりましょう。」
こちらでは催しが行われる舞台を作っている。
「タイガー君、この板を向こうに運んで。」
「了解ですノー。え?こんなのをですカ?」
そこには普通の人では何人がかりでないと持ち運べない様な重そうで大きな板が置いてあった。
「そうだけど、私の頼みが聞けなくて?」
命令してきた女の子が目をウルウルと潤ませて言ってくるではないか!
タイガーは元々女の子に弱い。と言うか恐怖症にかかっていた事があったのだが一文字と付き合うようになって
だいぶその症状は治まってきている。
しかし、女の子の涙の前にはタイガーはすぐに陥落してしまった。
「い、いえ、運びますケン……。」
というか普通の男子でも女の子に泣かれたらすぐに陥落する。
この女の子はそれを知ってこの「泣き技」を使ったのだ。
祖母井涼子(うばがいりょうこ)、横島の通う高校でも悪女と呼ぶにふさわしい女の子である。

ールシオラの場合ー

ルシオラはうんざりしていた。
目の前にいる男は下心見え見えで、かっこよくも無いくせに妙にカッコつけてくる。
「ルシオラ君、一緒にお茶でもしない?」
「今は仕事しなくちゃいけないでしょ。そんな暇は無いわ。」
「つれないなぁ。君はこの僕にふさわしい女の子だよ。この僕が彼女にしてやろうて言うんだから感謝しなきゃ。」
「私にはすでに彼がいるわ」
ルシオラは沸き上がってくる殺意を必死に押さえてこの腐れ外道を突き放そうとした。
「ほう、それは誰だい?」
さも意外だといった顔で聞いてくる腐れナルシスト。
「私のクラスのヨコシマよ。」
当然といった感じで答える。
「まさかぁ。冗談もいい加減にしておきなよ。」
「冗談じゃないわ。私が冗談を言うとでも思って?」
「横島が好きだとはね、あんな奴のどこがいいんだい?あいつは……」
横島の悪口を聞かされたルシオラはどこから持ち出したのかワルサーPPKをナルシストの頭に標準を合わせる。
「それ以上言うとあなたの命がないと思って。はっきり言うけどあなたはヨコシマより魅力なんて全然ないわ。それは誰も思っている事よ。」
その様子を見ていた他の講演会委員の女の子はここぞとばかりに言った。
「確かにそうね。横島君は確かにスケベであんまりかっこよくないけどあなたよりは魅力的だわ。」
他の女の子に追い討ちをかけるようにその言葉を聞かされた時、自称プレイボーイ、川村雄助の世界は崩壊した。
「脆いものね……」
精神崩壊を起こした川村を見てルシオラはそう呟いた。

ー横島の場合ー

「ぶもんちょーーー!!!こんな企画はいかがですかーーー!!」
「却下」
「見ないうちにそう言わないで下さいよぉ〜」
「どうせまたお前の欲望を満たすもんだろ。大体こんなもんだろ
『美女をかき集めて水着コンテストを行いトップの物には横島からのキスが送られる』
 とな。」
「何で分かったんですか……」
「……………」
何十回やったであろうか、この光景。
部門長自身のみならず、他の委員もこの光景を見てうんざりしていた。
「それにお前さ、恋人いるんだろ?ルシオラさんといったかな?」
それを聞いて横島はびくついた。
「この事をルシオラさんに言っちゃおうかなぁ〜。そしたら美神さん一族の事だ。折檻は大変な事になるだろうなぁ。」
「ぶもんちょ〜〜!!それだけは勘弁して下さい、俺、死んでしまいます!!」
「むしろ死んでもらったほうが私は苦労しなくて済むんだけどな。」
あわれ、横島、無事成仏しろよといった視線が固まった横島に向けられる。
「ま、そこまで私は鬼じゃないけどな。化けられても困るし。」
「脅かさんといて下さいよ〜」
「ただ、まともに考えんと実行に移すからな。」
そう言われるとそそくさと自分の席に戻ろうとした。
「あ、部門長。なんで美神さんの事を知っているんですか?」
「ああ、私の家は霊能者だからね。GSだから少なからずこんな噂が流れてくるのさ。」
横島はある意味、美神一族の偉大さが分かったような気がした。

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