ザ・グレート・展開予測ショー

そっくりドキドキDAYS(決意)


投稿者名:えび団子
投稿日時:(03/ 1/23)

「まさか・・・!?」

「???」

これは、恋!?今までかつて味わったことの
ない高揚感、そしてドンドン速くなる鼓動・・・体の芯から
熱いものが湧き出ているみたいで顔が紅潮する!

「どうしたんですか?顔、赤・・・」

彼女がそう言いかけたその時、意地の悪い北風が二人の
間を吹き抜け横島は見てはならない禁断の果実を見てしまったのである。

「きゃっ・・・!!」

彼女が慌てて隠す。

「うおおおお!ナイスパンティー♪これはもうOKと言ってるん
ですねーーー!!」

バキィイイーー!!ユリ子ちゃんの鋭い肘鉄が後頭部に
ヒット、普通の人ならとっくの内に天に召されている程の
威力である。

「何がOK何ですか!?もう・・・_____!」

「しゅいまぜん・・・づい条件反射で・・・」

謝る横島をじっと見ている彼女、見ていると言うより
見惚れていると言った表情である。それに気づいた横島
は押し黙ってしまう。何故か喋り出しにくい!今までに好意
を抱いてくれた女性に気づいた事があまりなかったからである。

「あ、あの〜何か俺の顔に憑いてますか?おっと、職業病だ!!」

ふふっ、と笑う彼女・・・そして

「似てるんです、横島さん♪」

へっ?っと驚いた様子の横島、その姿は土下座をしていた
格好なので何とも情けない。今の彼に主導権も人権もない、いや
最初からない!!

「あの・・・私、病気だった頃なんですけど付き合ってた男性がいたんです。その人に横島さんがとっても似ているんです!」

あっけにとられた横島はただ黙って聞いているだけだった。

「その人、とっても優しくて頼りになって明るくて・・・女好きでしたけど」

やっと喋ることができた横島は彼とは今でも付き合ってるの?
と質問したが答えてはくれなかった・・・嫌なことを言ってしまった
のかもしれないと思い彼女に気を遣うが無反応で物思いにふけっていた。
殆ど無言の状態が30秒程続いただろうか?いや、もっと長かったかも
しれないがこの重い沈黙を破ったのは他ならぬ彼女だった。

「あ、すいません。つい思い出しちゃって・・・」

鎖で縛られていたかの様な空間が彼女の一言で一気に
和んだ。と同時に横島の心にも彼女と同じ様に彼女と
おキヌちゃんを重ねていた自分に気がついた。感慨な想い・・・

「あ、別にいいんだよ。言いたくないこと聞いちゃってごめんね・・・!」

「い、いえ・・・すいません」

またも沈黙・・・が訪れた。長い・・・いや今度は短かった。

「ね、ねえユリ子ちゃん!?」

「何ですか!?」

勢いよく返答してきたユリ子ちゃん、どうやら俺の
言葉を待っていた様だ。俺も待っていた、ユリ子ちゃんの
返事を・・・

「今から時間ある!?」

「えっ、ありますけど・・・?」

「じゃあさ、今から遊びに行かない!?」

それはユリ子ちゃんの為なのか自分の為なのか・・・?
分からない、彼女の事情・・・自分の未練・・・!?

「それって、誘ってます?」

「ああ、誘ってる!」

答えると彼女は自ら言った言葉に顔を赤らめた様子で
いいですよ♪と背伸びして答えた、あまりに唐突でムード
のない誘い方。しかし、ユリ子ちゃんにムードや順番など
関係なかった、彼といるだけで・・それは横島も同じ・・・過去を忘れるため

「ギブアンドテイクだねっ!」

「えっ!?」

意味が分からない彼女を尻目に自転車を引っ張り出す横島!
って言うか何処の自転車だ?

「さっ、乗って!」

今時自転車でデートする男女はいるだろうか・・・まあ二人には
関係なかった様だ。

「はい♪」

彼女が乗り込むと二人乗りの自転車はゆっくり
と事務所を離れて行った・・・行き先は分からない。

〜〜〜〜〜〜美神除霊事務所〜〜〜〜〜〜



「こちら人工幽霊一号・・・ヴヴヴ・・ヴ・・・・横島脱走・・・」

ズゴゴゴゴオオオオ・・・・・

殺気!!

「オカルトGメン本部にも同時発信・・・ヴヴヴ・・・」


「ついに横島君が行ったわ!いいわね!?皆!!」

「任してください!唐巣神父の一番弟子に!バンパイア・ミスト!!」

「ううう・・・すまんですノ〜横島さん・・・」

「いけないと思います!横島君、いくら青春でも」

「横島ぁーーーー男の友情なめんなよ〜〜〜!!」

「横島君〜やるわね〜令子ちゃん!」

「ま、ピートが行くなら行くわけ・・・!」

「横島君、君もこれで終わりだね!ふふふ・・・」

「ああ、神よ・・・」

他多数・・・

「さあ、出動よ!題して「横島更正捕獲大作戦!!」」


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