ザ・グレート・展開予測ショー

前途洋々?文化祭その1


投稿者名:弥三郎
投稿日時:(03/ 1/23)


今度もルシオラが生きてます。
今回は学校です。ルシオラが横島の通っている学校に通うことになりました。
極めて季節外れですが、時期的に文化祭の直前です。そこから物語は始まります。


「へ?ル、ルシオラ、今なんて?」
「ちゃんと聞いてよ。私は、今度からヨコシマと同じ学校に通うことになったの!」
横島は自分の聴いたことが信じられなかった。
「隊長さんがね、人間界になじむなら学校に通って社会勉強したほうがいいって。」
美知恵なりの気遣いだった。いくら人間じみた魔族とはいえ、ルシオラは人間界一般のことはまったく知らない。
それに、横島となら安心して行動できるだろうと判断したためだった。
「なるほどね。隊長もいい事考えるなぁ。」
「でしょ?だって一緒にヨコシマといられるんだもの!」
「それもそうだし、なんと言ってもルシオラの制服姿、一度見てみたかったんだよなぁ。さぞや‥‥ああ!男のロマンがぁ!!」
「‥‥期待した私がバカだったわ‥‥。」
呆れたルシオラはいつまで経っても妄想世界から帰ってこない横島を強制終了させたのでした。

「今度転校して来ました美神ルシオラです。よろしくお願いします。」
美知恵の養子としてルシオラは教室でこう自己紹介した。
しかも奇遇なのか横島と同じクラスである。
男子生徒はルシオラが横島の「彼女」であることは知らない。
そこで、
「お姉さま、私を奴隷にしてください!」だの、
「ポチと呼んでくださいませ!」などと言う猛獣化とした状態で迫ってくるのだ。
その状況を見た横島は
「ルシオラは俺の女だ!」
と叫ぼうと立ち上がった。
「あら、ヨコシマ、どうしたの?」
「ああ、ルシオラ、あいつらにガツンと言ってやろうと思ってな。」
「なんて?」
「『俺の女だから手出すな』と言ってやろうと‥‥‥あれ?!何でお前‥‥?!」
教卓付近で困ったようにしているはずだったルシオラが今、横にいるのだ!
「やっと気がついた?幻術で撒いてきたのよ。」
「あ、哀れだな、あいつら‥‥幻影相手に口説くなんて‥‥」
口説いていた相手が幻であったと気づいたとき、男子生徒の大部分が砂となったそうな。合掌‥‥‥

呆けている生徒をほっといて学級委員長がホームルームを始めた。
「ええと、美神さんも入ったことですし、早速ホームルームをはじめます。」
「ホームルームって何?」
「ああ、クラスで何やるのか決めたり、連絡事項を伝える時間の事を言うのさ。」
「へぇ、そういうところなんだ。」
「そぉなの。」
仲睦まじい2人を見ていた机妖怪の愛子は
「あれこそ青春ねぇ」
と嫉妬じみた目で見つめていたそうな。

「で、文化祭のことですが‥‥」
話がどんどん続いていく。
「横島さーん、話し聞いてるんですカイノー?」
「そうですよ、聞いておかないととんでもないことになってしまいますよ」
話を聞かないでルシオラと話ばかりしていた横島に対してタイガーとピートが注意する。
「文化祭なんてかったりーよ。お前らにすべて任せたからな。」
「なんて無責任な‥‥ルシオラさん、なんか言ってくださいよ〜。」
「何かって言われてもねぇ。」
横島、ルシオラ、ピート、タイガーの4人がわいわい騒いでいるとき
「こら!そこの4人!五月蝿くしているんだったら文化祭実行委員やってもらうぞ!」
「おお!賛成!」
ルシオラが横島にべったりなのを思いっきり嫉妬していた男子生徒が横島に厄介な役をやらせようと動き始める。
「ちょっと、俺はやだぞ。こういった役は愛子が適任じゃねぇか?」
いつもなら「青春だわ!」と言って学校行事の実行委員を歴任してきた愛子だったが
「今回は横島君が適任だと思いまーす。」
などとのたまうではないか!
「さんせーい!!」
愛子の言葉に刺激されてなのか、全会一致で横島の実行委員就任が決まってしまった‥‥。
「なんでぇ!!」
「だから言ったのに」
「自業自得デスノー」
横島が涙をる゛ーーと流しているところを2人は追い討ちをかけているが、
「横島君、実行委員をあと3人選んでちょうだい。」
と言う委員長の言葉を聞いた横島は
「よし!ピート、タイガー、お前らもやれ!」
「「なんでですか!!!」」
「五月蝿い、道連れじゃ!」
ここぞとばかりに親友2人を巻き込むのであった。
「さて、あと1人だけど、」
「はい、私もやるわ!」
「ル、ルシオラ!」
「みんなでやったほうがいいでしょ?そのほうが楽しくない?」

ということで、横島のクラスの文化祭実行委員は横島、ルシオラ、ピート、タイガーとなった。
なんか波乱の予感‥‥がんばれよぉ‥‥。

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