ザ・グレート・展開予測ショー

モンスタースイーパー (その7)


投稿者名:TAITAN
投稿日時:(03/ 1/22)

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モンスタースイーパー (その7)



う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
「な、なんでござるか?」
う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
「て、敵?」
う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
「ど、どこ?」
う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
「いや、敵じゃないよ・・・。」
横島クンは、私を見た。
そう、今の呻き声は、私が出していたものだ。
私は今、魔法辞典を読んでいた。
最強の黒魔法である"美醜爆(ビューティ・フレア)"が使えるのに、他の黒魔法が使えないのはヤバいと思ったのだ。
そのため、私は魔法の勉強をしていた。
・・・・・・・・・。

「明日、雪が降るな・・・・・・・・。」
バキッ!
「ぶっ!?」
ふぅ・・・・・・。すっきりした。

「さてと・・・・。」
私はゆっくりと前に出た。
目の前には大きな巨木がある。
今、私たちがいるのは、ゴーゴンたちと戦ったあの場所だ。
さて、まずは・・・・・。
「熱き炎よ。我に立ち塞がりし敵に、業火の苦しみを!!」
ギュインッ!
私の両手の間に、小さな炎の玉が出来上がる。
「火炎玉(ファイヤー・ボール)!!」
私は、目の前にある巨木に向かって放った。
真っ直ぐに向かう炎の玉。
グィッ!
へっ?
炎の玉は90度に曲がり、上に上がっていく。
そして、また曲がった。
ギュインッ!!
「はいっ?」
どごーーーん!!
「ぎゃーーーーーーーーー!!」
後ろの方で、横島クンの声がした。
後ろを振り向くと、火達磨になった横島クンが、その場で走り回っていた。
・・・・・・。
ま、まぁ、こんなこともあるわ!


次は、タマモに火炎の呪文をやらせることにした。
タマモは、魔法辞典をペラペラとめくり、呪文の詠唱を始めた。
「すべてを飲み込む火炎よ。悪しき者に、地獄の業火を与えん!
業火の炎(ギガ・フレイム)!」
ボオォ!!
巨大な炎が、タマモの両手から放たれる。
す、すごい威力だわ・・・・。
びゅーーーーーーー
あ、突然の突風・・・・。
グィッ!
また曲がった。
火炎は上に上がり、また曲がった。
ギュインッ!
「へ?ぎゃーーーーーーーーー!!」
今回の被害者は、シロだった。
迫ってくる炎から逃げるシロ。
「このクソ狐ーーーーーー!!」
「うるさいわね!!事故よ事故!!」
・・・・・・アンタらは。
仲がいいのか悪いのか・・・・・。


近くにあった池でお尻を冷やすシロ。
あぁ、みっともない。
けど、こっちの方がやばいコトになってた。
「キャーーーー!!横島さん!!目を覚ましてください!!」
おキヌちゃんが、癒しの呪文で全治した横島クンを、必死で起こしている。
さっきから、全然目を覚まさない。
・・・・・死んだかしら?
「はっ!」
突然、横島クンが目を覚ました。
「横島さん!」
嬉しい表情になるおキヌちゃん。
しかし、次の横島クンのセリフで、表情は一変する。
「あぁ・・・・。美人の裸のねーちゃんが、川の向こうで手ぇ振ってる〜。
待ってて〜。今行くから〜。」
「キャーーーーーーー!!渡っちゃダメーーーーーーー!!!」
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ
(省略)
お、おキヌちゃん・・・・・。
そ、そんなに往復ビンタしなくても・・・・・・。


「いや〜、もう少しで三途の川をわたるところだった。ありがと、おキヌちゃん。」
「い、いえ。」
目線を合わせようとしないおキヌちゃん。
ま、仕方ないことだけど。
だってねぇ・・・・。
「ところで、なんか顔中が痛いんだけど、なにかあったの?」
「き、気のせいですよ!!」
横島クンの顔は、まるでジャガイモのようになっていた。
顔は目と鼻と口以外、原形を留めていない。
ある意味、気の毒だった。

その日、シロはお尻に塗り薬を塗られ、包帯でグルグル巻きにされた。
包帯で巻かれたお尻の上に氷嚢がのっている。
「うぅ〜〜〜〜〜〜。痛いでござるよ〜。」
涙を流しながら、お尻を少し上げた状態で寝てたシロは泣き叫んだ。

ただいまの所持金。
金貨800万1500枚ナリ・・・・。

続く・・・・。

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