ザ・グレート・展開予測ショー

世界はいつも流れて……(29)


投稿者名:リュート
投稿日時:(03/ 1/22)

「ハイヨ!インダラ!!」
 俺を乗せてインダラは走る。
「あと10キロで〜〜バブルランドですよ〜〜」
 シンダラに乗った冥子さんが言う。
 俺はインダラに乗って地上から、冥子さんと美神さんはシンダラに乗っておキヌちゃんは飛んで空からバブルランドに向かっている。
 今の所、パイパーの攻撃は無しか……
 だがしばらくして……
「よ、横島さん!あれ……!!」
 空中を飛んでいたおキヌちゃんが指差す先には……
「ホッホッホー!!見つけたわよ!?」
 俺達の前方にパイパーが現れる。
「ふん!現れやがったかロリコンハゲ!」
「誰がロリコンハゲじゃーー!!」
 俺が挑発するとパイパーは怒り狂って笛を吹こうとする、ワンパターンな奴だな……
「インダラ!突撃!!」
 俺の言葉とともにインダラは最高速度300キロを出してパイパーに突っ込む。
「ジャンプだ!」
 俺が草薙の剣を正面に構えた直後、インダラがジャンプする。
「……ってインダラ!飛びすぎ!!」
 ボカッ!グシャ!
「ぐぎゃあ!!」
 あ……パイパーを踏んじゃった……しかも頭に直撃してたような……
 そして、インダラは止まらずそのまま走る。
 俺が後ろを確認すると倒れてるパイパーがいた。しかもハゲ頭にインダラのひずめ痕が……ぷっ!面白い!!
「横島さん〜〜大丈夫ですか〜〜?」
「ええ!今のうちにバブルランドに行きましょう!」
 俺達は全速力でその場を離れ、バブルランドに向かった。



「ここが悪魔パイパーの巣……バブルランド遊園地……!!」
 う〜ん……本当に建設途中だな……
 俺がそう思っていると、美神さんが神通棍を取りだし伸ばす。
「わっ!」
「令子ちゃ〜ん、大丈夫〜〜?」
 神通棍の重さに耐えきれず前に倒れそうになる美神さんを冥子さんが前から支える。
「ありがと、めいこ。よこちま、金の針をてっぺんに置いて」
「こうですか?」
 俺は金の針を神通棍のてっぺんに乗せる。
「パイパーはどこ!?おちえなさいっ!!」
 すると金の針がクルクル回って、ある方向を差す。
「なんですか、あれ?」
「地下を走るカートか何かだと思うけど……」
 俺は、おキヌちゃんの疑問に答える。
 そして、俺達は針が差している場所に行く。
「車両も電気系統も一応そろってるな。こいつはもうほとんど完成しているみたいだ」
 俺は電源を付けて言う。
「パイパーはこの中に……!?」
「ここやわ!パイパーいゆ!」
 確かに、パイパーの気配がするな。
「冥子さん、このあたりにパイパーの分身はいませんか?」
「クビラちゃんが言うには〜〜パイパーの分身も〜〜この中に待ち伏せているようですわ〜〜」
 ……それならあの作戦が使えるな……
「それじゃ、今回の作戦は、ホテルで考えたアレで行きますよ!」



「よーし、こっちは準備OKだ!おキヌちゃん、やってくれ!」
「はいっ!」
「頑張ってね〜〜横島さん〜〜♪」 
 俺と美神さんを乗せたカートは発進する。
『よい子のみなさん、メルヘンワールドへようこそ!!」
「へえー!妖精のロボットか……よく出来てるな……」
『これからおとぎの国へ……』
 ボン!! 
 俺が感心してると、ロボットが爆発する。
「おお!スプラッタ……」
 ある意味三流ホラーより怖い。
 そして、カートはジェットコースターのように早く走る。
「俺はジェットコースターは苦手だ!!」
 俺はカートに捕まって怖くて目を瞑りそうになっても我慢して目を開ける。
 たとえ脱線しようが……たとえ七人の小人のロボットを引いたり、白雪姫のロボットの首が手元に落ちてきて不気味に笑ったり……よく我慢したな……
 そして、地下の池にやってくる。
「風船か……この風船全部がパイパーに子供にされた人間の時間と記憶なのか……」
 あ!美神さんや唐巣神父やピートの風船も発見!
 俺が風船に気を取られていると、向こうからピーターパンが飛んできて美神さんを攫う。そしてピーターパンはパイパーの姿に変わる。
「しまった!」
 俺はそれを見て動揺したフリをする。
「ホッホッホー!てこずらせやがって……!!だがもう終わりだ!!今、殺して……」
「おっと!それ以上美神さんに手を出すな!金の針は俺が持っている!!取引だ!俺は先に地上に上がって待っているよ!」
 俺はパイパーの台詞を遮って言う。
「なに!?」
 俺は文珠「飛翔」で出口に飛んでいく。
 これで作戦第一段階終了。
 俺が去ったあと、大きなネズミが現れる。
「くそう……!!エネルギーが切れかけてやがる!たくわえるにはまた2〜300年眠らねばならん……だが、もう一息で金の針が手に入る!あれさえあればおいらはもう眠らずにすむんだ!!こらチビ!!おいらをこんな目にあわせたむくいはあとでたっぷり受けてもらうぞ!!」
 パイパーは言うが……
 アッカンベーっと美神さんは舌を出す。
「ぎ…ぎざま金の針と交換じだら絶対殺じでやる…!」
 まあ無理だと思うけど……

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